4K対応とのことで誰もがUltra HD Blu-rayは再生できるものと考えていたPlayStation 4 Proですが、実際にはハード的に対応していませんでした。
理由は、あの失敗したゲーム機と同じことをやろうとしているためのようです。
2018年から振り返ると
この記事は2016年のPS4 Pro発売当時の情報を元に考察しています。しかし、発売前から現在までの状況を元に考察すると根拠としたソニー担当者の言葉自体に嘘があったようです。詳細はこちらの記事を参照願います。
PS4 ProはUHD BDに非対応
PS4 Proの存在が明らかになった時、時代の流れからUltra HD Blu-rayは再生できるものと誰もが疑いませんでした。
しかし、発表後、詳細が明らかになるにつれて、そのどうしようもないソニーの怠慢が分かってきました。
性能上はUltra HD Blu-rayを再生できるポテンシャルを持ちながら、ソニーは手抜きをしたのです。
何も開発しなくなったソニー
久夛良木氏を追い出したソニーはゲーム事業に関する方針を一変させました。
新しいものは開発せず、その時代に存在する部品でゲーム機を作りハード開発に金をかけなくしました。
ソフト開発のハードルを下げ、サードパーティーにとって開発し易い環境を提供するというのは建前で、ハードで赤を出さない方針に転換しただけです。
PS Vitaが発表されたときには呆れました。外観はPSPに似たゲーム機に仕上がっていますが、内部はスマートフォンにコントローラーを付けただけの代物です。
PS4も同じです。その結果ライバルのXBOX ONEと大差ないハードとなりました。そして次世代ゲーム機にもかかわらず4Kに対応しなかったのです。
PS4 ProがUHD BDに対応できない本当の理由
PS4発売から数年経ち、4Kの土俵が出来上がったためPS4もモデルチェンジをしました。PS4 Proの発売です。PS5でないのがみそです。
ここでもソニーはまたも手を抜いていることが分かります。
Ultra HD Blu-rayを再生するにはBDXLに対応した1層33GBで3層以上が読めるドライブが必要ですが、今のBDレコーダーには当たり前のように搭載されています。それが何故搭載できないのか。
理由はこのインタビューで述べられています。
この記事のSIEのハードウエア開発の責任者である伊藤氏とのインタビューから引用すると、このように言っています。
−−確かに、3層BDを搭載するとコストがかかります。しかし、3層化だけならば、PlayStationクラスの量産を行なうなら、吸収し得ないコストではない。
伊藤:はい、確かに。ただ、みなさんこの点はお忘れなのですが、ゲームディスクはセキュリティ信号を積んでいます。それを読まなければいけないので、単純なビデオ向けのドライブで、2層が3層になったものを採用すると、ゲームディスクを読めなくなってしまうのです。
−−ということは、3層ドライブを作った上で、2層のゲームディスクの持つセキュリティ信号を読めるドライブにしなければならない、と。そこまで考えると……。
伊藤:具体的にいくらとは申し上げられないですが、通常よりはコストがかかる、ということです。それとユーザーのライフスタイル変化を合わせて考えて、非搭載と決めた、ということです。
要は、ゲームのプロテクトを読めるBDXL対応BD-ROMドライブを新たに開発するのは無駄と判断したとのことです。
金ではなく人の問題ではという意見もあるようですが、コアライブラリを買うとか開発外注を使うとか金でどうとでもなるのです。
またプロテクトなど暗号にかかわる部分は社内での漏えいを防ぐために開発にかかわる人を制限します。某N社ではWOWOWのスクランブル開発担当者は一人でした。
ただ、これは建前でUltra HD Blu-ray対応のドライブはAACS2.0に対応させる必要があり、ドライブ1台ごとにAACS LAにライセンス料を払う必要があります。PS4 Proを作り続ける限り払い続ける必要があるので、それが嫌なだけでしょう。
ゲーム機はLSIの改良と縮小を続け原価率を下げても販売価格は下げず、利益率を上げていきます。しかしAACS LAに払うライセンス料は変わりませんので原価を下げ難くなります。
