Windows 11をシステム最小要件を満たさないパソコンにインストールすることの危険性

バージョン21H2
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Microsoftは、Windows 11に対して厳しいシステム最小要件を定め、それを満たさないパソコンでは引き続きWindows 10を使わなければならないようにしています。

ただし、クリーンインストールする場合はシステム最小要件を満たさなくともインストールできてしまいますが、セキュリティリスクを伴います。

いち早くWindows 11を使いたいけれど

Windows 11はWindows 10とは見た目で違います。何と言ってもアイコンがタスクバーの中央に並んでいることで、ひと目でWindows 11を使っていると他者にアピールできます。それは他者と違うモノを使っているという充実感を与えてくれます。

所有するパソコンがシステム最小要件を満たしていれば、無償アップグレードできます。それでも実際にアップグレードができるようになるのは、2022年前半とのことです。こちらのFAQにはこのようにあります。

Q:今使っている Windows 10 デバイスで Windows 11 にアップグレードできるようになるのはいつからですか。

A:アップグレードのロールアウト計画は現在策定の最終段階ですが、現在使用されているほとんどのデバイスについては 2022 年の前半になる予定です。Windows 11 にアップグレード可能な Windows 10 PC ならどれも同時にアップグレードが提供されるとは限りません。

 

結局、安定した環境でWindows 11をいち早く使うには、Windows 11 プリンストールパソコンを買うしかありません。

 

新しいパソコンを買わないで済まそうとすると

ただし、システム最小要件を満たさなくても、クリーンインストールするならWindows 11はインストールできるそうです。

システム最小要件はアップグレードする段階でチェックされるので、クリーンインストールするならチェックされないようです。

ただし、インストールできても累積更新プログラムなどは適用できない可能性があるそうです。

これを見たときは「何をバカなことを」と記事を疑っていました。

というのも、Windows Insider ProgramのBetaチャネルとDevチャネルで、Windows 11をインストールしてテストしています。そして新しいビルドが提供されるごとにアップデートを適用しても、問題無くアップデートできていたからです。

 

「Windows 11 Update」というアプリの存在

ところがDevチャネルの最新ビルドであるBuild 22458に、Build 22454からアップデートしようとしたところ、このようなプログラムが起動してアップデートが阻止されました。

Windows11-risk-of-installing-on-unsupported-pc-01

新しいビルドへの更新プログラムはダウンロード中なので、「Windows 11 Update」はその更新プログラムに含まれているものではありません。

どこかのタイミングで「Windows 11 Update」なるプログラムがインストールされたようですが、いつインストールされたのか分かりません。

現在、BetaチャネルではBuild 22000.194がリリースされていますが、10月5日に販売が開始されるWindows 11プリインストールパソコンには、このビルドか、その前のBuild 22000.184あたりがインストールされているはずです。

これまでシステム最小要件を満たさないパソコンでBetaチャネルをテストしてきましたが、Build 22000.194までアップデートしても「Windows 11 Update」が起動したことはありません。

Devチャネルでテストされていることから、「Windows 11 Update」とは、以前、Windows 10への強制アップデートに使われた「Windows 10 更新アシスタント」のWindows 11版と考えられます。

違いは無差別にアップグレードを行うのではなく、システム最小要件を満たすパソコンならアップグレードを即し、満たさない場合はアップグレードを妨害するという動作でしょう。

「Windows 11 Update」が実際に稼働するのはいつになるか分かりません。しかし、システム最小要件を満たさないパソコンで稼働すると、累積更新プログラムによるセキュリティアップデートが行えなくなります。

 

まとめ

クリーンインストールならばWindows 11はどのパソコンにもインストールできます。

ただし「Windows 11 Update」がいつの間にかインストールされて機能するようになるとWindows Updateの実行が阻止され、セキュリティパッチが適用されなくなり大変危険な状態になります。

一時的に試すだけならよいですが本格的な利用を考えるなら、やはりWindows 11プリインストールパソコンへの買い替えを検討すべきでしょう。

 

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