Adobe CS6とCCの契約を組み合わせるとどうなるか

Adobe Creative Cloud
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Adobe CCの春のキャンペーンで購入したAdobe CCの単体製品をAdobe CS6のスーツ製品に同じAdobe IDで組み合わせるとどうなるのか試してみました。

Adobe CS6とAdobe CC

2012年5月11日に発売になったAdobe Creative Suite 6 (以下Adobe CS6)は同時に発売となったAdobe Creative Cloud (以下Adobe CC)と当初は販売形態の違いだけでした。含まれる製品もPhotoshop CS6など名称はCS6で同じでした。

Adobe CS6はパッケージ版の買い切り製品で、Adobe CCはサブスクリプション契約です。

その後、Adobeはパッケージ版の販売をやめました。正確には製造をやめたので在庫限りとなりました。そしてAdobe CS6は機能が凍結されました。

一方、Adobe CCはまだPhotoshop CCなどと呼ばれる製品が発売されていなかったにもかかわらず機能を追加していったため、Adobe CCで使えるPhotoshop CS6などとAdobe CS6に含まれるPhotoshop CS6などとで機能に差が生じるようになりました。

そのため、Adobe CCではCS6から最新のCCまでの複数のバージョンを使うことができますが、各製品はAdobe CS6に含まれる製品と異なるものとなっています。

 

Adobe CS6にIllustrator CCを追加すると

私が使っているのはAdobe Creative Suite 6 Design and Web Premiumという製品ですが、含まれているすべての製品を使っているわけではないので、今回、春のキャンペーンではIllustrator CCだけ購入しました。

同じAdobe IDでAdobe CS6とAdobe CCを同じパソコンにインストールすると不都合が発生するとAdobeのサポートに言われました。しかし、別のAdobe IDを作って2つのAdobe IDで運用するのには抵抗があるため、今回は同じAdobe IDに登録しました。

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Adobe CS6をインストールすると各ソフトのアップデートはAdobe Application Managerというソフトがまとめて行います。しかし、Adobe CCがメインとなった現状ではAdobe Application Managerを起動するとAdobe Creative Cloudというソフトに置き換わります。そのため買い切りのAdobe CS6をインストールしただけだと不具合修正の更新がインストールされない場合もあります。

これはAdobe CS6を登録したAdobe IDにIllustrator CCを登録したところです。Photoshop CS6、Illustrator CS6、InDesign CS6の部分に表示されている「アップデート」とはAdobe CS6に対する不具合修正のアップデートです。Illustrator CCはまだインストールしていません。

Adobe-CS6-with-CC-01

Illustrator CCの「インストール」の横をクリックするとこのような選択肢が表示されるので「他のバージョン」をクリックしてみます。

Adobe-CS6-with-CC-02

するとIllustrator CCについてはバージョン17から22の6つのバージョンからインストールするバージョンを選べることが分かります。本来はCS6も選べるのですが既にAdobe CS6のIllustrator CS6がインストールされているため選択肢にCS6が表示されません。

Adobe-CS6-with-CC-03

Illustrator CS6の「アップデート」の横をクリックするとこのような選択肢が表示されます。「他のバージョン」をクリックしてもIllustrator CCと同じ表示となります。

Adobe-CS6-with-CC-04

Illustrator CS6を起動してバージョンを確認すると16.0.0です。

Adobe-CS6-with-CC-11

アップデートしてからバージョンを確認しても16.0.3止まりです。

Adobe-CS6-with-CC-12

Adobe CS6からIllustrator CS6だけをアンインストールして、Illustrator CCの「他のバージョン」をクリックすると、

Adobe-CS6-with-CC-13

インストール可能なバージョンにCS6が追加されます。

Adobe-CS6-with-CC-10

そこでIllustrator CS6をインストールしてバージョンを確認してみると16.2.0です。Adobe CC用にアップデートされたIllustrator CS6がインストールされたことが分かります。

Adobe-CS6-with-CC-15

一方、Photoshop CS6を見てみると、Photoshop CCは登録していませんので「他のバージョン」などの選択肢は表示されません。

Adobe-CS6-with-CC-05

アップデートしてバージョンを確認してみても13.0.1とAdobe CS6のPhotoshop CS6のままです。

Adobe-CS6-with-CC-09

 

混在使用でも問題は無さそう

同じパソコンでAdobe CS6とAdobe CCを組み合わせても問題は無さそうです。Adobe CS6に含まれるPhotoshop CS6なども問題なく使えます。

Adobe CCを登録した製品についてはAdobe CCのCS6製品が使えますが、CC製品が使えますのでCS6製品をわざわざ使う必要もないでしょう。

 

ただ気になる点として保存形式の問題があります。Illustrator CCで保存する場合Illustrator CCバージョンがデフォルトとなっておりIllustrator 17以降と互換性があると表示されています。Illustrator 17とはIllustrator CCの最初のバージョンです。

Adobe-CS6-with-CC-17

保存するバージョンはこのように変更できるのですが、

Adobe-CS6-with-CC-18

旧バージョン、例えばIllustrator CS6を選択するとこのような警告が表示されます。

Adobe-CS6-with-CC-19

サブスクリプション契約を続けさせようという意図からだと思いますが、CS6以前とCC以降で明確に分けています。将来的にサブスクリプション契約を切る可能性があるならこのあたりは注意しておく必要があるでしょう。

 

モバイルアプリとの連携

モバイルアプリのAdobe Illustrator Drawで作成したデータを「共有ボタン」「アドビデスクトップアプリケーション」「Illustrator CC」と選択すると「.ai」形式のファイルがCreative CloudにアップされてパソコンのIllustrator CCが立ち上がり、そのファイルが開かれます。

Photoshop CCは使えませんが、試しに「共有ボタン」「アドビデスクトップアプリケーション」「Photoshop CC」と選択したところ「.psd」形式のファイルがCreative CloudにアップされてパソコンのPhotoshop CS6が立ち上がり、そのファイルが開かれました。

モバイルアプリによって動作は違いますが、Adobe CS6でも一部の機能は使えるようです。

 

まとめ

Adobe CS6を使っているAdobe IDに最新機能が必要な製品だけAdobe CCを登録して同じパソコンにインストールしても、Adobe CS6もAdobe CCも問題なく使えます。

どうしてもAdobe CCの機能が必要な場合は必要な製品だけ組み合わせれば十分でしょう。

 

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