後に正式版であることがわかったWindows 10 Build 10240が配布されました。
画面にはBuild 10240の表示も無く、製品版の準備が整ったという感じです。
それに伴い、セットアップ手順も正式版に変わったようで、今まで有ったプライバシーの詳細設定ボタンが無くなり分かり難いものに変わってしまいました。特にタイピングした文字がマイクロソフトに送られるなど、企業ではコンプライアンス上の注意が必要です。
Windows 10 バージョン1511
Windows 10 バージョン1511についてはこちらの記事を参照願います。
設定の最終段階
以下はWindows Insider Preview Build 10240の画面ですが、Build 10240が正式版と判明したため、以下は正式版について説明していることになります。
これはセットアップの最終段階の画面ですが、Windows 8.1では「簡単設定を使う」の隣にあった詳細設定のボタンが無くなっています。
詳細設定を行うには、左下の「設定のカスタマイズ」をクリックします。
デフォルトですべてオンになっています。項目を見てみると、「連絡先、カレンダーの詳細・・・をMicrosoftに送信して・・・」とか「タイピングと手書きのデータをMicrosoftに送信して・・・」などとあり、企業にとってはオフに設定しなければならないものですが、設定画面に入る方法が分かり難く変更されています。
デフォルトのままにしておくと、顧客情報などをすべてMicrosoftに送信してしまうことになり、コンプライアンス上、好ましくありません。
次の設定も危ないです。「推奨されるオープン ホットスポットに自動的に接続します」というものもデフォルトでオンとなっており、セキュリティ上大丈夫なのかという懸念があります。
次は、デフォルトのアプリをWindows 10の新しいアプリに変更する画面です。特にインターネットブラウザーのMicrosoft Edgeはサイト側の対応が間に合っていないでしょうから、今、デフォルトブラウザーにするのは危険です。
この画面も分かり難いですが、左下の「既定のアプリを選択」をクリックすると、
この画面となり、チェックを外すことで、現在の既定値を使うとのことですが、これはアップグレードの場合のみ有効と思われます。新規インストールの場合はこれらがデフォルトとなると思われます。(現状、ISOイメージが配布されていないので新規インストールでの挙動はわかりません)
まとめ
今回、大規模に一般ユーザーをアップグレードさせるため、紛らわしい選択肢を極力排除するセットアップ手順にしたと思われますが、デフォルト設定に問題が多いので心配ではあります。
企業導入はまだまだ先なので問題は無いでしょうが、量販店でのアップグレードサービスなどでは間違いなくデフォルトで設定されますので、分かっている人がフォローしてあげる必要があります。
コメント