注)この記事は、Photoshop CS5で説明していますが、Photoshop Elementsでは実行できません。
PSVITAのモンスターレーダーというソフトがバージョンアップされ、スクリーンショットが可能になりました。
ならば、画像を使って記事を書こうとキャプチャーした画像が206枚。大量の画像を一括処理する方法について説明します。
こんな画像を206個並べるとページが見辛くなるので、黄色で囲った部分だけを切り抜いて表形式で掲載することにしました。
手動での切り抜き
Photoshop Elementsを起動し、いつものように切り抜きツールを使って切り抜くのですが、206個もあるとなかなか終わりません。
ゲーム用キーボードを使っているので、もう少し効率的に出来ないかと、キーボードマクロを使ってみましたがあまりうまくいきません。
アクション
そういえば、Photoshopには手順を覚えさせて実行させる機能があったはずと調べたところ、「アクション」という機能がありました。
以下、Photoshop CS5で実行した手順について説明します。(Photoshop Elementsでは実行できません)
切り抜き範囲画像の作成
切り抜く元の画像を読み込み、切り抜く範囲を選択します。ここでは、W:170、H:164としました。
メニューから「選択範囲」「選択範囲の保存」とクリックし、新規ドキュメントに新規チャンネルで、名前をつけて保存します。ここでは名前は「モンスター」とします。
選択範囲を保存した画像は、このようになりますので、ここでは「モンスター選択範囲.psd」とPSDファイルで保存しておきます。
アクションの記録
アクションパネルが表示されていない場合は、メニューから「ウインドウ」「アクション」をクリックします。
上記で作成したファイルと切り抜く元のファイルを閉じてしまった場合は、再度読み込んでおきます。
切り抜く元のファイルのウインドウを操作対象にしておきます。
アクションパネルの下に並んだボタンの右から2番目の「新規アクションを作成」をクリックします。
アクション名を入力し、セット名を選択します。ここではアクション名を「モンスター切抜き」とします。
「記録」をクリックした後の操作が記録されます。ここでは以下の操作を記録しました。
1.選択範囲の読み込み
メニューから「選択範囲」「選択範囲を読み込む」をクリックし、このように設定して「OK」をクリックします。
2.切り抜き
メニューから「イメージ」「切り抜き」をクリックします。
3.選択の解除
メニューから「選択範囲」「選択を解除」をクリックします。
4.画像解像度の変更
切り抜いた画像でもまだ大きいので縦横1/2に縮小します。メニューから「イメージ」「画像解像度」をクリックします。幅:85、高さ:82にして「OK」をクリックします。
縮小された画像の原寸です。
5.画像の書き出し
メニューから「ファイル」「Webおよびデバイス用に保存」をクリックします。プリセットを「PNG-24」にして「保存」をクリックします。
ここでの保存先がアクションを実行する場合の保存先となるので、後で実行することを考えて予め専用のフォルダーを準備して、その場所を指定し、ファイル名は変更せず、「保存」をクリックします。
6.切り抜き元画像を閉じる
メニューの「ファイル」「閉じる」をクリックし、表示されるダイアログで変更を保存しないように「いいえ」をクリックして、切り抜き元画像を閉じます。
アクションの記録の修了
アクションパネルの下に並んだボタンの左端の「再生/記録を中止」をクリックして記録を終了させます。
アクションのテスト
もう一度、別の切り抜き元のファイルを読み込んで、アクションパネルの「モンスター切抜き」を選択し、アクションパネルの下に並んだボタンの左から3番目の「選択項目を再生」をクリックして、正しく実行されるかテストします。
自動実行
失敗した時のために、切り抜き元のファイルをすべて1つのフォルダーにコピーして、オリジナルは残しておきます。
選択範囲を記録した画像以外をすべて閉じます。
メニューから「ファイル」「自動処理」「バッチ」をクリックします。
実行の部分で、先ほど記録したアクションを指定します。ここでは「モンスター切抜き」を指定します。
ソースは「フォルダー」とし、「選択」をクリックして切り抜き元のファイルのコピーを保存したフォルダーを指定します。
実行後は「なし」を指定します。保存はアクションの中の「画像の書き出し」で指定しているので、ここでは指定しません。
「OK」をクリックすると自動実行が始まりますので、終わるのを待ちます。
実行時間
Core-i7 2600Kのマシンで206個のファイルを処理したところ、137秒で終わりました。
ツールを使いこなせていないのを痛感しました。
注意
Photoshop Elementsにも「複数ファイルをバッチ処理」というものがありますが、出来ることは制限されており、ここで説明した処理のようなことは出来ません。