では、PS4に搭載されているBD-ROMドライブは何かと言えば、久夛良木氏が開発させたPS3用のBD-ROMドライブであるということです。
結局、PS4もPS4 ProもPS3の遺産で出来ているのです。
もう一つの理由
BDXL対応のBD-ROMドライブを開発しないもう一つの理由も透けて見えてきます。
PSP Goというゲーム機がありました。UMDが使えずダウンロード販売のソフトでしか遊べないPSPです。
時代が早すぎたのかダウンロード販売が普及せず、すぐに販売終了となってしまいました。
BD-ROMドライブを開発してもPS5で使えばよいのにそれをしない。それはPS5では光学ドライブを搭載せず、PSP Goと同じことをやろうとしているのでしょう。
iPhoneが普及しApp Storeが成功してダウンロード販売は一般化しました。確かに今ならダウンロード専用機としてPS5を出しても失敗はしないでしょう。
しかし、ゲーム機はスマートフォンとは違います。ゲームは友達と貸し借りすることで信者を増やしてきた経緯もあります。その文化を潰してスマートフォンに勝てるのでしょうか。
まとめ
既にPanasonicからはUltra HD Blu-rayプレーヤーが2機種、Ultra HD Blu-ray対応BDレコーダーが3機種発売されています。
ゲーム機なら最近日本でも発売となったXBOX ONE SはUltra HD Blu-rayを再生できます。
PCでの再生も来年発売のPowerDVD 17でのUltra HD Blu-ray対応が決まりました。
ソニーだけがUltra HD Blu-ray対応製品を発売できていないのです。
開発力も無くなり、けち臭くなったソニーなど見限った方が良いかもしれません。
コメント
ゲーム機としてのPS4にUltra HD Blu-ray載せるのはコストメリットが無いと判断しただけのこと
自分で引用してるインタビューにもそう書いてあるじゃん。企業なんだから赤字出さないのもコスト抑えるのも当たり前でしょ
それに家庭用の光学ドライブの開発部隊なんてずいぶん昔にSONYから消えてるよ。PS3のも外に作らせてただけだし久夛良木氏が開発させたとかPS1のドライブと勘違いしてない?
自分の期待通りの製品が出なかったからと言って憶測を元に悪しざまにけなすとか、なんというかお子様な内容だなぁ
コメントを頂きありがとうございます。
コストメリットが出せないとのことですが、XboxOneができているのに何故できないのか。
それだけ企業努力が足りないか、技術力が無いのです。現にSonyがUHD BDプレイヤーを発売できたのはPanasonicに遅れること1年以上なのですから。
製品というものは自分勝手に作ればよいというものではなりません。
ユーザーの期待を裏切るということの重要性を理解していますか?
PS2でDVD、PS3でBDに対応したのだから、当然、4K対応のPS4 ProならUHD BDが再生できるはずと勘違いして買った人がいるのです。
100%、間違って買った人の責任と言えますか?
誰もBDドライブが社内生産とは言っていません。Sony製品で社内生産の部品など殆どありません。製造委託、開発委託すら理解できていないのですか?
「憶測」、そう「憶測」です。しかし、あなたの言うことも憶測に過ぎません。
発売されるものをそのまま受け入れる、あなたのような「お子様」にはちょうど良い製品なのでしょう。
仕方なく買った「お子様」でない人は「UHD BDが再生できず割高感がある」と苦言を呈しています。
>コストメリットが出せないとのことですが、XboxOneができているのに何故できないのか
売れてないXboxOneの現実を無視して、コストメリットを出せてるという根拠は何?
君みたいなUHD BD厨ばかりなら、XboxOneは売れまくってるはずだよね
現実が、ユーザーがUHD BD対応を重要視してないって証拠
自分の超主観的な考えに合わないと、お子様扱いする君の方がよっぽどお子様だよ
「大人」なら、とりあえず再生できますレベルのゲーム機でなく専用の高画質プレイヤー買えよ
>4K対応のPS4 ProならUHD BDが再生できるはずと勘違いして買った人がいるのです。
100%、間違って買った人の責任と言えますか?
