Windows 10 バージョン1703

Solomonレビュー[redémarrage]

Windows 10 Creators Updateの強制アップデート、恐るるに足らず

 

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Windows 10 Creators UpdateのWindows Updateでの配信が始まりました。

Windows 10 Proでは延期設定さえしておけば安全ですが、Windows 10 Homeでは回避不可能です。

ただし、アップデート手順さえ理解しておけば防ぐ方法はあります。

Windows 10 Creators UpdateのWindows Updateでの配信がスタート

予告どおりWindows 10 Creators Updateが日本では2017年4月12日未明からWindows Updateでも配信が始まりました

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-07

配信が始まったと言っても、すべてのパソコンが対象ではありません。

現状ではSkylakeを搭載したような比較的新しいパソコンが対象ですので、Windows 7からアップグレードしたパソコンなどはまだ大丈夫です。

Windows UpdateでアップデートされないためにはWindows 10 Proが必要

一般の人々が使えるWindows 10にはCBとCBBという2つのブランチがあります。

Microsoftのサイトの説明を見るとその目的の違いがハッキリします。

この中からCBとCBBに関する部分を引用すると、

  • Current Branch。 初期導入者、IT チーム、およびその他のより広範なパイロット グループで、さらにアプリケーションの互換性と新しくリリースされた機能を検証するために、Current Branch (CB) を使用できます。
  • Current Branch for Business。 組織内の大半のユーザーについては、Current Branch for Business (CBB) によって、長い時間をかけて、段階的に心機能を展開できます。

CBは説明にあるように「検証」するためのブランチです。すなわち安定性に欠き、CBBのための「贄」としての存在です。

CBBはCBの犠牲のもと、バグ取りされて安定したブランチです。

Windows 10 HomeはCBだけとなり、Windows 10 ProはCBとCBBを選択できます。

Windows 10 Proには「設定」アプリに「機能の更新を延期する」という項目があり、これにチェックを入れることでCBBとなります。

Windows 10 HomeとWindows 10 Proの大きな違いは、CBとして「贄」となるかCBBとして安定したものを使えるかの違いと言えます。

年に2回アップデートで悩まされるWindows 10 Homeですが、6,000円ほどの価格差でこの扱いの違いは割に合わないのではないでしょうか。

この理不尽な扱いを逃れるためにもWindows 10 Proへの変更を強くお勧めします。

なお、現時点でのプリインストール版Windows 10 HomeからProへのアップグレード価格は13,824円です。

いまだにWindows 7/8/8.1のプロダクトキーをWindows 10のプロダクトキーの代わりに使えるのですがリスクが高いのでお勧めできません。手持ちがあるなら試してみるとよいでしょう。

Windows UpdateでのWindows 10 Creators Updateへのアップデート手順

Windows UpdateによるWindows 10 Creators Updateへの強制アップデートを避けるためには、そのプロセスを知ることが重要です。

ここではWindows Updateでのアップデート対象となるSkylake搭載パソコンで「機能の更新を延期する」のチェックを外して試してみました。

1. 赤紙(KB4013214)の配信

アップデート対象のパソコンには、まず赤紙たる「Windows 10 Creators Updateのプライバシー設定(KB4013214)」が配信されます。

これはWindows 10 Creators Updateへのアップデートプロセスでの不具合を収集できるようにプライバシー設定を変更させることが目的です。

こういう部分が「贄」である所以です。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-01

2. プライバシー設定の変更

再起動など、あるタイミングで、この画面が表示されます。

最前面に表示され、他の作業ができなくなります。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-22

「設定の確認」をクリックします。

ちなみに左下の「後で通知する」をクリックすると、表示が消えて「アクションセンター」に残り、設定するまで何度でも通知されます。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-02

Windows 10 バージョン1607でのプライバシー設定が表示されます。

現在の設定状況が反映されるためパソコンによって「オン/オフ」の状況は違います。

「詳細を見る」をクリックすると、

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-04

このような画面となり各項目について詳細な説明を見ることができます。詳しくはアップデート時のプライバシー設定を参照願います。

読んだら「了解しました」をクリックして戻ります。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-05

設定は、必ずスイッチをすべて左側(オフ、オフ、基本、オフ、オフ)にしてください

アプリなどで必要な場合はアップデート完了後に再設定してください。

ここでの設定は、あなたのパソコンがアップデートに失敗する、その詳細なデータの収集が目的であることを忘れないでください。

アップデートに成功しても何のデータも得られません。Microsoftはアップデートに失敗することを期待しているのです。

そんな情報をMicrosoftに提供する義理はありません。

設定したら「承諾する」をクリックします。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-03

これでアップデートの準備が整いました。「OK」をクリックして終了します。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-06

