iPhone SEは「買い」なのか?

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待望の小型iPhoneの新型としてiPhone SEが発売となります。

安価なのに最新の性能を搭載したiPhone SEは誰もが「買い」と思うのですが、発売に至った経緯を考えるとそうとも言えない事情もあります。

そしてiPhone 5sとの違いが一目では分からないので他人の視線が気になります。

iPhone SEとiPhone 5sとの違い

いつも通り、Appleの新製品を称賛する記事に溢れかえっていますが、私の考える懸念点について記しておきます。

iPhone SEの購入を検討されている方の大半はiPhone 5sからの買い替えだと思います。

iPhone 5sとの違いはこれらの記事で説明されています。

3番目の記事では変わらないものとして、

  • 解像度:1136 x 640ピクセル、326ppi(同じ)
  • Taptic Engine非搭載(同じ)
  • 高さ123.8 mm 幅 58.6 mm 厚さ7.6 mm(同じ)
  • 広視野角のためのデュアルドメインピクセルなし(同じ)
  • ホームボタンに内蔵された指紋認証センサー(第1世代)(そのまま)
  • 光学式手ブレ補正なし(そのまま)
  • ビデオの光学式手ブレ補正なし(なし)
  • 写真の自動HDR(ビデオの自動HDRはなし→同じ)
  • 気圧計なし

 

そして変わったものとして、

  • コントラスト 400:1→800:1に向上
  • A7チップ M7モーションコプロセッサ(A9で一体化に)
  • Wi-Fi:802.11a/b/g/n MIMO、ac非対応→MIMOは非対応、ac対応
  • VoLTE→対応
  • NFCなし→搭載
  • Live Photos不可→対応
  • Focus Pixelsを使ったオートフォーカス(ただのオートフォーカス→Focus Pixels)
  • 4Kビデオ撮影なし(あり)
  • 映画レベルのビデオ手ブレ補正なし(あり)
  • 連続オートフォーカスビデオなし(あり)
  • 再生ズームなし(あり)
  • Retina Flashなし(あり)
  • 3Gで最大10時間(6、6sと同じく14時間に)
  • 本体色がスペースグレイ、シルバーに、ゴールドとローズゴールドが加わり、4色に
  • 最大メモリ容量モデルが32Gバイトから64Gバイトに

 

をあげています。

 

iPhone SEが発売された理由

Appleはユーザーの意見など聞かず、iPhoneをAndroid陣営より多く売ることだけを考えてきました。ジョブズが他界した後、イノベーションを起こすことができなくなったクックCEOはiPhone開発でAndroid陣営に後れをとり、大画面での巻き返しとしてiPhone 6/6 Plusを投入しました。

iPhoneはAndroidと異なり単なるスマートフォンではなくステータスの意味合いもあります。日本や中国では特にその傾向が強いようです。

一目で最新のiPhoneであると分かるiPhone 6/6 PlusはAppleの目論見通り爆発的に売れました。しかし、性能は飛躍的に向上したにも関わらず外観で見分けのつかないiPhone 6s/6s Plusは全く売れませんでした。特に中国の落ち込みは酷く、そのため減産にまで追い込まれ、やっと潜在的な市場に目を向けました。

手の小さいアジア圏の人たちにはiPhone 6s/6s Plusは大きく使い辛かったのにAppleは無視してきたわけです。

そして発売されたのがiPhone SEです。

当初、噂では期待も込めてiPhone 6sのような丸みを帯びた外観になると予想されていましたが、発売されたものはiPhone 5sの中身を入れ替えただけでした。

SEはSpecial Editionの略であることから分かるようにiPhone 5sの特別仕様がiPhone SEです。

前項のように違わないもの、違うものを見てみると、2年間での技術的進歩、部品の世代交代などで現時点で調達可能な部品で構成されていることがわかります。逆に見れば調達不可能な部品を置き換えただけとも言えます。

これは第6世代iPod touchを投入した時と同じやり方です。

何故、搭載可能な最新機能をiPhone SEに搭載したか、それはSEという番号の無い型番が示すように「これっきり」の製品だからです。具体的には今後部品が調達できなくなるまで新しい機種は発売しないシリーズということです。

こちらの記事のiPhone SE関係を読んでみると、どういう意味合いの製品なのかよくわかります。

 

まわりはどう見るか

iPhoneはステータスであるとも言いました。

iPhone 5sと外観の変わらないiPhone SEを、まわりはどう見るか。

「あいつ、まだ、あんな古い機種を使っているぜ!」

iPhone 6以降を使っている人は、こう思うかもしれません。

自分は画面サイズに対してポリシーがあるから小さいiPhoneを使っているなどと言っても、まわりには分かりません。

唯一外観で違いの分かるローズゴールドでもケースや手で隠れてしまいます。iPhone 6sでローズゴールドが売れたのもiPhone 6に無い色でiPhone 6sだと分かるからです。

そして、購入して2年後、縛りが切れる頃になっても新しい小型iPhoneは出ていない可能性が高いため、iPhone SEを使い続けることになります。

2年縛りと同様に、「4インチの旧型」という外観に縛られることになります。

こちらにはこんな記事もあります。

 

まとめ

iPhone 6の発売は2014年9月19日ですから、まだiPhone 5sの2年縛りが終わっていない方も多いでしょう。

iPhone SEが発売されたことで機種変更を考える前に、もう一度番号の無いiPhone SEという機種の意味とまわりの目を考えてみてください。

iPhone 7は大きく変わることが噂されています。

この記事を書いた人
Solomon

会社での経験と趣味のモバイルガジェットの利用経験から、製品のレビューや問題の解決方法を模索しています。

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Solomonレビュー

コメント

  1. hideaki sakihama より:

    景気が低迷したので出したのだろうが、やがてだぶつき値崩れを起こす、その時が買いだろう。

    • Solomon Solomon より:

      コメントを頂き、ありがとうございます。

      最近のApple製品は1ヶ月も経たないうちに在庫がだぶつきますが、月々サポート金額が改定されるには時間がかかるでしょう。

      パケットプランなどの制約が無く実質0円に近い価格で買えるようになれば買い時でしょう。

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