Microsoft EdgeはWindows 10から標準ブラウザーとして実装されたアプリですがIEから移るには、まだ問題があります。
リンクのドラッグ アンド ドロップが使えないのです。
ブラウザーでのドラッグ アンド ドロップ
ブラウザーでドラッグ アンド ドロップはどのような場合に使われるかですが、まず、ファイルのアップロードがあります。
OneDriveなどのクラウドストレージにファイルをアップロードする場合は、クラウドストレージのアップロード先をブラウザーで開き、そこにエクスプローラーなどからファイルをドラッグ アンド ドロップするとアップロードされます。
この機能は最初の正式リリース版であるWindows 10 Build 10240では動作しなかったのですが、Build 10565から動作するようになったそうです。
- Microsoft Edge で OneDrive を開き、ドラッグ アンド ドロップでファイルをアップロードしようとすると赤い〇が表示されできません(Microsoft)
- Microsoft Edge で 外部からのドラッグアンドドロップが動作していない可能性 - Windows 10 Insider Preview Build 10240(追記)(Hatena Blog Browser)
一般で使えるようになったのは、Build 10565以降ですのでWindows 10 バージョン1511(TH2)からになります。
こちらにはMicrosoft EdgeではHTML5のドラッグ アンド ドロップ モデルに対応するとともに、従来のドラッグ アンド ドロップも引き続きサポートするとあります。しかし……。
- 新しいドラッグ アンド ドロップと従来のドラッグ アンド ドロップ(Microsoft)
もう一つのドラッグ アンド ドロップ
こちらの使い方をされている人の方も多い気もしますが、リンクのドラッグ アンド ドロップです。
例えばニュースサイト、記事の一覧から読みたい記事を「クリック」して本文へ、本文から「戻る」で記事の一覧へ、普通はこの繰り返しですが記事の一覧を何度も読み込むため時間がかかります。
このような場合、IEやFireFoxなどのブラウザーを2個開きます。片方のブラウザーに記事の一覧を表示して、読みたい記事をクリックするのではなく、リンクをドラッグして、もう片方のブラウザーにドロップすると読みたい記事が表示されます。次々とドラッグ アンド ドロップを繰り返すことで効率的に記事を読むことができます。
ブラウザーのタブ部分にドロップすることで、次々と新しいタブとして表示させることもできます。
インターネットショッピングで商品を比較するときにも重宝します。
ところが、このドラッグ アンド ドロップはMicrosoft Edgeでは未だにサポートされていません。
URLのショートカットである「.url」や、ピン留めサイトショートカットである「.website」もドロップできません。
Insider Previewに新しく実装されたFeedback Hubで検索してみるとありました。
8ヶ月前ですからWindows 10がリリースされた当初から報告されているにも関わらず「参考」扱いで、Microsoftは改善するつもりはないようです。
なお、この報告に同意する人が増えれば改善の優先順位は上がるかもしれません。
まとめ
ドラッグ アンド ドロップはスマホやタブレットなど複数のウィンドウを扱えないデバイスではできない操作です。iOSのSprit Viewや今後のAndroidでは画面分割を実装してきますが、ドラッグ アンド ドロップは当分実装されないでしょう。
複数のウィンドウを使うことができるのは今後もWindowsパソコンやMacの強みです。
そこに対応する気が無いMicrosoftには、デスクトップ回帰の「本気」が感じられません。
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