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「4Kは暗い」の真実、騙された視聴者はどうすればよいのか(更新)

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「4K 暗い」で検索するといろいろと出てくるように、昨年末のBS4K放送が始まってから4Kの闇が深刻化しています。

ここでは2つの問題点と今後の対処策について考えます。

「4K 暗い」の問題

「4K 暗い」で検索するとBS4KチューナーやBS4Kチューナー内蔵テレビを買った視聴者からの不満と、その対処策が見つかります。

HDMIケーブルを変えたら改善したとか、BS4Kチューナーのモードを変えたら直ったとか、輝度調節で改善したとか。

確かにどれも効果はあるのでしょうが原因が分からず試行錯誤によるものが多いようです。

これらの問題はBS4K放送開始直後から報告されていますが、ここに来て朝日新聞の取材により原因が明らかになりました。

まず「4K 暗い」の意味は、

4K-Broadcast-Dark-Display-Problem-01

ということで、4Kテレビでも、BS4K放送でもなく、BS4K放送で放送されている2K放送用に製作された番組の問題でした。

BS4K放送は始まったばかりなので4Kで製作された番組が多くありません。そのため2Kで製作された番組をBS4K放送用に変換して放送しているのですが、その変換方法に問題があります。

この状況を問題視した朝日新聞が独自に、放送業界、テレビメーカーに取材し、BS4K放送にまつわる闇を有料記事として公開しています。

6回で終わる予定だったようですが、関連で3記事、「けいざい+」でも全5回で連載を始めています。

「検証4K放送は暗いのか」は有料会員限定記事なので有料会員にならないと全文を読めませんが、「けいざい+」の記事は通常の有料記事ですので無料会員でも1日1記事の枠で読めます。

「検証4K放送は暗いのか」と「けいざい+」の連載内容は、ほぼ同じです。

(以上、リンク先はすべて朝日新聞DIGITAL)

IT系のニュースサイトではこの問題はタブー視されている感があります。スポンサーですから。メーカーが具体的に対策をするまでは触れられることはないでしょう。

BS4K放送を見るための機器は非常に高価なものです。間違った選択をしないためにも朝日新聞DIGITALの記事は、ぜひ、読んでおいてください。

また、既にBS4K機器を購入された方も、何故、間違った選択をしてしまったのか、買い替えるときに、再度、間違った選択をしないように読んでおいた方がよいでしょう。

ここでは、技術的に2つの問題点について説明します。

 

(1)4Kテレビには2種類あるという問題

3Dテレビに失敗したテレビ業界は次の目玉として4Kテレビを市場に送り出しました。

ソニーが初の4K BRAVIAを発売したのが2012年11月23日です。

ところが、外部から4K解像度の映像を入力するためのHDMI 2.0の規格が決まったのは2013年9月4日です。そのため後から基板交換を行うことになりました。

このように製品が発売になっても規格が後追いで決まる状況は続いています。

後追いで決まった規格で最も大きな問題は「HDR」への対応です

「HDR」とは「High Dynamic Range」の略で、明るさの変化を従来より広い幅で表現する技術ということです。

対して、地デジなどの放送やブルーレイディスクなどの明るさの幅は「SDR」「Standard Dynamic Range」と呼ばれます。SDRでは明るさの変化の幅を約0.1~100nitsで表現しています。

nitというのはディスプレイなどの明るさを表す単位で 1 nit = 1 cd/m2 であり、1平方メートルのエリアがムラなく1カンデラの明るさで発光する輝度です。

これは実際に人が感じる明るさの変化の幅 0.001~20,000nitsよりも狭くなっています。

そのためSDRの明るさの変化の幅では、暗い部分は黒くつぶれてハッキリせず、明るい部分は白飛びして見分けがつかなくなります。何故SDRではこんなに暗くしたのかというと、昔のブラウン管テレビで表現できる明るさに合わせたそうです。

一方、HDRでは明るさの幅も0.005nits~10,000nitsまでに拡大しています。実際に番組などを作る場合は最大の明るさを1,000nitsまでにしているそうです。

 

4KテレビがHDRに対応したのは4K ULTRA HDブルーレイを最高の画質で表現するために必要に迫られて対応したようです。

HDRにはいろいろな規格がありますが、4K ULTRA HDブルーレイが採用した「HDR10」という規格は2015年に決まりました。当初は4Kテレビの高級機しか対応していなかったので、相当数のHDR未対応4Kテレビが販売されていることになります。

