PDF文書を開くたびに表示される邪魔なメニュー(ツールパネルウィンドウ)ですが、従来は裏ワザで消すか旧バージョンに戻さなければ常時非表示にすることはできませんでした。
しかし、Ver.15.008.20082以降にはツールパネルウィンドウを常時消す設定が追加されました。
Adobe Acrobat Reader DC 2019について
Acrobat Reader DC 2019でも常時非表示にすることは可能ですが「タスクパネルウィンドウ」が追加されたため、もうひと手間必要になります。詳しくはこちらの記事を参照願います。
消せる画面とプラットフォームとエディションについて
以下Windowsで説明していますが、Mac OS Xでも同じです。
Acrobatには、Acrobat Reader DCとAcrobat Pro DCがありますが、以下の設定はAcrobat Reader DCに適用できます。Acrobat Pro DCについては最後に記します。
赤い枠で囲った部分がツールパネルウィンドウですが、Acrobat Reader DCでは、上部にある「ホーム」「ツール」「文書」の3つのタブのうち、「文書」タブにしか表示されません。以下では「文書」タブに表示されるツールパネルウィンドウを常時表示させないようにする設定について説明します。
まず、アップデート
まず、Acrobat Reader DCを最新版にアップデートします。
Acrobat Reader DCを起動し、メニューの「ヘルプ」「アップデートの有無をチェック」をクリックし、アップデートがあることを確認してダウンロードを開始します。既にダウンロードが完了していれば、そのままアップデートを行います。
暫くすると通知領域にアップデートの準備ができたとの表示が出ますのでアップデートを行います。出ない場合は通知領域のAcrobatのアイコンをクリックしてアップデートを行います。
最初のアップデートでツールパネルウィンドウを消す設定が追加されました。
現在のバージョンは2018.011.20040ですが、ツールパネルウィンドウを消す設定は存続しています。
ただし、バージョン2017.009.20044から設定方法が従来のバージョンとは逆に変更されています。
また、常にウィンドウが最大化された状態で起動する場合がありました。これはバージョン2017.012.20093のバグであり2017.012.20095で修正されました。
しかし、過去にも発生したことがあるため、今後のバージョンで同じ症状が発生した場合は対処方法を参照してください。
ツールパネルウィンドウを消す設定
アップデートが完了したら、Acrobat Reader DCを起動し、メニューの「編集」「環境設定」をクリックして、「環境設定」ダイアログを開きます。
左側の「分類」で「文書」を選択します。
現在のバージョンの「環境設定」ダイアログには「ツールパネルの現在の状態を記憶」という項目が追加されていますので、この項目にチェックを入れて、「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。
PDF文書を開き、ツールパネルウィンドウの小さな「右三角」をクリックして、ツールパネルウィンドウを閉じます。
以後、ツールパネルウィンドウの状態は別の文書を開いても、前回と同じ状態となります。
即ち、ツールパネルウィンドウを閉じて終了すれば次回も閉じた状態、ツールパネルウィンドウを開いて終了すれば次回も開いた状態となります。
なお、バージョン15.023.20053から項目の名称が変更されて設定が逆になり「チェックを外す」から「チェックを入れる」に変わりました。
以前に設定していた場合はツールパネルを消す設定が引き継がれて「チェックが入った状態」になっています。ただし、口伝えで「チェックを外す」と聞いている場合は間違えて設定しないように注意してください。
左側のページサムネールなどについて
左側にもこのようにページサムネールなどが表示される場合があります。
これも設定で変更できる場合があります。
ただし、ページサムネールを必ず開くように設定されたPDF文書を開くとその状態を記憶してしまうため逆効果になる場合もあります。
Acrobat ProでPDF文書を作成する場合にこのように指定できるためです。
自分の開くPDF文書の状態を見て設定するかを判断してください。
ツールパネルウィンドウと同様に「環境設定」の分類で「文書」を選択すると「文書を再び開くときに前回のビュー設定を復元」にチェックを入れます。
すると閉じた状態で終了すると次回も閉じた状態で開きます。
ただし、これを表示するかどうかはPDF文書に記録されているためこの設定が無視される文書もあるかもしれません。
Acrobat Pro DCについて
Acrobat Reader DCと同様に2015.008.20082にアップデートしたAcrobat Pro DCですが、Proの場合はツールパネルウィンドウが「文書」タブだけではなく「ツール」タブにも表示されます。
2015.008.20082にアップデートしてもProには「各文書のツールウィンドウを開く」という設定はありませんが、「文書」タブについては閉じる前のツールパネルウィンドウの状態を覚えています。そのため、一度閉じてしまえば次からは開かなければ閉じたままです。
これは「文書」タブに表示されるツールパネルウィンドウに限った話で、「ツール」タブに表示されるツールパネルウィンドウは毎回必ず表示されます。これを消す設定は無いようです。
また、「ホーム」タブ、「ツール」タブ自体を表示させたくない場合は、現状では以下のサイトで紹介されている対処法しか無いようです。
これらはWindowsでもMac OS Xでも同じです。
まとめ
バージョン15.023.20053からチェックの意味が逆になりました。
この記事を見た人での「チェックを外す」という常識の裏をかくように変更したのか、分かり易い項目名に変更したことで結果的に逆になったのかは分かりません。
そうだとしても、誰でも分かる項目名にしたことは評価できます。
コメント
文書開くたびに操作が発生し苦しんでましたが、ようやく解放されました。
BLOG掲載ありがとうございました!
