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Windows 10 Creators Update への自動更新は回避できるのか?(更新)

バージョン1703
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Windows 10 Creators Updateのリリースから5か月が経ちました。そのため殆どのパソコンにWindows Update経由で配信され始めています。

そうは言っても大型アップデートですのでいろいろと変更や不具合があり、作業に差し障りがあるかもしれません。

そこでどう対処すべきかを検討してみました。

Windows 10の大型アップデート

従来はWindows 10の大型アップデートのリリース時期は不定期でしたが、Windows 10 Creators Update以降は年2回の3月と9月にリリースされることになりました。

今はちょうど次期大型アップデートであるWindows 10 Fall Creators Updateがリリースされる直前にあたります。

現状での最新バージョンにあたるWindows 10 Creators Updateは4月に一般向けのCBとしてリリースされました。安定性は企業での利用に耐え得るCBBに達したということで、Windows 10 Creators Updateは多くのパソコンにWindows Update経由で配信され始めています。

 

Windows 10 Creators Updateで変更されること

Windows 10 Creators Updateで変更されることについてはこちらの記事で説明しています。

特にエクスプローラー、日本語入力(IME)、インターネットエクスプローラー(IE)など日常的に使うソフトでの仕様変更は使い辛く感じるかもしれません。

Windows 10 Insider Previewの最新版では更に変更されており、従来のように戻る可能性は無く、慣れるしかない状況です。

それ以外では更新間隔が縮まったためかWindows 10 Creators Updateは積み残しが多く、本格的な変更はWindows 10 Fall Creators Update以降になるようです。

Windows 10 Creators Updateの安定性については、リリースから5か月経過していることもあり現状が最も安定していると考えることができます。それでもWindows 10 Creators Updateにはアップデートしたくないと考える人も多いでしょう。

そこで、これらの状況から次の3タイプについて考えてみます。

  • キチンとアップデートする
  • 適当にアップデートする
  • 意地でもアップデートしない

 

安定性を重視してWindows 10 Creators Updateにアップデートする

Windows 10というOSはアップデートを拒否できなくなりました。裏技で止めるとセキュリティ面で危険な状態になるためです。そして問題のあるアップデートでも勝手に適用されてしまいます。そのことが原因で後々まで尾を引く不具合が発生する場合もあります。

古いバージョンを安全に使い続ける方法はありますが、後述するように煩雑な手間がかかります。それならば最新のバージョンで安定した環境に移行するのが得策と考えることもできます。

安定したWindows 10 Creators Updateの環境を得る方法は2つあります。

 

クリーンインストール

最も安定させるためのひとつの方法は、Windows 10 Creators Updateをクリーンインストールすることです。

Windows 10 Fall Creators Updateがもうすぐリリースされるのに何をバカなと言われるかもしれませんが、Windows 10 Fall Creators Updateの安定性は未知数です。以前にも大型アップデートリリース後に問題が発生し、配信が一時中断されたことがあります

したがって、Windows 10 Creators Updateをクリーンインストールし、実績のある更新プログラムを適用して現状の安定した状況にするのがベストです。

しかし、Windows 10をクリーンインストールし、アプリケーションソフトをインストールし、使える環境に整えるとなると1日仕事となりますので時間に余裕があるときに行ってください。

 

アップデートして初期状態に戻す

もうひとつの方法は、Windows UpdateでWindows 10 Creators Updateに更新した後、初期状態に戻してアプリケーションソフトだけを再インストールする方法です。

まず、Windows 10 Creators Updateにアップデートした後、すぐに「設定」アプリの「更新とセキュリティ」「回復」の「このPCを初期状態に戻す」を実行します

「個人用ファイル」は残りますが心配な場合はバックアップを取っておいてください。

Windows10-Auto-Update-to-Creators-Update-08

オプションは「個人用ファイルを保持する」を選択し、ドライブのクリーニングは「ファイルの削除のみ行う」を選択して実行します。

Windows10-Auto-Update-to-Creators-Update-09

個人ファイルは残っていますのでアプリケーションソフトだけ再インストールします。

この操作は何をしているかと言うとWindows 10 Creators Updateをクリーンインストールしたこととほぼ同義です。

アップデートしたことにより不安定となる要素も「初期状態に戻す」ことで消えますし、「個人用ファイル」は残りますので比較的短時間で安定した環境を手に入れることができます。

 

とりあえずWindows 10 Creators Updateにアップデートしてしまう

更新や再起動で仕事の邪魔をされてくない場合は、素直にアップデートしてしまうのが得策です。

一番楽なのはWindows Updateによる更新です。

あなたがパソコンを使っている裏でWindows 10はアップデートの準備を行い、準備が整うと再起動を要求してきますので再起動するだけです。あとは、画面の指示にしたがってプライバシー設定などを行えば完了です。

一部のパソコンではWindows Updateによるアップデートに失敗する場合もあります。2回やってみてもアップデートに失敗するならUSBメモリーでアップデートしてみてください。こちらの説明はバージョン1607のものですが手順はほぼ同じです。

Microsoftのサイトからアップデートを実行する「アップデートアシスタント」による更新という方法もありますが、Windows Updateでのアップデートに失敗する場合は、ネットワークや他の更新プログラムが原因となることがあるため、同様に失敗する可能性が高いためお勧めできません。