 

では何が問題かというと、HDRに対応していない4Kテレビは従来の2Kテレビと同じ液晶パネルで単に解像度を4Kにしただけなので、最大の明るさは2Kテレビと大きく変わりません。

ところがHDRに対応した4Kテレビは従来より明るく表現しなければならないため、より明るい液晶パネルまたは有機ELパネルを使用しています。

この表現できる最大の明るさの違いが問題となるのです。

 

自分の4KテレビがHDRに対応しているかどうかは、取扱説明書に「HDR」という文字があるかどうか、または「機種名 HDR」で検索してみるとよいでしょう。

HDRに対応していない機種にBS4Kチューナーを接続した場合、暗くアップコンバートされた2K番組が、HDR対応テレビより暗く見えてしまうことになります。

(2)放送局でのアップコンバートの問題

BS4K放送は始まったばかりで、BS4K放送専用の4K番組はまだまだ少ない状態です。

だからといって、それ以外の時間は放送を休止するわけにもいかないため、2K番組をBS4K放送用にアップコンバートして放送しています。

2K番組を2K放送で放送する場合、放送局からは100nitsという明るさで送られてきます。

4K-Broadcast-Dark-Display-Problem-02

ところが、家庭の明るい部屋で見た場合、100nitsという明るさでは視認される明るさが暗過ぎるので、テレビが表示できる最大輝度に合わせて明るく見えるように変換表示しています。

 

では、BS4K放送の場合はどうかというと、4K番組は前項で説明したHDRに対応しているため1000nitsという明るさで作られ、そのまま1000nitsという明るさで放送されます。

4K-Broadcast-Dark-Display-Problem-03

一方、2K番組はBS4K放送用にアップコンバートされるときに明るさも約200nitsに変換されます。「1000nitsに変換すればよいのでは」と思われるかもしれませんが、これはARIBが定める放送標準規格とのことで変更できないそうです。理由は日本民間放送連盟との取り決めでCMの明るさを変えることは禁止されているためだそうです。

約200nitsに変換する放送標準規格は強制力は無いとのことですが、CMと番組を交互に放送している民放では番組だけ明るくすると不自然になるためCMに引きずられる形で番組も約200nitsのままにしているということなのでしょう。

 

この約200nitsに変換された2K番組をBS4Kチューナーで受信して4Kテレビで見ると、2K番組を2Kチューナーで受信して見るよりも暗くなってしまいます。

4K-Broadcast-Dark-Display-Problem-04

それならば2Kチューナーで受信したときのように明るく変換すればよいと思われるかもしれませんが、BS4K放送では4K番組と、BS4K放送用にアップコンバートした2K番組がいっしょに放送されています。

4K-Broadcast-Dark-Display-Problem-05

2K番組に合わせて明るさを上げてしまうと4K番組は明るくなり過ぎて白飛びしてしまい、4K番組の強みであるHDRが活かせなくなってしまいます。

 

4KはHDRだけではなく、4K/SDRという組み合わせもできます。しかし、4K/HDR番組と4K/SDR番組が切り替わるときに同期がずれて再同期するまで時間がかかる可能性があります。画面では、前の番組のまま画面が止まり、次の番組が数秒経ったところから表示されるものです。録画する場合は番組の頭が欠けます。

暗いことに比べれば些細なことですが、好ましいものではありません。

 

HDR規格の問題

SDRは8bitまたは10bit、HDRは10bitまたは12bitで明るさの変化を表現しますが、単純な階調表現ではなく非線形に圧縮変換されています。

HDRの0.005nits~10,000nitsの明るさを圧縮変換する方法にも何種類かあります。

4K ULTRA HDブルーレイやネット放送などで採用されているHDR10もそのひとつですが、BS4K放送では別の「HLG」という規格が採用されています。

その他にも「Dolby Vision」や「Philips」などがあり、対応していなければ正しいHDR表現で視聴することはできません。

殆どのBS4K放送チューナーは接続するHDR対応4KテレビがHLG対応を前提としています。

しかし、HDR10は殆どのHDR対応4Kテレビが対応しているため、SharpとI・O DATAのBS4K放送チューナーにはHLGからHDR10への変換機能が搭載されています。