3. Windows 10 Creators Updateのダウンロードとインストール準備

更新プログラムのチェックのタイミングでWindows 10 Creators Update本体のダウンロードが始まります。

正式名称は「Windows 10 バージョン 1703の機能更新プログラム」となっています。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-10

4. 再起動とインストールのタイミング設定

インストール準備が整うとまたしても作業を邪魔するようにこの画面が表示されます。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-12

ここでは3つの選択肢が示されます。

「今すぐ再起動」をクリックするとアップデートが始まります。

「再通知」をクリックすると、あるタイミングでこの画面が再度表示されます。アクションセンターには残りません。

「時刻を選択」をクリックすると、

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-15

この画面が表示され、再起動のスケジュールを変更できます。

指定は当日を含めて7日以内で、指定した日時に再起動されアップデートが始まります。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-14

この日時は「設定」アプリの「更新とセキュリティ」の「Windows Update」の「再起動のスケジュール」で変更が可能です。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-13

Windows 7からの強制アップグレードの時と違い、この段階では「スタートメニュー」の「電源」には更新しないで「再起動」や「シャットダウン」を行える選択肢が表示されます。

「電源」の選択以外での「今すぐ再起動」は「更新して再起動」を意味しますのです注意が必要です。

ここまで進むと7日以内に必ずWindows 10 Creators Updateにアップデートされます。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-20

Windows 10 Creators Updateへのアップデートを回避する手順

アップデートのプロセスを理解したところで、幾つかの盲点があることに気付きます。

それを使って強制アップデートを回避します。

Windows 10 Proの場合

Windows 10 Proの場合はCBBに変更することで回避可能です。

詳しくは、延期設定の方法を参照してください。

ただし、延期設定を行う前に「今すぐ再起動」が表示されてしまった場合は下記の方法で対処してください。

Windows 10 Homeの場合

Windows 10 HomeではCBBに変更できません。

しかし、アップデートはプライバシー設定の変更が完了しなければ始まりません。

したがって、プライバシー設定の画面が表示されたら、「後で通知する」をクリックして設定を完了させないようにします。

何度も聞いてくるので面倒ですが、設定を完了させない間はアップデートを回避できます。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-23

「今すぐ再起動」が表示された場合

知らずにプライバシー設定を行ってしまい、気付いたら「今すぐ再起動」が表示されてしまった場合は、アップデートを強制的に失敗させます。

Windows 10 Proでもこの画面が表示されてしまったら延期設定を行っても効きません。

まず、「時刻を選択」をクリックして、できるだけ後の日時を指定します。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-24

次にシステムドライブ直下の「$WINDOWS.~BT」フォルダーを削除します。

表示されていない場合は、「隠しファイル」や「保護されたオペレーティングシステムファイル」を表示するように設定してみてください。

削除中に管理者権限が必要と表示されても構わず削除してください。

完全に削除する必要はありません。削除できないファイルが残っても、インストールに必要なファイルを削除できれば良いのです。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-17

この状態ではWindows 10はアップデートに必要なファイルのダウンロードは完了したと認識しているため、再度ダウンロードされることはありません。

再起動すると、アップデートに失敗して今まで通りのWindows 10が立ち上がります。

Windows10-v1703-Windows-Update-Process-21

この状態で、もしもシステムの保護が有効で復元ポイントが残っていればプライバシー設定を行う前に戻してください。

Windows 10 Proの場合は延期設定を行ってください。

まとめ

Windows 10 Creators Updateでは、Microsoftが欲を出してアップデートに失敗するデータを収集しようとしたことが仇となりました。

プライバシー設定を完了させなければアップデートは始まりません。

この仕組みを使えばWindows 10 Homeでもアップデートを遅らせることは可能です。

ただし、何度も表示されるためWindows 10 Proへの変更も検討してみてください。

 

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