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立てたようで良かったです。
先ごろ再度アップデートされましたが、ツールパネルウィンドウを消す設定は残っていました。
Acrobat Xのサポートも終了し、だんだん選択肢が限られてきますので、早期に設定で対策してくれたので助かりました。
あたかもサービスであるかのような表示をしておきながら、クリックすると購入サイトへと誘う…
まるで、たちの悪い誘導サイトのようで邪魔で仕方なかったので、大変助かりました!
また何か情報があれば掲載願いますm(__)m
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立ったようでなによりです。
Acrobatでこんなことをしても騒がれなかったので、MSはWindows10やOfficeで同じようなことを始めたのかもしれません。
google検索でこちらの記事にたどり着きました。
起動するたびに「邪魔だなあ」と思っていたのが解決してすっきりしました。
記事を上げて頂きありがとうございました。
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立てたようで良かったです。
最近は不快感を解消するための方法として商品を買わせる手法が横行しており困ります。
大変助かりました。
今までアクロバットリーダーDCを立ち上げる都度、三角矢印で閉じておりましたが
今後はこの作業をしなくても良くなったので、煩わしさが一つ消えました。
感謝致します。
これからも有益な情報を発信願います。
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立ったようでよかったです。
広告ですから消せなくて当然なのですが、設定で隠せるようにしてきただけマシでしょう。
ありがとうございます。
このツールパネルウィンドウのせいで自分で管理するマシンは今でもすべてXIでした。
しかし、仕事の環境がジワジワとDCに切り替わり、起動時のShift+F4でしのいでいました。
Xもサポート切れになって、XIもそのうちと思うと気が気ではありませんでしたが、これでひとつストレスが減りました。
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立てたようで良かったです。
Adobeは3世代サポートすると言っていたのですが、いつの間にか2世代しかサポートしなくなりました。
サポートが終了した場合はサードパーティの製品を使う手もありますが、互換性や再現性の問題からAcrobat以外は危ない気がします。
結局、最新バージョンを使うしかないのでしょう。
初めまして、こんにちは。
横三角を毎回クリックするのにイラっとして検索してたどり着きました。
分かりやすいご説明でものすごく助かりました。
ありがとうございます!
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立てたようで、よかったです。
2016年1月12日に再度アップデートが行われるとのことですので、設定が有効かどうかが確認でき次第、追記させて頂きます。
はじめまして,使いづらくなーと思ってました。 さすがあるもんですね 探しきれませんでした。
助かりました。これで気分よく 開けます。 感謝!!
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立ったようで良かったです。
変更はなかなか見つかりませんが、画像の差分を取ると案外簡単に見つかります。
ありがとうございました。
上の方に同じ、なのですが、感謝の意を込めてコメントします。
これですっきりしました。
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立てたようで良かったです。
広告なので仕方ありませんが、やはり邪魔ですから。
初めまして。
DCに変えてから使いづらいなーと思っていたのですが、
邪魔なウィンドウを消す事ができ、すっきりして
作業がしやすくなりました。
ありがとうございました!
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立てて良かったです。
最近はソフト内の広告でも自己主張の大きいものが増えて困ります。
「PDF 右 邪魔」の検索ワードで、ここが見つかりました!
