iOS 10.3がリリースされました。500MB以上とサイズが大きいです。
キャリア設定アップデートも「ドコモ 28.3」と更新されましたがMVNOでの検証でも問題無いとのことです。
iOS 10.3リリース
2017年3月28日にiOS 10.3がリリースされました。
- iOS 10.3提供開始。AirPodsを探す新機能やiTunes映画レンタル対応拡充(AV Watch)
- 「iOS 10.3」公開 「AirPodsを探す」やSiriの拡充など(ITmedia)
今回のアップデートは機能更新のためサイズが大きくなっています。
iPhone 6 Plus用で646.8MB、iPad Pro 12.9インチ用で574.3MBとなっています。他の機種でも500MBを越えている可能性があります。
まず、iCloudではなくiTunesでフルバックアップをした後、落ち着いてアップデートすることをお勧めします。アップデートには20~30分かかります。
また、ゲームなどでは不具合が発生する可能性があるとのことですので、各ゲーム運営からの通知を確認してください。
キャリア設定プロファイルは「ドコモ 28.3」
更新後のキャリア設定プロファイルは「ドコモ 28.3」となります。
IIJでの検証でも問題無いとのことです。
本日配信されましたiOS 10.3に対応したiPhone/iPadを検証し、動作確認済み端末を更新しました。すべての端末で今まで同様にご利用いただけますので安心してアップデートしてください。https://t.co/jnZNsZHK4T
— IIJmio (@iijmio) 2017年3月28日
IPv6解禁
ドコモがキャリア設定プロファイルで制限をかけているIPv6通信ですがiOS 10.3からAPN構成プロファイルで変更できるようになったそうです。
iOS10.3において、ドコモLTE網(タイプD)でIPv6が利用可となったことが判明しました。詳細およびIPv6対応版APN構成プロファイルをhttps://t.co/cZzpqPaZRw にて公開しました。全機種の確認は今しばらくお待ちください。
— IIJmio (@iijmio) 2017年3月28日
IIJmioについては提供されているAPN構成プロファイルを使えばIPv6が使えるようになるそうです。
IIJmioのAPN構成プロファイルを参考に自分の使っているMVNOのAPN構成プロファイルを書き換えればIPv6通信が使えるかもしれません。
APN構成ファイルはXMLですのでPCでダウンロードして書き換えてメールに添付して読み込ませればよいことになります。
具体的には「DefaultProtocolMask」と「AllowedProtocolMask」の記述を追加するようです。
使えているかは、The KAME projectというのもあるそうで、こちらのサイトはIPv6でアクセスした時のみカメが踊るするそうです。
ただし、使えるMVNOは非常に限られているとのことです。
0 SIM by So-netではダメでした。同じAPN構成プロファイルを使うnuro mobileもダメでしょう。
FREETELについても同様でIPv6接続はできませんでした。
(余談)「他のMVNO~」の記述ですが。IPv6非対応のMVNOご利用者が「プロファイル書き換えて試したけどIPv6使えへん。記述おかしいんちゃうか?」という混乱が起こるかと思って書いてみました。IPv6に対応したMVNOはとても少ないですので、ご了承ください。
— どうまえ@IIJ (@IIJ_doumae) 2017年3月28日
高速化
今回のアップデートではファイルシステムがAPFSに変更になったそうです。アップデートに時間がかかっていたのはファイルシステムを変換していたためのようです。
そのことにより従来に比べて速くなっているとのことです。
- 「iOS 10.3」になってiPhone速くなったって本当?(GIZMODO)
この記事によるとアニメーション表示も速くなったように見せる工夫がしてあるそうです。
2ファクタ認証
今回のアップデート後、設定アプリに(1)というバッジが表示されました。
確認すると2ファクタ認証を有効にするようにとの指示でした。
Apple IDに関する通知なので同じApple IDに複数のiOS機器を紐付けている場合は最初の1台だけに表示されます。
設定アプリは配置が変わりApple IDに関係する設定が最上部に集約されました。
ここをタップするとApple IDの詳細設定や紐付けられたデバイスを確認できます。
「パスワードとセキュリティ」をタップすると、
「2ファクタ認証を有効にする」という項目があります。
有効にする場合は、ここから指示に従って設定します。
一度、指示を確認すれば無視してもバッジは消えます。
2ファクタ認証についてはこちらに詳細な説明があります。
- Apple ID の 2 ファクタ認証(Apple)
単なる警告では無い可能性
2ファクタ認証を有効にするようにとの指示が単なる警告だけならWi-Fiの非公開設定のように無視すればよいのですが今回は違う可能性があります。
- 新ハッカー組織、4月7日に2億ものiCloudアカウントを初期化すると犯罪予告(PC Watch)
- ハッカーがiCloudアカウント6億件ばらすと脅迫、Appleは否定。残る疑問…(GIZMODO)
GIZMODOの記事にあるようにこの漏洩が本当の可能性があるのです。
[exclamation2 color="red"]iOS 10.3で2ファクタ認証を使うように注意喚起は行った[/exclamation2]
と言えば4月7日で実際に被害が発生して集団訴訟に発展してもAppleは有利になります。
心配な場合は2ファクタ認証を有効にしておいた方がよいでしょう。
まとめ
iOS 10.3は機能更新で大きいので落ち着いて行ってください。
MVNOを利用している場合は確認が終わるまで更新は待った方がよいでしょう。
なお、初期化されると困る場合は2ファクタ認証を有効にしてください。
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