Intel Rapid Storage Technology(IRST)は本当に不要なのか

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今では殆どのパソコンがIntelのCPUとチップセットを搭載しているため、当然のようにインストールされるIntel Rapid Storage Technologyですが、相性問題も多く、検索すると不要との意見が多いです。

これは半分は正解で、半分は間違いです。IRSTはRAIDに限らず必要な場合があります。

Intel Rapid Storage Technology

通称IRSTまたはIntel RSTと呼ばれるものですが、Intelのサイトを見るとRAIDのドライバーが検索されRAID構成の場合に必要なように見えます。

SSDをHDDのキャッシュとして使う技術などと書かれているサイトもあり正確なところは分かりません。

問題が無ければ、インストールしておけばよいと思います。問題が無ければ。

 

PioneerのBDドライブでの問題

HD-DVDに対応したLGのBDドライブを使っていたのですが、パソコンを組み替えるのに合わせて余っていたパイオニアのBDドライブ(BDR-206JBK)に変更しました。

ところがIRSTをインストールすると、このBDドライブが見えなくなります。最初はIRST側の問題だと思っていろいろ調べていたのですが、結局、パイオニアのBDドライブ(BDR-206JBK)固有の相性問題であることが分かりました。

調べてもIRSTをインストールせず、標準のAHCIドライバーで問題無いとのことでしたので、IRSTをインストールせず暫く使ってみました。

ところが、どうもHDDのスピードが遅いのです。

 

IRSTの有無でのスピード比較

SSDとHDDでIRSTをインストールした場合とインストールしていない場合との速度をCrystalDiskMarkで測定してみました。

IRST有り IRST無し
SSD CrystalDiskMark-SATA-SSD-IRST-01 CrystalDiskMark-SATA-SSD-No-IRST-01
HDD CrystalDiskMark-SATA-HDD-IRST-01 CrystalDiskMark-SATA-HDD-No-IRST-01

 

多少の誤差はありますが、HDDに大きな差がでています。シーケンシャルREADがIRSTをインストールしていないと1/3程度のスピードに低下しています。

HDDはRAIDではなくAHCIモードの単体HDDです。

実際の影響はこれだけではなく、リセットからWindows 10のサインイン画面が表示されるまでの時間はIRSTをインストールした場合は数十秒なのですが、IRSTをインストールしていないと3分程度かかります。

流石にこの速度差は無視できないので、パイオニアのBDドライブ(BDR-206JBK)の使用は諦めてIRSTをインストールしました。

 

まとめ

今回のテストではAHCIモードでもチップセットのSATAポートでHDDを使うならIRSTは必須という結果となりました。必須かどうかはマザーボードや周辺機器の相性によって変わる可能性があります。

まずは自分のPC環境で測定して差が有るならインストール、差が無いなら不要とすればよいでしょう。

パフォーマンスに大きな影響を与える場合もありますので風評で判断せず自分のPC環境で必ず確認してください。

 

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コメント

  1. 通りすがり より:

    ナイスです。

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