キングジムからポータブックXMC10なるものが発表になりました。
変形キーボードなどからpomeraユーザーの取り込みを考えているようですが、ポメラユーザーの求めるものはこういうものなのでしょうか。
ポータブック XMC10
キングジムから発表があったようです。
- 文具メーカーのキングジムがPC市場に参入。8型液晶で12型相当の変形キーボード搭載(PC Watch)
- PORTABOOK XMC10(KING JIM)
基本仕様は、以下のとおりです。
- Windows 10 Home(x64)搭載
- Atom x7-Z8700
- メモリー2GB
- ストレージeMMC 32GB
- 8インチTFTカラー液晶ノングレア
- 解像度1280×768
- VGA、HDMI出力可能
- IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.0+EDR
- ステレオスピーカー、マイク内蔵
- 200万画素Webカメラ
- 85キー日本語変形キーボード
- 光学式フィンガーマウス
- SDXCカードスロット
- USB2.0 1ポート
- バッテリー駆動 約5時間
- Office 365サービス1年分添付
- 市場価格 約9万円
クラウド全盛によるポメラの衰退
pomeraはどこでも文章を入力できる単機能端末としてヒットしました。
その後、スマホとタブレットの普及によりその座は奪われました。
それを追うためにpomera DM100ではFlashAirという無線LAN内蔵SDカードを使ってEvernoteとの連携を実現しました。
それでもOneDrive、DropBox、Goole Drive、iCloudなど沢山のクラウドが乱立したことで、自社開発での対応は不可能と判断したのでしょう。
一番ポピュラーなWindows 10を搭載してしまえばすべてのクラウドに対応でき、Windows 10という話題性も手伝って人気が出ると考えたのかもしれません。
中途半端なスペック
ターゲットは、タブレットとBluetoothキーボードを持ち歩いており、昔ポメラを愛用していた人でしょう。
まず、クラウドとの連携だけならAndroidを選択すべきでしょう。逆にWindows 10にしたため、あれもこれもと詰め込みすぎたように思えます。
そしてAtom x7-Z8700というSurface 3と同じ強力なCPUを積んだにもかかわらず、2GBメモリー、32GB eMMCと8インチタブレット並みのスペックとなっています。
また、キーボードに合わせて画面を8インチとしたためOffice Premiumを搭載できず、Office Mobileの使用が強制されています。
Office Mobileはサブスクリプションでしか使えませんので、毎年、Office 365サービスを買い続ける必要があります。
まとめ
「8インチタブレット」プラス「変形キーボード」によるクラウド対応したポメラ後継機を作りたかったようですが、強力すぎるCPUと小さすぎる画面から中途半端な製品となっています。
8インチタブレットにキーボードやディスプレイアダプターなど周辺機器を揃えなくとも1台にまとまっているメリットはありますが、9万円というのは高い気がします。
コメント