UPSのバッテリーは寿命があるので定期的に交換する必要があります。ところが交換用バッテリーの販売が終了するとUPS本体ごと買い替える必要がでてきます。
探してみると買い替えなくて済む方法がありました。
USPとは
ある日、警報ブザーの音で目が覚めました。
調べてみるとUPSのバッテリーが寿命で交換時期を知らせるものでした。
UPSとは無停電電源装置のことで、停電してもバッテリーを使ってAC電源を供給できるものです。
パソコンなどは作業中に停電になるとそれまでの作業結果が消えてしまうので困ります。
最近はノートパソコンの方が多くなり、内蔵バッテリーがUPSの役割をしますので停電で困ることは少なくなりました。それでも大きな画面や高性能なCPUで作業する場合はデスクトップパソコンの出番はまだまだ多いので、停電に備えるためにUPSは欠かせません。
また、BDレコーダーの中身はHDDを搭載したLinuxパソコンです。停電になれば録画できなくなるだけでなく、HDD内容が破損して録画した番組が見れなくなる危険性があります。
これらの機器が、停電時に安全に電源を落とすまでの時間を稼ぐのがUPSなわけですが、内蔵するバッテリーには寿命があります。
バッテリーの交換
UPSにもいろいろありますが、今回警報ブザーが鳴ったのはAPC ES 725(BE725JP)というUPSでした。
このUPSは定期的に自己診断を行っていてバッテリーが寿命になると警報ブザーを鳴らします。しかもバッテリーを交換するか、運転を止める(UPSにつながっている機器への給電をやめる)まで警報ブザーは鳴り止みません。
仕方ないので交換用のバッテリーを入手するまでは、つながっている機器を直接ACコンセントにつないでUPSの運転を止めました。
APC ES 725というUPSは既に販売は終了していますが、交換用バッテリーはRBC17Jといもので、まだ売っていました。しかし高価で、もう少し電源容量の少ないUPSを買い直した方が安いくらいです。
そこでもっと安く売っているところはないかと探していたところ互換バッテリーというものを見つけました。
そして互換バッテリーの説明と写真を見て、あることに気付きました。「これってどこかで見たような」と。
UPS-750C
UPS-750Cというのはサンワサプライから販売されていたUPSです。ずいぶん古いもので2回ほどバッテリーを交換したのですが、交換用バッテリーの販売も終了したので買い替えましたが、UPS-750Cは捨てずに残してありました。
- UPS-750C(サンワサプライ)
交換用バッテリーはHR9-12というものです。
今回調べて分かったことは、APC ES 725に使われているRBC17Jと、UPS-750Cに使われているHR9-12というバッテリーは同じものではないかということです。
厳密にはRBC17Jは12V7.2Ah、HR9-12は12V9Ahと規格が違うのですが、電流が大きいものは小さいものの代わりにつかえるとのことですので、12V9Ahならどちらでも使えることになります。外形寸法は測ってみると同じでした。
互換バッテリー
見つけたのはこの互換バッテリーです。
今回は2台交換するので2個セットを買いました。
APC ES 725は問題無く交換できて、運転を再開しても警報ブザーも鳴らなくなりました。
UPS-750Cは互換バッテリーがほんの少し大きいようで、写真の赤丸の部分にぶつかって入りません。互換バッテリーを揺らしながら押し込んだところ奥まで入りました。念のため引っ張り出して、互換バッテリーが破損していないか確認しましたが問題はありませんでした。
ソフトでセルフテストを実行すると「合格」となりました。
なお、UPS-750Cで使えるPOWERPANEL Personalはこちらから入手できます。
- POWERPANEL Personal(Cyber Power)
注意点
考えてみればUPSの製造メーカーとバッテリーの製造メーカーは違うわけで、バッテリーのサイズや容量に標準的なものがあるのは当然なのでしょう。
ただし、互換バッテリーを使った場合は正規の保証は受けられなくなります。とはいえ、既に販売が終了した製品には保証もなにもありません。
また、有名メーカーのスマホでも爆発や発火、膨張は頻繁に起きています。鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーの違いはあってもバッテリーの危険性は変わりありません。
正規の製品がまだ売っているならそちらの方が良いですし、既に販売が終了しているなら互換バッテリーで延命させるという手もあるということです。
まとめ
正規のバッテリーが入手できなくなった場合は、互換バッテリーを使うという方法もあります。ダイソンのDC31という掃除機も正規のバッテリーが入手できなくなり、互換バッテリーを購入したのですが、正規品より稼働時間が長くなりました。
正規品でも互換品でもバッテリーの危険性に違いはありませんので使用には十分注意してください。
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