100円ショップでLightningとMicro USBのどちらにも接続できるというケーブルが売っていたので試しに買ってみました。
しかし、iPad Proについては考慮されていないようです。
100円ショップケーブル
第3世代iPad ProがUSB Type-Cを採用したことで来年のiPhoneもUSB Type-Cに移行するでしょう。
Android陣営は既にUSB Type-Cに移行し始めていますので、もうすぐスマートフォンなどのモバイル機器はUSB Type-Cに統一されるでしょう。
とは言え、まだまだLightningコネクターとMicro USBを利用したモバイル機器は沢山存在します。
スマホで使われるようになり急速に普及したMicro USBケーブルとiPhone用のLightningケーブルは、安く大量に作られたことにより100円ショップでも購入できるようになりました。
LightningケーブルはMFI認証が無ければデータ通信には使えませんので100円ショップで売られているものは充電専用です。
それでも最も必要とされるのは充電での用途ですので、荒く使って壊れても買い替えた方が早いとの考えで、100円ショップのケーブルはそれなりの需要があります。
ただ、iPhone利用者が困るのはiPhoneはLightningケーブルですが、他のすべての機器はMicro USBケーブルを必要とするということです。
2本持ち歩くのもかさばるので1本にできれば助かります。
そんな需要を見越して100円ショップではLightning/Micro USB両用ケーブルが売られています。
Lightning/Micro USB両用ケーブル
左がDAISO、右がWattsで売られているものです。
販売元はDAISOのものはDAISO、Wattsのものは株式会社クリエーションとなっていますがどちらもMADE IN CHINAです。ただし、コネクターの形状などが少し違うので仕入れ元の中国の会社は違うようです。
どちらで販売されているものも充電とデータ転送に対応しているとありますが、WattsのケーブルはiOS 12.1では弾かれるようです。
コネクターの構造はどちらも同じです。
これはDAISOのものですが裏面はMicro USBコネクターと同じですが、
反対側はLightningコネクターとなっています。
Micro USBの接点はコネクターの内側にあります。
一般的なMFI認証のLightningコネクターはこのような形状で両面とも同じです。
iPad Proでの利用は危険
LightningケーブルはiPhoneもiPadも共通なので、早速、iPad Proに接続してみました。
ところが、充電器に接続されている他のUSB機器に異常が発生したので、すぐに抜きました。
以前にiPad ProのLightningコネクターを見たことがあったので、すぐに原因は分かりました。
iPhoneのLightningコネクターはこのように片面だけに接点が並んでいます。
ところが、第1世代のApple Pencilが使えるiPad Proは両面に接点が並んでいます。
そこに一面金属のコネクターを挿せばショートするのは当然です。
注意書きを見てみましたがDAISOの製品も、
Wattsの製品にもiPadで使えないとの記述はありませんでした。
最近の状況(2022/4/1 追記)
ダイソーが意匠登録をしたようでWattsでは販売されなくなりました。現在Wattsでは、LightningとMicro USBに分岐したケーブルを販売しています。
そしてダイソーの製品もパッケージも新しくなりました。「意匠登録済」とあります。
新しいパッケージには明確に「iPadには使用できません」と表示されています。
裏面の注意書きにも同様に「iPadには使用できません」と記されています。
これでiPadでショートさせる事故に対して免責するつもりでしょう。
まとめ
100円ショップには、ろいろな規約に縛られない自由な発想でアクセサリーメーカーでは作れない製品が売られていることがあります。
その分、危険性も高いので使う時には十分に注意してください。
ここで説明したケーブルはMicro USB機器とiPhone(iOSのバージョン次第)では使えます。
コメント
去年、ドンキで売っていたAndroid/iPhone兼用2WAY充電ケーブル(1本780円、2本で1000円)ですが、やはり同じように片面だけ端子がありました。
しかし、Android/iPhoneとしか書いていないのでこれはセーフかなと思います。
コメントを頂きありがとうございます。
確かにiPadとは書かれていませんからね。
ただ、iPad用という製品も殆ど無くiPhone用を流用するのが当たり前ですので、iPadに使おうとする人もいると思います。
片方はiPadとは明記していませんがタブレットにも使えると書いてありますし。
ドンキのはLightningとかiPadといった文字が一切書かれていないので、ショートして訴訟されても勝てると思います。
コメントを頂きありがとうございます。
ドンキは商標を使った商品で失敗した経験があるのかもしれません。
100円ショップの製品はみんな商標を使っていますから訴訟リスクはありますね。
考えられる組み合わせ全てで検証してから製品化しているわけではないんですね。
単に使えないだけであればそういう仕様で済ますこともできるかもしれませんが、ショートしてしまうのであれば回収ものでしょう。
ダイソーというと今年初め、LEDスタンドがおかしな配線をされていたため回収されたというのもありましたね。
ダイソー LEDスタンド 回収 で検索すると動画含め色々出てきます。
コメントを頂きありがとうございます。
本来は回収すべきでしょうけど、ドンキでも売られているとのことで問題が認識されていないのだと思います。
ダイソーのLEDスタンドはすごいですね。電気回路が分からない人が組み立てているのでしょう。
こういうのを見ると安く売られている製品は怖いですね。
手元にある廉価版iPad(6th)はiPhoneのLightningコネクターと同じく片面だけに接点が並んでいます。廉価版iPadも両面に接点があると記載がありますが間違った情報ではないでしょうか?
コメントを頂きありがとうございます。
また、廉価版iPadについて情報を頂きありがとうございます。
iPad Proで両面に接点が並んでいるのはApple Pencilを充電するためではなく、USB 3.0に対応しているためなのかもしれません。
結局、USB3.0対応のLightningケーブルは発売されずUSB Type-Cに移行してしまい、使われることはありませんでしたが。
お教え頂いた情報に合わせて記事を修正させて頂きました。
企業倫理的にこんなものを製品化する時点で世も末だなと思いました。しかも国内企業で。
「訴訟されても勝てるから製品化」という発想が本当にあるんだと思います。
コメントを頂きありがとうございます。
たぶん、この製品については問題を把握していないのだと思います。
ただ、問題を訴えても店舗では返金で済まされ、本社でも対象機種として明記していないとのことで突っぱねられる可能性があります。
言われるように訴訟で勝てる見込みは低いですね。
せめて、iPad Proでは使えない旨、明記して欲しいと思います。