以降はアップデートで悩まされることはありません。Windows 10 Proの場合は機能更新を延期するように設定するとよいでしょう。

 

どうしてもWindows 10 Creators Updateにアップデートしたくない

※止める方法の確認が取れましたので、こちらの記事も参考にしてください。(2017/10/26 追記)

 

Windows 10 Creators Updateは独立した更新プログラムではなく、他の更新プログラムと同じ仕組みで配信されます。

そのためWindows 10 Creators Updateへの更新を止めるには、グループポリシーやレジストリーの変更でWindows Updateを止めるしかありませんが絶対にやらないでください

Windows Updateを止めるとセキュリティ対策が成されなくなるため、ウイルスやランサムウェアに感染する危険性が高くなるためです。他社のウイルス対策ソフトをインストールしていない場合は、Windows Defenderの定義ファイルの更新も止まってしまい大変危険な状態となります。

以前は、プライバシー設定の変更を即してからアップデートするというプロセスを踏んでいましたが、今はいきなりアップデートが始まるようです。「Windows 10、バージョン1703の機能更新プログラム」というのがWindows 10 Creators Updateへの更新プログラムです。

Windows10-Auto-Update-to-Creators-Update-02

 

アップデートされてしまった場合

何か分からないうちにアップデートされてしまったという場合、アップデートの途中で電源を切ったりせずアップデートが完了するまで進めてください。

通常通り操作できる状態になったら「設定」アプリの「更新とセキュリティ」「回復」の「前のバージョンのWindows 10に戻す」を実行します。

Windows10-Auto-Update-to-Creators-Update-10

適当な理由を回答して前のバージョンに戻してください。

Windows10-Auto-Update-to-Creators-Update-11

それから次の対処を行います。

 

アップデートを妨害

Windows Updateによる更新はあなたがパソコンを使っている裏側で自動で進められています。そして準備が整ったところで更新を促してきます。

通常、スタートメニューの「電源」をクリックするとこのように「シャットダウン」や「再起動」などが表示されます。

Windows10-Auto-Update-to-Creators-Update-03

しかしWindows 10 Creators Updateへの更新準備が整うとこのように「更新してシャットダウン」と「更新して再起動」が追加されます。

「電源」の表示がこのように変わっていたら危険信号です

これらを選択するとWindows 10 Creators Updateに更新されてしまいます。また「電源」以外のウィンドウやダイアログでの「今すぐ再起動」は「更新して再起動」を意味しますのでWindows 10 Creators Updateに更新されてしまいます。

Windows10-Auto-Update-to-Creators-Update-04

この状態ではWindows 10 Creators Updateのインストールモジュールがダウンロードされているので、それを消してしまえばアップデートは失敗します。従来は隠しホルダーのファイルを削除していましたが、もう少し簡単な方法を見つけました。

「設定」アプリの「システム」「ストレージ」「C:」の「一時ファイル」を見てみます。すると「Windowsの以前のバージョン」が6.19GBもあります。

このパソコンはWindows 10 Anniversary Update (バージョン1607)をクリーンインストールして、まだWindows 10 Creators Updateには更新されていません。バージョンは変わっていないのに「Windowsの以前のバージョン」が6.19GBあるのがおかしいのです。

Windows10-Auto-Update-to-Creators-Update-05

どうもWindows 10には「Windowsの以前のバージョン」と、これから更新する「Windowsの新しいバージョン」の区別がつかないようです。

そのため「Windowsの以前のバージョン」にチェックを入れて「ファイルの削除」をクリックするとWindows 10 Creators Updateのインストールモジュールを削除することができます

Windows 10はWindows 10 Creators Updateのインストールモジュールのダウンロードは完了していると認識していますので、更新に失敗するまで再度ダウンロードされることはありません。

Windows10-Auto-Update-to-Creators-Update-06

あとは「更新してシャットダウン」と「更新して再起動」を選ばないようにしていればよいのです。

7日経つとWindows 10 Creators Updateへの更新が始まりますがインストールモジュールが削除されているので更新は失敗します。

そして再度Windows 10 Creators Updateのインストールモジュールをダウンロードを始め、更新準備が整ったらまた「電源」の選択肢が追加されるので「Windowsの以前のバージョン」を削除します。

これを7日ごとに繰り返すことになります。

これでWindows 10 Creators Updateへのアップデートを拒否し続けることはできますが、ハッキリ言って非常に面倒な作業です。

なお、再起動が必要無いWindows Defenderの定義ファイルの更新などは行われます。また再起動が必要なセキュリティ更新は7日ごとに再起動する時にインストールされます。

 

まとめ

Windows 10 Creators Updateへのアップデートを拒否する場合、更新プロセスを妨害することでアップデートされるのを防ぐことはできます。

ただし、非常に煩雑なため、殆どのパソコンにWindows Updateによる配信が始まった今となっては、Windows 10 Creators Updateに更新してしまうのが得策と考えます。

なお、Windows 10 Insider Previewのバージョン番号は最新のBuild 16278でも未だにバージョン1703のままのため、Windows 10 Fall Creators Updateは10月にずれ込む可能性があります。

(追記)

Windows 10 Fall Creators Updateは2017年10月17日のリリースに決定したとのことです。

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