HLGはスカパー!プレミアムでも採用しているので、BS4K放送チューナー搭載4KテレビでもどのHDR規格に対応しているかは重要になります。

したがって、単にHDRに対応しているだけではなく、どのHDR規格に対応しているかも重要となっています。

 

現状で販売されている機種での解決策は無し

HDRに対応していない古い4Kテレビは、最大輝度を上げることは修理などでは不可能ですので、4Kテレビ自体の買い替えが必要になります。

HDRに対応した明るい4Kテレビは、差が少ないとはいえ2K番組は放送局から放送される時点で暗くアップコンバートされているため、4K番組のことも考慮するとあまり輝度を上げることもできません。

公表されている輝度が一番明るい800nitsのREGZA Z730Xシリーズを買う手もありますが、それでも輝度が足りません。

 

最大輝度をメーカーが公表しないなら、パソコン用のディスプレイを使うことで解決することはできます。

パソコンのHDR規格は4Kテレビより厳格に規定されており、必要とされる最大輝度でレベル分けされています。

パソコン用ですがテストツールも配信されています。

必要とされる1000nitsは1000cdであり、規格でいうとハイエンドの「DisplayHDR 1000」となります。既に製品も販売されています。

パソコン用のディスプレイにBS4Kチューナーを接続すれば、輝度の問題は解決できます。

しかしこの方法では、人肌をよりきれいに表現するとか、夏の空と海をより鮮やかに表現するとか、4Kテレビに対する各メーカーのこだわりは失われます。そして、放送局から送られてくる暗い2K番組の問題は残ります。

 

結局、「4K放送の2K番組が暗い」という問題は、現時点で販売されているBS4Kチューナー、BS4Kチューナー内蔵4Kテレビ、BS4Kチューナー内蔵ブルーレイレコーダーなど、どの機種でも解決できない問題なのです。

 

最善策は自動調整機能の付いた4Kテレビに買い替えること

今回の4K放送で放送される2K番組が暗く見えるという問題は、放送規格上しかたないことです。

しかし、この問題が明らかになったことでメーカーの努力次第では解決は可能です。

BS4Kチューナーが4K番組なのか2K番組をアップコンバートした番組なのかを見極めて、番組ごとに明るさを自動調整すればよいのです。

4K-Broadcast-Dark-Display-Problem-06

受信側で明るさを調整することは2Kチューナーでやっているのですから、番組の判別さえできれば可能でしょう。番組表を受信しているのですから映像信号以外にも判別情報はあるはずです。

 

そもそも

私はパイオニアのプラズマTVを買う時に失敗したことがあります。

BSデジタル放送が始まったばかりだったのですが、ブラウン管テレビの調子が悪く、石丸電気のお得意様特別販売会でプラズマテレビが気に入って買ってしまいました。

ところが、BSデジタル放送はバグが多く何度もパイオニアのサービスマンに来てもらい修理してもらうことになりました。

ある時はテレビをつけると最初に必ずスカパーが映るようになり、パイオニアでも原因が分からず調べてもらったところ、一度でもスカパーを契約すると、解約してもスカパーを最初に映す仕組みがB-CASカードにあったそうです。結局、ファームの修正で対処してもらえました。

BSデジタルが安定した後は、地上デジタルが始まりましたが、地デジチューナーは内蔵されていませんでした。その上、HDMI規格が決まる1年前だったので、以後、D端子で機器をつなぐことになりました。

 

新しい放送や、新しい規格が決まる前にテレビを購入して痛い目を見ましたので、4Kテレビは慎重に状況を見ていました。

メーカーや量販店はノリノリで4Kテレビを売っていますし、買う方も買う方で、こんな危ない製品をどうして買うのかと不思議でした。

今回の問題は、あえて言わせてもらえば、

「そもそも、販売店の口車に乗って4KテレビやBS4Kチューナーを買う方がどうかしている」

と。

まだまだ、4Kテレビは高価なものなのでホイホイ買い替えられないなら、まだ買う時期ではありません。

 

私もBSデジタル放送のLSI開発に携わっていたので第1世代にはバグが多いことは重々承知しています。なので、現状は第2世代のBS4Kチューナー内蔵テレビが出るのを待っている状態です。

 

結局、どうすればよいのか

BS4K放送を見たい場合のタイプ別にまとめます。

 