↑
はい100%お子様の責任です
違うというのであれば訴訟でも起こしてください
お子様の理屈は世間では通用しませんよ
コメントを頂きありがとうございます。
ゲームにしか使わない立場からPS4 Proを見ればこういう意見なのでしょう。
あなたの意見が正しいかどうかは読む人に考えてもらうとします。
都合が悪くなると逃げるのは、【お子様】のやること
逃げた時点で、自分が【お子様】だと認めた証拠
お前のブログなんだから、逃げてないで、お前の主張を書けよ
>コストメリットが出せないとのことですが、XboxOneができているのに何故できないのか
売れてないXboxOneの現実を無視して、コストメリットを出せてるという根拠は何?
ただのおまけ機能を重要視する【お子様】の意見を聞きたいんだが?
コメントを頂きありがとうございます。
そうやって絡んでくる「お子様」の相手はするつもりはありません。
自分で考えなさい。
変態スペック好きの俺からしたら久夛良木健が退いてからつまらなくなったのは確か。
他の人は知らないけど、psp、ps2のゲームの奥深さ(gta lcs)に感動して、ps3の龍が如くで画質に感動したのはいい思い出。本当に東京を歩き回ってるようにしか思えなかった。
ps4proはまあ、ps3の延長ってイメージ。まあリモートプレイとVRで感動したから4と考えてもいいかもしれないけどラグイから(有線+キャリア通信)使い物にならないけど。
ジョブズがいなくなったAppleとはよく言ったなぁ
xboxは全然姿勢がブレてない気がするが金の力かな。
コメントを頂きありがとうございます。
ジョブズが居なくなったAppleと同様、Sonyも金儲け主義に走り、ゲーム事業が大きな売り上げを挙げたそうですが、尖がったものが無くなった気がします。
VRもAIの成熟期に入りますのでゲームという表舞台からは消えそうです。
XBOXは3DもVRも採用せず、ひたすらコアゲーマー向けに開発されているのはすごいです。
まわりに流されずXBOXを続けられるのはやはり金でしょうね。
私も、PS4 Proが4K Ultra HD ブルーレイに対応していなかったのが、悔しいと思ったクチです。
ずっと、PSを見てきていて、一番になって欲しかったのに、なんか二番で、なんで悪いの?みたいな。
SONYにはSONYタイマと言われようが、尖ったものを作って欲しいという
勝手な期待があったものでね(DATウォークマンとか)。
4K Ultra HD ブルーレイごときで尖ったとはいけないけど、
儲け優先は企業としてわかるけど、なんか寂しいなあ。
コメントを頂きありがとうございます。
SMC-777CはHit Bitですね。私はHB-F1に外付けFDDを接続して使っていました。
今となってはAppleとかSamsungの方が人気があるかもしれませんが、やはり昭和世代の日本人にとってSonyという企業に期待するものは大きいと思います。
QUALIAシリーズのような尖がった製品を期待するのですが、潰れかけたから仕方ないとはいえ金儲け主義に走り過ぎている気がします。
尖がったSonyを支えていた技術者は誰も残っていないでしょうが、技術力の低下も目に余るものがあります。
このままAppleと同じように平々凡々な企業に落ちぶれるのかと思うと寂しい限りです。
今更になりますが、ソニーとしてはPS4proは4Kテレビが予想より早く普及したのでPS5までの繋ぎとしての商品でしかなかったのでしょうね。
ps4proが4K対応といってもps4にアプコンチップを追加してテコ入れをしただけのゲーム機なので、そもそもネイティブ4Kではないですし。
何はともあれPS5はネイティブ4KでUltra HD Blu-rayも対応していますのでブログ主様もご満足でしょう。
コメントを頂きありがとうございます。
言われるようにPS4 Proはナンチャッテ4Kですので、UHD BDに対応しても相応の画質では表示できなかったでしょう。
PS5では確かにUHD BDに対応しましたが、既にBS4K対応BDレコーダーが普及した現状で今更対応しても意味は無いでしょう。
PS3をBDプレーヤーとして利用していた人が多かったように、UHD BDプレーヤーが普及していないタイミングで対応することに意味があったのに、PS4 Proが対応しなかったのは期待外れでした。