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あらためて考えるべきWindows 10 Home の価格の意味、Windows 10 October 2018 Updateのバグとの関係

全バージョン共通
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Windows 10 Proはいろいろな機能が追加されているからWindows 10 Homeより価格が高い、そう思っていました。

しかし、今回のWidnows 10 バージョン1809の事故を考えると逆なのではないかと思えてきました。

Windows 10 HomeとWidnows 10 Proの違い

Windows 10 HomeとWindows 10 Proの一般的な価格はこのようなものです。

記事執筆時のAmazonでの価格はパッケージ版でWindows 10 Homeが15,778円、Windows 10 Proが24,692円です。

では、その価格差の理由はというと、一般的な概念としては機能的な違いとして、こちらのページで比較されています。

そしてWindows 10 Proでしか使えない機能は、一般ユーザーには不要な機能ばかりなのでWindows 10 Homeで十分と考えられています。

 

Windows 10 バージョン1809での事故

2018年10月2日にリリースされたWindows 10 バージョン1809ではアップデートすることでユーザーデータが消されるという致命的なバグが発覚して配信が停止しています。

十分な検証が行われた結果として正式リリースされたはずのWindows 10 バージョン1809で、何故、バグが見つからなかったのか。

 

Windows 10ではInsider Programというものが実施されており、誰でも正式リリース前のWindows 10 Insider Previewというビルドを試すことができます。

その代わりWindows 10 Insider PreviewをインストールしたPCの診断データは「完全」の状態で収集されるため、普通は通常使用の環境とは別にテスト環境を用意します。私もHyper-V Server 2016上に仮想マシンを作って試しています。

今回のWindows 10 バージョン1809のバグはライブラリーファイルが削除されるというものです。ライブラリーとはミュージック、ビデオ、ピクチャ、ドキュメントなどMicrosoftが用意した既定のユーザーファイルの置き場所です。

iTunesやMusic Center for PCの楽曲などもライブラリーであるミュージックの下に保存されています。

テスト環境ではWindows 10の動作を確認するのがメインなのでライブラリーにファイルを置くようなことはありません。そのためバグに気付いた人が少なかったのでしょう。

 

ところが正式にリリースしたことで一般ユーザーも使うことになりました。一般ユーザーはライブラリーにファイルを置いていますので、バグの発見が可能になったと思われます。

Windows 10 Insider Programでも見つからなかったバグが発見されたこの状況は、まだ検証が引き続き行われているように見えます。

すなわち、新バージョンのリリース直後から企業向けリリース「半期チャネル」までの期間「半期チャネル(ターゲット指定)」は、一般ユーザーを対象とした広域ベータテストとも言えるのです。

 

新バージョンリリース直後のHomeとProの違い

Windows 10では新バージョンがリリースされた場合、アップデートは強制です。

ただし、Windows 10 Proの場合は延期設定でリリース直後にアップデートされることを防ぐことができます。

Windows 10 Proを使っていてアップデートされたくない人は、その設定を行っているでしょうから、今回のバグに遭遇した人はWindows 10 Homeのユーザーだと思われます。

誤解が無いように説明しておくと、延期設定とは「機能更新」を延期させるための設定です。「品質更新」すなわちセキュリティアップデートは止めません。

そのため、この延期設定でパソコンが危険にさらされることはありません。

一般に蔓延している「Windows Update自体止めてしまえ」という考えとは異なります。Windows 10 Proだからこその延期設定なのです。

 

Windows 10 HomeとWindows 10 Proの違いの別の考え方

Windows 10 Homeにはアップデートを延期する機能がありません。すなわち、広域ベータテストへの参加が義務付けられています

そしてこの期間には今回のようなバグが発生する可能性もあるためWindows 10 Homeを使うということはリスクがあるということです。

何が言いたいかというと、Windows 10 ProはWindows 10 Homeに機能を追加したものではなく、Windows 10 Proが本来のWindows 10であり、広域ベータテストへの参加により発生する損害の代償として、前以って慰謝料分を値引きしたものがWindows 10 Homeであると考えることもできるということです。

Windows10-Home-Price-01

簡単に計算してみましょう。

パソコンの寿命を3年、その間に行われる大型アップデートは最大6回、勝手にアップデートされ作業が中断する時間と前のバージョンに戻す時間を2時間とした場合、パッケージ版Windows 10 ProとWindows 10 Homeの差額は約9,000円、エディションアップグレード価格は13,840円なので、13,840円で計算すると、

  • 13,840円 ÷ 6回 ÷ 2時間 = 約1,153円

となり、Windows 10 Homeを使っているユーザーは時給1,153円で強制的に広域ベータテストをやらされているという解釈もできます。

 

できるだけWindows 10 Proへアップグレードを

このようにWindows 10 HomeはWindows 10というOS自体の安全性という部分でリスクがあります。

Windows 10 HomeからWindows 10 Proにエディションアップグレードを行うには「設定」アプリの「更新とセキュリティ」「ライセンス認証」の「Windowsのエディションをアップグレード」から「ストアに移動」をクリックして、Microsoft Storeで「Windows 10 Proへアップグレード」を購入します。

Windows10-Home-Price-02

ただし、この方法で購入するとアップグレードしたパソコンにWindows 10 Proが紐付いてしまい、パソコンを買い替えるたびにアップグレードしなければならなくなります。

Microsoftの一般向け製品のライセンスの考え方はパソコンに付属しているものか、単体で購入したものかの2種類しかありません。パッケージ版もDSP版も同じ単体購入製品という扱いです。

単体で購入したものはMicrosoftのサポートに連絡して対応してもらう必要がありますが、ライセンスを別のパソコンに移すことができます。

そのためWindows 10 Proを単体で購入すると最初は約25,000円かかっても、パソコンを買い替えた場合そのライセンスを移すことができるので、2台目以降は費用をかけずにWindows 10 Proへアップグレードできます。

 

まとめると、Windows 10 HomeからWindows 10 Proにアップグレードする方法は、Microsoft Storeからアップグレードライセンスを購入する方法と、別途購入したWindows 10 Proのプロダクトキーに置き換える方法の2通りがあります。

どちらの方法でも現状のWindows 10 Homeの環境を壊すことなくWindows 10 Proにアップグレードできます。

別途Windows 10 Proを購入する方法は初期投資は高くつきますが、長期的にはお得にWindows 10 Proを使い続けることができます。

 

まとめ

解釈を変えてもWindows 10 ProがWindows 10 Homeより価格が高いことに変わりはありません。

しかし、Windows 10 Homeを使うことで受ける損害は自分の労力だけでなく、まわりに迷惑をかけることにもなりかねません。特にパソコンが不得手な場合はそれが顕著になります。

Windows 10 Proにしなくとも当サイトで紹介している方法で対策は行えますが、実施するスキル、時間、手間などがアップグレード価格に見合うものか、よく検討してみてください。

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