まだ、4Kテレビを買っていない場合

2K番組の暗さが気になる場合は、販売店で「BS4K放送で地デジかBSデジタルと同じ番組をやっているNHK以外のチャネルを見せてください」と言って視聴してみてください。

また増税前に買いたい場合は、駆け込み需要を狙ったセールが開催されるでしょうから、それを狙ってください。ただし、ここで説明した問題があることを理解したうえで買うようにしてください。

一般紙で取り上げられましたのでメーカーとしても対策しないわけにはいきません。

増税後でもオリンピック需要はありますので、それまでには対策してくるでしょうから、急がないならそれまで待ってください。

 

初期のHDR未対応4Kテレビを買った場合

BS4Kチューナーは買わないで、2K番組も明るく見えるBS4Kチューナー内蔵4Kテレビに買い替えてください。

BS4Kチューナーを買ってもBS4K放送を見れるだけと思ってください。

HDRに対応していないためBS4K放送も感動するような画質では見れません。

買い替える場合は、できるだけ早く4Kテレビは処分してください。BS4Kチューナーを内蔵していない4Kテレビは早く売却しないとゴミでしかなくなります。

 

BS4Kチューナーを買った場合

2K番組も明るく見えるBS4Kチューナー内蔵4Kテレビへの買い替えを検討してください。

4KテレビがHDRに対応していれば、4K番組やUHD BDなどは実力通りの高画質で見ることができますが、2K番組が暗いことの解決策は買い替えしかありません。

買い替える場合は、できるだけ早く4Kテレビは処分してください。

HDRに対応していれば多少は高く買い取ってもらえますが、第2世代のBS4KチューナーLSIが出て来ると、BS4Kチューナー内蔵テレビが急激に安くなるため、BS4Kチューナーを内蔵していないと売却価値が極端に下がります。

 

BS4Kチューナー内蔵4Kテレビを買った場合

BS4K放送の2K番組が暗いことは諦めて、2K番組は2K放送で見てください。

2K番組も明るく見えるBS4Kチューナー内蔵4Kテレビに買い替える手もありますが、BS4Kチューナー内蔵4Kテレビは当面価値は下がりませんので、何かしら大きな機能向上があったときに買い替えればよいでしょう。

見込みは薄いですがファームの改良により対策される機種もあるかもしれません。

 

第2世代 BS4K放送チューナー発売の可能性

これまで説明してきた問題について対策された第2世代 BS4K放送チューナーが出るのではと期待している方もいるかもしれません。

しかし、第2世代 BS4K放送チューナーは発売されません

アナログ放送が終了して地デジになった時も地上デジタル放送チューナーが発売されました。その後、性能が向上し安価になった新しい地デジチューナーが発売されるという噂が流れました。しかし発売はされませんでした。

今回も同様で第2世代 BS4K放送チューナーは発売されません。

理由は簡単です。

これまで4Kテレビを買った視聴者には「後日発売のチューナーを買えばBS4K放送を見ることができます」と約束していました。その約束はBS4K放送チューナーを発売したことで守られたのです。どんな画質だとしても約束は守られたので、それで終わりです。

要はBS4K放送チューナーを発売したことで、これまで販売してきたすべてのBS4K放送チューナーを搭載していない4Kテレビを切り捨てたのです。

既にメーカーは、HDテレビをどうやってBS4K放送チューナー搭載テレビに買い替えさせるか、また、HDRに対応していない4Kテレビをいかに買い替えさせるかしか頭にありません。

なお、現状販売されているBS4K放送チューナーも一過性の製品です。BS4K放送チューナーが搭載された4Kテレビが各社から発売されていますので、すぐに製造終了となります。

下がり続けていたBS4K放送チューナーの価格も、最近は値上がりし始めています。市場在庫が無くなり始めているのでしょう。購入を検討している場合は注意した方がよいでしょう。

 

オリンピックの4K録画

最後に、BS4K放送の4K録画について記しておきます。

BS4KチューナーまたはBS4Kチューナー内蔵4Kテレビは外付けHDDを接続することでBS4K放送を4K録画できます。

しかし、オリンピック中継などをメディアに保存しておきたい場合、新しい著作権保護の仕組みに対応している必要があるためBS4K放送チューナー搭載ブルーレイレコーダーが必要になります。

再生に関しては新しい著作権保護の仕組みに対応していればBS4K放送チューナーを搭載していなくても構いません。

 

