Windows 11 バージョン21H2

Solomonレビュー[redémarrage]

Windows 11が正式リリース、まずは様子見を

 

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Windows 11の最初のバージョンであるバージョン21H2が正式にリリースされました。

Windows 10と同様にメディア作成ツールやISOファイルはダウンロード可能なので、自分でアップグレードすることはできますが、いろいろと問題もありますので、まずは様子見の方が良さそうです。

Windows 11 バージョン21H2

Windows11-v21H2-release-01

2021年10月5日(火)にWindows 11の最初のバージョン(original release)の配信が始まりました。

Windows 10と同様にこちらのページからメディア作成ツールなどがダウンロードできます。

従来と同様に「Windows 11インストールアシスタント」をインストールしてオンラインでアップグレードする方法、「メディア作成ツール」を使ってインストールメディアを作成する方法があります。

これらに加えてWindows 11のダウンロードページからは、Windowsマシンでも直接ISOファイルをダウンロードできるようになりました。

 

ビルド 22000.194

最初のリリースはBuild 22000.194です。これは実際にインストールすれば分かることですが、インストールしなくてもメディア作成ツールを起動して最初の画面が表示された段階で、

  • C:\$Windows.~WS\Sources

このフォルダーにある「products.xml」をメモ帳などで開くことで作成されるメディアのビルドを確認できます。

Windows11-v21H2-release-13

 

エディション

提供されるのはこの画面でわかるとおり、

Windows11-v21H2-release-11

  • Windows 11 Home
  • Windows 11 Education
  • Windows 11 Pro
  • Windows 11 Pro Education
  • Windows 11 Pro for Workstation

です。64ビット版(x64)のみで32ビット版(x86)は提供されていません。

また、更新日が2021/09/13となっていることからも、Flight Hubと比較して2021/9/16リリースの22000.194であることが分かります。

 

メディアサイズ

メディア作成ツールで作成できるUSBメディアは8GB以上のUSBメディアが必要です。

Windows11-v21H2-release-14

直接ダウンロードできるISOファイルの日本語版、英語(インターナショナル)版の各サイズは、

  • Win11_Japanese_x64.iso:5,419,878,400 バイト
  • Win11_EnglishInternational_x64.iso:5,500,213,248 バイト

となっています。

従来と同様にメディア作成ツールでISOファイルを作成することもできます。

ただし、32ビット版は提供されていないためメディア作成ツールでもメディアは作成できません。

 

Windows Updateでの配信

Windows Updateでも配信が始まっているはずですが、いろいろな要因で配信されないパソコンが殆どだと思われます。Microsoftも既存パソコンのアップグレードは2022年からだとサイトに記載しています。

こちらのFAQの「今使っている Windows 10 デバイスで Windows 11 にアップグレードできるようになるのはいつからですか。」を参照)

私の使用している第10世代Core i7のIntel NUCにもまだ配信されてきていません。

USBメディアなどで手動アップグレードは可能ですが、Windows 10に戻せるのは10日以内と非常に短く設定されていますので注意が必要です。

 

今後の更新頻度、サポートサイクル、バグ情報

Windows 11はWindows 10とは更新頻度とサポートサイクルが異なります。

Windows 10からの変更はこのようになっています。

  • 大型アップデート:年2回 前半と後半 --> 年1回 後半
  • サポート期間:18ヶ月 --> 24ヶ月

詳細はこちらに記載されています。

また、現在大きなバグが3件判明しています。ただし、影響を受ける環境は限られるでしょう。

 

パーティション構成

Windows 11はUEFI対応が必須ですので、ストレージはGPTフォーマットだけでMBRフォーマットは使えません。

クリーンインストール時に作成されるのはシステム(100MB)、MSR(16MB)です。これはWindows 10と同じですので、4KBセクターの場合のシステムは260MBになると思われます。

Windows11-v21H2-release-12

回復パーティションはWindows 10 バージョン2004以降と同様に、Windows 11のインストール後にパーティションの後ろを切り詰める形で確保されます。

サイズは635MBであり、Windows 10 バージョン21H1の550MBから増えています。

今後も増えると思われるので、回復パーティションの増殖を防ぎたいならこちらの記事を参考にしてください。

Windows11-v21H2-release-16

 

アップグレードすべきか

正式にWindows 11がリリースされたわけですが、Microsoftもアップグレードは2022年からと言っています。現時点でWindows 11を利用できるのは、Surface Pro 8やSurface Go 3などWindows 11がプリインストールされたパソコンを購入した場合のみです。