煩わしさが、解消されました。
有難うございます!!
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役になったようで良かったです。
「ツールパネルウィンドウ 表示させない」で検索してここを見つけました。
毎回、鬱陶しかったのですが、これですっきり。
本当にありがとうございました!!
それにしてもAcrobat他にもいっぱい設定変更できそうなのですが、
さっぱりわかりません。もう少しヘルプを充実するとかしてほしいものです。
(といいながら、ヘルプで役に立ったことがあまりないので、まだみてませんが^_^;;)
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立ったようでよかったです。
設定を見てみると沢山あり、どう設定すると、どう変わるのかサッパリわかりません。
オンラインヘルプが主流になってから、説明書ではなく辞書のようになって、適切なキーワードで検索しないと正しいヘルプに辿りつかず、不便で仕方ありません。
なので、私もヘルプは読まなくなりました。
とても助かりました。
一時的に消す方法はあっても、こちらのページのように永久的に表示させない方法がなかったので、これで快適にpdfを閲覧できます。特に、複数開くときは毎回表示されるので困っておりました。
このような優良情報の提供、感謝します。
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立てて良かったです。
アプリ内 広告なので仕方ないのかもしれませんが本当に困りますね。
ググってたどり着きました。
最近、OneDriveにあるpdfにリンクを張って、これを開くと「Word Online」で開くようになり、これを避けるためpdfファイルの中身を確認しながらリネームする作業を始めたところです。(継続中)
「面倒だけど無料だから‥‥」と我慢していましたが解決しました (^o^)v
フィードに登録しました。これからも有益な記事をお願い致します。
有難うございました。
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立てたようでよかったです。
OneDriveでのPDFのデフォルト表示はWord Onlineになっていますね。
私のPCではPDFのデフォルトがAcrobatになっているためかIE上でAcrobatが表示しました。
助かりました。煩わしいものが出なくなりすっきりです。
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立ってよかったです。
リリースから1年以上も経ち、広告の効果も無くなったと思うのですが、Adobeは未だに消すつもりは無いようです。
自宅 Mac、勤務先 Winでほとほと悩んでおりました
とても助かりました
ありがとうございます!
コメントを頂き、ありがとうございます。
お役に立ったようで良かったです。
Windows 10にも広告が表示されるようになりましたが、デファクトとなっているソフトには生産性を低下させるような仕組みを組み込まないで欲しいです。
なるほど ここのチェックボックスを外せばよかったのですね。
教えていただき、ありがとうございます。
コメントを頂き、ありがとうございます。
「ツールパネルウィンドウを表示する」などと分かり易い項目名にしておいてもらえれば誰でもわかると思うのですが。
ツールパネルウィンドウですが、起動のたびに滅入ってましたが
助かりました。
blog掲載ありがとうございます。
ただ、左の▲も消せないもんですかね。
いつも2回clickしてるので疲れます。
検索すれば設定あるかもしれないが、8割方は右の▲消去で
目的達成です。
コメントを頂きありがとうございます。
左側も問題ですね。
広告ではないので、まあいいかなと思っていたのですが、それらしき設定がありますので記事に追記させて頂きました。
すべての文書で効果があるかは不明です。
早々の追記ありがとうございます。
左は手ごわそうですね。
追記設定しましたが、書かれている通り「設定無視」されました。
文書によるとのblog記載ですので、この設定も併せてしておきます。
pdfを開いた時の視野の広がりを楽しみにしてますね。
コメントを頂きありがとうございます。
やはりそのような文書がありましたか。
自動でページサムネールが開いてしまう文書を見る場合は、開いた状態を記憶してしまいますので設定しない方がよいでしょう。
私も邪魔に感じているのですが、文書作成者の意図を無効にするような設定はAdobeとしても組み込まないのかもしれません。
追加コメントありがとうございます。
自動でサムネールopenの文書の場合、記憶するのですね。
設定外しておきます。
文書作成者の意図なんですね。
てか作ったの私なんです。Freeソフトで作ったのでAdobe持ってないですよね。
とてつもなく古いものしか。
そのソフトの設定不明なので、これで行きます!!ありがとうございました。
コメントを頂きありがとうございます。
Acrobat Proでは作成時にどう表示するかを指定できます。(記事に追記しました)
自分で作成されるのなら指定できるソフトを探した方がよいかもしれません。
Microsoft OfficeでのPDF作成やWindows 10のMicrosoft Print to PDFへの印刷ではページサムネールが自動で表示されるPDF文書にはならないようです。
最近のバージョンでは、「ファイル」「編集」「表示」「ウィンドウ」「ヘルプ」の文字メニュー?が表示されなくなってます。
これを表示したいのですが方法がわからず、環境設定画面が表示できません。
そもそもなくなってしまったのか?
