告知されたようにSurface 3が発表になりました。結局、Windows 8.1です。
ただ、個人向けはLTEモデルのみをY!mobileから発売します。法人向けはWiFiモデルとLTEモデルがありますが、そもそも法人でAtomなど採用するところなどあるのでしょうか。
大々的に発表はしたものの、日本での販売はSurface Pro 4に注力する戦略が見て取れます。
ニュースサイトではこのようなに紹介されています。
- 「Surface 3」個人向けはLTEモデルのみで6月19日発売(PC Watch)
- 「Surface 3」は個人向けにLTEモデルのみ国内販売――6月19日発売、8万1800円(税別)から(ITmedia)
Surfaceの顧客層
元々、Surfaceの顧客層は、社会人はSurface Pro、学生はSurfaceと明確に分かれています。
いくらフルスペックWindows 8.1を積んでいても、Atomという非力なCPUに社会人は手を出しません。
なら学生はというと、SIMフリーで一括購入なら本体のみの購入が可能だとしても、Y!mobileに最適化されたSurface 3ではドコモのMVNOでどこまで使えるかわかりません。使えるかどうかも分からないLTE機能で値段の上がったSurface 3など誰も買わないでしょう。みんなスマホを持っていますからWiFiモデルをテザリングで使えば十分だからです。
パートナーとしてのY!mobile
一般向けをLTEモデルに絞り、そのキャリアとしてY!mobileを選んだ、というよりY!mobileしか相手にしてくれなかったと言った方がよいでしょう。ドコモもauもiPhoneとAndroid以外に手を出すつもりは無いのでしょう。
Y!mobileがパートナーとなったのは、合併して社名変更する前のWILLCOMとEMOBILEが以前から法人には強かったので、今回、法人に注力するとマイクロソフトに言われて鵜呑みにしたのでしょう。何かVAIO Phoneを販売している日本通信に似ています。
法人市場に対する日本マイクロソフトの意気込みが記事になっています。
- Surface 3は“マイクロソフトの反撃”「他社のエコシステムすらテコに進化していく」(ケータイWatch)
- MS本気「Surface 3」 法人PC市場へのインパクト(ITmedia)
いくらWindows 10にアップグレード出来ようと、2.4GHzのクアッドコアだろうと所詮Atomのパワーなど、たかが知れています。
企業のPCは気に食わなければ買い換えるというわけにはいきません。計画的に置き換えを行うので数年は使うことになります。Atomなど選んだらIT部門の信用が失墜します。
Windows Phoneへの足掛かり
大々的に発表はしましたが、結局は、Windows Phone 8.1が日本で発売できなかった反省から、まずはSurface 3のLTEモデルでキャリアのエコシステムに食い込み、Windows 10 Mobileへの足掛かりを作ることが目的でしょう。そういう意味でSurface 3はY!mobileに恩を売るための捨て駒です。
やはり、マイクロソフトが大々的に売りたいのはSurface Pro 4です。いろいろなキャンペーンでSurface Pro 3の在庫を処分していることからもわかるでしょう。
コメント