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iPad Pro(2021)は、いつ発売になるのか

iPad Pro
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ここ数年、iPadシリーズの発表・発売は11月から3月に移りましたが、今年はどうも違うようです。

iPad Pro発表の噂

現在、iPadシリーズは4つのシリーズ、すなわち、iPad Pro、iPad Air、廉価版iPad、iPad miniに分かれています。

以前は主力iPad Proの発表は11月、その他は発表無しで3月に発売されていましたが、ここ数年はすべて3月に発売されていました。

その流れで、今年も3月にiPad Proが発表・発売されるとの噂がありました。

最初は、3月16日(火)とのことでした。

ところが直前になって、3月23日(火)に噂の日付が変わりました。

そして、また、直前なってこれも間違いとわかりました。

現時点では、カレンダーでの2Q(第2四半期)の4月から6月に発売とのことです。

 

iPad Pro(2020)の残念さ

iPad Pro(2020)は非常に残念な製品でした。

まず、5Gに未対応でした。

これは主力製品であるiPhoneより先に5Gに対応させるのは戦略上、非常によろしくなかったからでしょう。

それは始めて5Gに対応したiPhone 12シリーズの売り上げを見ても明らかです。みんな5G対応iPhoneを待っていたのでしょう。

そしてCPUは、iPad Pro(2018)1TBモデル(6GB RAM)に搭載されたCPUの焼き直しであるA12Zでした。A12Xと違うのは8個のGPUコアのうち意図的に無効にしていた1個を有効にしただけでした。

もちろんLiDARセンサーという追加もありましたが、ARを使わなければまったく意味のないものです。

 

iPad Pro(2021)への期待

一方、iPad Pro(2021)は大きな期待が持てます。

既に5G対応のiPhoneは発売され5GへのAppleの対応も明確にされたわけなので、当然5Gに対応するでしょう。iPhone 12では5Gのミリ波での電力消費が増大する問題がありますが、iPad Proでは大容量バッテリーを搭載していますので問題とはならないでしょう。

 

CPUについては従来と同様にiPhone 12に搭載されているA14の強化版であるA14Xが搭載されると噂されています。しかし、A14Xの存在については疑問があります。

こちらの記事でA14X(仮)とされているCPUはどうもM1だったようです。

そのM1がMacに搭載されたことで、MacはIntel x86系から脱却してARM系への移行を始めました。

また、当初からMacとiPadは別物であるとの方針から、マウスやタッチパッドという「パソコン」として利用するうえで重要なユーザーインターフェースのサポートを、頑なに拒んでいました。しかし、大きな方針の転換があったようで、iPadOS 13.4から正式にマウスやタッチパッドを使えるようにしてきました。

結局AppleはiPad ProをWindowsパソコンでいうところの2 in 1、例えばMicrosoftのSurface Proのような位置づけにしたいのかもしれません。

こうなるとわざわざiPad ProのためにA14XというCPUを開発する意味は無いように思えてきます。そう考えるとiPad Pro(2020)が、A12ZというA12Xの焼き直しでお茶を濁した理由も推測できます。

以上から想定できるのはiPad Pro(2021)にはA14XではなくM1を搭載してくるという可能性です。

もちろん、Macとの差別化のためにCPUコア数やGPUコア数は削減される可能性があります。それでも、macOSもiPadOSも同じDarwinをベースとするUNIXですので、将来的にはmacOSで使えるフルバージョンのアプリが使えるようになる期待が持てます。

こちらの記事ではM1と同等性能でM1を元にしたA14Xが搭載されるとあります。

しかし、それはおかしいのです。iPad Pro(2018)やiPad Pro(2020)に搭載されたA12XとA12ZはiPhone Xsに搭載されたA12を元にCPUやGPUのコア数を増やして強化したものです。

したがってA14Xと呼ぶならA14を元にしたCPUでなければおかしいのです。M1を元にしたなら別の名称となるでしょう。

A14の「A」がApple、M1の「M」がMacを表すなら、iPadの「P」を使ってP14などとなるはずです。

Appleは最終的にはmacOSとiPadOS、iOSを統合することを考えているようなので、すべてM1というCPU名でもおかしくないと思います。

どちらにしても、現状のM1と同等性能のM1またはA14Xを積んでくるようです。

 

他にもiPad Pro(2021)にはミニLEDディスプレイの搭載やThunderboltの搭載が噂されています。

ミニLEDは有機ELのように自己発光する光源にLEDを用いたものではありません。それはマイクロLEDと呼ばれるものです。

ミニLEDは液晶ディスプレイのバックライトを小さな区画のLEDにして、よりコントラストを上げる技術です。SonyのBRAVIA X9500Gなどの直下型LED部分駆動の小型版といえるものでしょう。

そして、iPad Pro(2020)までのUSB Type-Cに接続できるものは、USBストレージやDisplay Portディスプレイ、USB PD(Power Delivery)などでした。しかし、ThunderboltがサポートされるとPCIeの広い帯域を活かした、より高速で大容量のストレージ機器や多くのディスプレイを接続できるようになります。

 

まとめ

とりあえず、3月23日(火)のiPad Proの発表はなくなりました。

もちろん発表無しで発売する可能性もありますが、iPad Pro(2021)はiPad Pro(2020)より大幅に性能の向上した製品となることが期待できます。

iPad Pro(2020)を検討しているなら、もう少し待った方がよいでしょう。

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