マイクロソフトは既存のWindowsをWindows 10にアップグレードさせることでユニバーサルWindowsアプリの動く環境を増やそうとしているように見えます。
まず、パソコンとタブレット市場を押さえ、ユニバーサルWindowsアプリの数が増えたところでWindows PhoneでiPhoneやAndroidに対抗するつもりなのでしょう。
では、早期にどれくらい置き換えるつもりなのかですが、ざっと1億台だと思われます。
出荷台数
少し古いですが、こちらの記事で出荷台数がわかります。
最新のデータは2014年7月7日のデータとなります。
2015年の予想数値では、下記のような構成となっています。
- デスクトップとノート:2億6千万台
- ウルトラブック:5千万台
- タブレット:3億2千万台
- スマホとガラケー:19億5千万台
- その他:1千万台
全体で25億9千万台ですが、マイクロソフトはスマホとガラケーがほぼゼロですので、焦るのもわかります。
目標
先の数字は年ごとの出荷台数なので、置き換えや廃棄などで単純に累計を計算しても今の稼働台数はわかりません。
こちらの記事では、マイクロソフトの持つ数字として全世界にインストールベースで15億台のWindowsマシンがあるとのことです。そのうちの6億台が4年以上前の製品とのことです。
メーカーがWindows 10へのアップグレードを保証するのが発売から2年程度なのでGartonerの資料から2013年、2014年のWindowsの出荷台数を合計して6.6億台は無償アップグレード対象ということになります。
6.6億台はマイクロソフトが無償でアップグレードさせて、4年以上前の6億台はパートナーに頑張ってもらってリプレイスさせようということでしょう。合計で13億台ですが、早期に置き換えてユニバーサルWindowsアプリのプラットフォームとして必要な台数は、まず1億台を越えることのような気がします。
- Windows 10、リリース24時間で1400万台がアップグレード(ITmedia)
1億台のユニバーサルWindowsアプリのプラットフォームを揃えてアプリ開発を呼び込み、アプリが増えたところでWindows Phoneを広めるということなのでしょう。
この数値を見るとマイクロソフトの復権は相当難しそうです。
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