それとも表示する方法があるがワザとわかりにくくしているのでしょうか?
もしくは、自分でも知らないうちに表示を消してしまったのか?
いずれにしても、画面上のクリックできる場所は探してみたはずですが、それらしい設定が見当たらず文字メニューが表示できません。
まさか、ショートカットキーでしか表示できないとか?
とにかく方法がわからず非常に困っています。
ご存知でしたら教えていただけませんでしょうか?
コメントを頂きありがとうございます。
まず、Acrobat Reader DCで[F9]を押してみてください。
デフォルトではメニューバーは表示されるようになっているので、何かのおりに[F9]を押してしまわれたと思われます。
メニューバーの表示は「表示」>「表示切り替え」>「メニューバー」で行えます。
おおおおお!!!!
出てきました!ありがとうございます。!!!
深夜に早速返事が返ってくるとは思っても見ませんでした。
とうか本当にキー操作でしか表示出来なかったのかorz
おっしゃるように、たぶんF9を押したのだと思います(汗
実は、仕事で使っていて、スナップショットが撮りたかったのですが、
改めてメニューを見るとスナップショットにはショートカットキーが無いみたい
ですから、どうしてもメニューを表示しないといけないようですね。
バージョンが上がってメニューが無くなったのかと思ってチョ~焦りました(笑)
とにかくありがとうございますm(_ _)m
コメントを頂きありがとうございます。
[F9]で表示されたようでよかったです。
メニューの「スナップショット」にはショートカットが表示されておらずAcroabt Reader DCにはショートカットは無いようです。
検索しても見つかりませんでした。別のツールが必要と思われます。
なお、スナップショットは表示中の解像度によってスナップショット解像度が変わるそうなのですが、「環境設定」>「一般」>「スナップショットツール画像に固定解像度を使用」を設定することで表示サイズに関係なく指定した解像度でスナップショットが取れるそうです。
今更ながら、煩わしい作業(開いて閲覧モードをクリック)から開放されました。
ありがとうございます!
コメントを頂きありがとうございます。
お役に立ったようで良かったです。
広告なので仕方ありませんが、デフォルトで表示しないようにしてもらいたいです。
助かりました。そもそもこんなものをデフォルト設定にしていることがおかしいと思います。
コメントを頂きありがとうございます。
デフォルトにしている理由は有料サービスの宣伝のためだと思います。
Acrobat Readerは無償提供していること、Windows 10にも広告が表示されることからOSやアプリでの広告表示が一般化したため、消せる設定があるだけマシだと思います。
教えてください。
メールに添付されたPDFファイルを「クイック印刷」させると、
今までは出現しなかった【ホーム画面】が出てしまいます。
一つくらいなら手動で消すのですが、
複数のPDFファイルを印刷すると、印刷した数だけ出てしまいます。
これってどうにかならないでしょうか?
【ホーム画面】
上の方に「ホーム」・「ツール」の文字。
中段に「最近使用したファイル」が並んでいます。
ご教示いただけますと幸いです。
コメントを頂きありがとうございます。
「クイック印刷」という機能から、メーラーはOutlookでしょうか。
「ホーム画面」というのはAcrobat Reader DCのことだと思われますが、メーラーにPDFを表示する機能が無いと既定のPDF表示アプリを使うようです。
そのため、PDF表示アプリが起動するのは仕方ありません。既定のPDF表示アプリをEdgeにすると、今度はEdgeが表示されるようになります。
複数のファイルをクイック印刷した場合に、複数のAcrobat Reader DCが立ち上がるのが邪魔ならば、Acrobat Reader DCが複数起動しないように設定してみてください。
Acrobat Reader DCのメニューの「編集」「環境設定」で表示された画面の左で「一般」を選択して、右側の「同じウィンドウで新しいタブとして文章を開く」にチェックを入れます。
一度、Acrobat Reader DCを再起動させてください。
これで「クイック印刷」をしてどうなるか確認してください。