現状、PanasonicとSharpから発売されていますが記録したブルーレイディスクには互換性がありません。

BS4K放送の記録方式には2種類あり、どちらの方式で記録するかはメーカー次第、どちらの方式の再生に対応するかもメーカー次第です。

Panasonicが採用したMMT/TLV方式はBS4K放送で受信した番組データをそのまま記録します。現行ブルーレイレコーダーのDRに相当する方式です。

一方Sharpが採用したTS方式はBS4K放送を現行のブルーレイディスクと同じ形式に変換して記録します。

Panasonicは、MMT/TLV方式とTS方式の両方の方式の再生に対応しています。

SharpはTS方式の再生にしか対応していません。

どちらの方式も規格に準拠しているため、どちらかに統一されることは無く、暫くすればどちらかの方式がデファクトスタンダード、事実上の標準となるでしょう。

古い規格にしがみつくより、4K時代の新しい方式、すなわちPanasonicが採用したA方式の方が良いように思えます。

見極めのタイミングとしては、SonyからのBS4Kチューナー内蔵ブルーレイレコーダーの発売をモニターすればよいでしょう。

どうもSonyは統一、または互換性が保証されるまで発売する気が無いようです。

 

ブルーレイディスクへの記録についての問題については、こちらの記事を参照してください。

 

(2019/9/3 追記)

SonyがBS4K放送チューナー搭載ブルーレイレコーダーを発表しました。

ブルーレイディスクへの記録はSharpと同じTS方式で、PanasonicのMMT/TLV方式の再生には対応していません。

結局、TS方式が主流となりそうですが、孤立したPanasonicは記録方式を変えるのか今後の焦点となります。

元々PanasoicはMMT/TLV方式とTS方式の両方の再生に対応していましたので、旧機種との再生互換性は取れるでしょう。

しかし、記録方式の変更は「負け」を認めることになりますので次の機種がどうなるか分かりません。

VHS/ベータで対立していたPanasonicとSonyですが、HD DVD/Blu-ray Discでは協調路線を取っていました。しかし、最近のSonyはULTRA HD PREMIUMに反発するなど独断専行が目立ちます。

少なくとも、Panasonicの現行のBS4K放送チューナー搭載ブルーレイレコーダーは購入を待った方がよいでしょう。

 

まとめ

今回の問題は、放送局は問題となることを知りながらメーカーに開示しなかったこと、メーカーは問題を確認せずに販売してしまったこと、視聴者は新しい放送規格にはリスクがあることを理解せず購入してしまったこと、それぞれの立場での問題が絡み合っています。

消費者庁や総務省が動かず、放送局やメーカー、業界団体に好き勝手やらせていたら、仕様だと押し切られそうです。

4Kテレビなど高価なものは店員の言葉だけで判断せず、スマホで評判を調べたり子供や知り合いに電話して聞くなどして、十分に情報を集めて検討してから購入してください。

コメント

  1. 藤上佳郎 より:

    非常に参考になりました。放送局側の規格、メーカーの規格等、一般の人間は、判断出来ません。この記事で、納得いたしました。とても有意義な記事を配信していただき、有難く感じます。今後も引き続き、後続記事の配信ができましたら、お願いいたします。

    • Solomon Solomon より:

      コメントを頂きありがとうございます。

      春先に、私もそろそろ買おうかと量販店に応援で来ているメーカーの営業に聞いたのですが、その時は特に問題は起きていないとのことでした。

      しかし、実際にはこのような問題が起きていたわけで、買うタイミングが難しいと感じました。

      今後のメーカーの対応は気になりますので、何か動きがあればお伝えしたいと思います。

  2. Kingjoe より:

    NHK-BS4Kで放送されている「刑事コロンボ4Kリマスター版」「ウルトラセブン4Kリマスター版」も暗いです

    • Solomon Solomon より:

      コメントを頂きありがとうございます。

      「刑事コロンボ」と「ウルトラセブン4Kリマスター版」を見てみましたが暗いですね。

      いろいろな4Kテレビを見比べてみましたが、PIXELAの4K Smart Tunerが一番ハッキリと明るさの違いが分かります。

      その4Kチューナーで見てみるとNHKはハッキリと明るいことが分かるのですが、ご指摘の番組は暗いので、4Kリマスターを作成する方法か、元の映像に問題があるのかもしれません。

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