もちろん、自分でアップグレードすることはできますが、私としては待つように強くお勧めします。

理由はリリース時期です。

2021年6月24日の発表当初、Windows 11は2021年のホリデーシーズンとされていました。しかし、急遽、10月5日のリリースが発表されました。

理由は明確で、他社に先駆けてWindows 11がプリインストールされたSurfaceの新機種を発表、発売するためです。

本来ならWindows 11で最適化がサポートされる第12世代Core iプロセッサー(Alder Lake)を搭載すべきですが、CPUの出荷計画と合わなかったのでしょう。発売から1年も経つ第11世代Core iプロセッサー(Tiger Lake)を搭載したマシンなら早めに売ってしまいたいという思惑もあったのでしょう。

この前倒しは、2018年10月3日にリリースされたWindows 10 バージョン1809の状況に酷似しています。このバージョンではSurfaceの発表に合わせて配信を開始したところ、ユーザーデータを消去してしまうという致命的なバグをかかえていました。

このバグはInsider Programで報告されていたにもかかわらず、Microsoftが問題性を軽視して無視した結果です。

その後、Microsoftでの検証体制も見直され、フィードバックHubにもこのような項目が追加され見落としを少なくする工夫はされています。

Windows11-v21H2-release-15

しかし、Insider Previewのリリース記事を見ていても非常にバグ修正が多く、しかも、最初のリリースにはAndroidアプリの実行機能も実装が間に合いませんでした。

今回はMicrosoftも慎重に進めていて、アップグレードを2022年まで遅らせています。もちろん大きな理由は、

「Windows 11を使いたければ、新しいパソコンに買い替えましょう」

という拡販目的ですが、アップグレードによる事故を防ぐことも少なからず含まれているでしょう。

したがって、人柱になる覚悟が無いなら、現時点ではアップグレードすべきではありません。

 

問題はパソコン本体だけではない

Windows 11の「売り」であるシステムの安定性は、ハードウェア仮想化機能を利用してプログラムの影響範囲を制限することで実現されます。

この機能はWindows 10にも実装されていますが、既定ではオフに設定されています。

Windows 11では既定でオンになっているとされていますが、対応環境にクリーンインストールしてもオフのままであることは確認しています。

詳しくはこちらで説明されています。

コア分離は「Windowsセキュリティ」アプリを起動して左側で「デバイスセキュリティ」を選択します。右側の「コア分離」にある「コア分離の詳細」をクリックします。

Windows11-v21H2-release-17

「メモリ整合性」にあるスイッチをクリックして「オン」にします。

Windows11-v21H2-release-18

通常はパソコン本体だけなら問題無く「オン」にできるのですが、複合機、プリンター、タブレット、ワイヤレスキーボード、電子文具など周辺機器のドライバーをインストールしていくと、スイッチがグレーアウトされ「オン」にできない場合があります。

その場合は「互換性のないドライバーを確認する」をクリックします。

Windows11-v21H2-release-19

私の環境ではこのようなドライバーがリストアップされました。EPSONは複合機、Logicoolはワイヤレスキーボード、CASIOは電子文具です。

Windows11-v21H2-release-20

これはどういうことかというと、ここにリストアップされたドライバーをWindows 11に対応したドライバーにアップデートするか、対象となる周辺機器をWindows 11対応製品に買い替えないと、Windows 11の売りである安定性は得られないということです。

EPSONやLogicoolなどの大手メーカーならば、ドライバーをアップデートしてWindows 11に対応してくる可能性はあります。

しかしCASIOの電子文具など既に販売が終了しているものは、Windows 11対応など行われることはありえません。

したがってドライバーがアップデートされない周辺機器は、利用をやめないとならないということになります。

私の場合、この電子文具は業務上必要なものであり後継機も出ていないので、Windows 11に移行しても恩恵は受けられないことになります。

Windows 11の恩恵をフルに受けたいなら、本体だけでなく周辺機器の買い替えも考える必要があります。

 

まとめ

Windows 11が正式リリースされました。システム最小要件が厳しいこともさることながら前倒しでリリースされたため、信頼性には大きな疑問があります。

新しいパソコンを購入して利用するなら問題ないと思われますが、既存の環境からのアップグレードは自殺行為だと考えた方がよいでしょう。

人柱になる覚悟が無いなら、Windows UpdateにWindows 11が表示されても、年内はアップグレードを待った方が無難でしょう。

 

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