バージョン1607

Windows 10パソコンを買うなら今、購入時期の考え方

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今までWindowsは時間が経つにつれバグも解消され安定度が増すと考えられてきました。

しかしWindows 10では大型アップデートと言われる機能追加を繰り返すため購入時期を間違えると仕事どころではなくなります。

ここではWindows 10の購入タイミングについて説明します。

Microsoft製品のサポートライフサイクル

Windowsもソフトという工業製品である以上、製品寿命があります。Microsoftではそれをサポートライフサイクルとして公開しています。

現状で問題となるのはWindows Vistaです。

Windows VistaはWindows XPの後継Windowsとして発売されましたが非常に動作が重くて売れませんでした。要求スペックが高過ぎたのです。

Windows 10への無償アップグレード対象からも外されたため、まだ使い続けている方もいると思われます。

その場合は、2017年4月11日までにWindows 10パソコンに移行する必要があります。

使えなくなるわけではありませんがセキュリティパッチが提供されなくなるためセキュリティリスクが高くなるのです。

Windows 10以外のWindowsを搭載したパソコンはごく一部を除き販売が終了しているため移行先はWindows 10搭載のパソコンとなります。

Windows 10 Creators Updateが間もなくリリース

Windows 10は既に2回の大型アップデートを経ており、間もなく次の大型アップデートであるCreators Updateがリリースされます。

パソコンメーカーにとっては絶好の売り時ですのでWindows 10 Creators Updateを搭載した新しいパソコンが夏のボーナス商戦に向けて発売されます。

買い換えるなら最新のパソコンを買って長く使いたいと考える方が多いでしょう。

Windows Vistaを使われている方も4月11日を過ぎても1、2ヶ月で新製品が出ると分かっているなら待たれるかもしれません。

しかし、安定性を重視するなら今が一番、買うのに都合がよい時期なのです。

Windows 10の安定性の考え方

従来のWindowsは最初のリリースから機能追加は行われず、セキュリティパッチやService Pack、Cumulative Updateを適用することで安定度を増して行きました。

メーカー製パソコンは発売時期までのパッチを適用した状態で回復イメージが作成され、DVDまたはストレージの回復パーティションに格納されて出荷されました。

そのため不安定になり回復イメージで復元しても発売時点での安定性を確保することができました。

windows10-pc-purchase-timing-01

一方、Windows 10は大型アップデートとして機能追加が年に2回ほど行われます。2015年7月末の最初のリリース後、これまでに2015年11月のNovember Update、2016年8月のAnniversary Updateがリリースされています。機能が追加されるということは新たな不安定要素が追加されることになります。

Windows 10には一般向けと開発者向けのInsider Previewがあります。

Insider Previewは機能を追加することで安定性が下がり、機能の追加が終わるとバグの修正に注力することで安定性を上げて行きます。ある基準まで安定性が回復したところで一般向けにリリースされます。

一般向けは機能の追加は行われず累積アップデートを適用していくことで安定性を増して行きます。しかし、大型アップデートを適用することで安定性はInsider Previewと同じ水準まで下がってしまいます。大型アップデートがリリースされるたびに安定性はリセットされてしまうのです。

そして2017年3月にはCreators Updateという大型アップデートのリリースが迫っています。今はちょうど最も安定性の高い状態なのです。

windows10-pc-purchase-timing-02

安定したWindows 10パソコンの購入時期

パソコンの買い方には二通りあります。

  • 最新のパーツを使った最先端のパソコンを買い、トラブルがあろうと自力または他力で解決しながら使うという買い方
  • 今すぐ仕事や作業に使うため安定性を最優先に考える買い方

前者の場合は購入時期などいつでもよいのですが、後者の場合は大型アップデートのリリース時期に注意する必要があります。

これまで説明したように安定性を追求するなら大型アップデート直前に発売されたパソコンが最も安定していることになります

ならば、大型アップデートがリリースされた後で型落ち品を安く買うのが最善のように思えますが、その場合は注意することがあります。

最近のパソコンは回復イメージのDVDを添付したりストレージの回復パーティションに格納したりすることが無くなりました。理由はWindows 10に回復する機能が付いたためです。

この機能を使うには購入直後に回復ディスクを作成しておく必要があります。

回復ディスクはある時点でのWindowsのみのバックアップです。そのため累積アップデートが適用された状態で作成されます。

また、回復ディスクで回復した環境からは回復ディスクが作れない場合もあります。1回しか作成できないということです。

購入直後に回復ディスクを作らず大型アップデートが自動適用されてしまうと安定した環境へは戻れなくなってしまいます。

今なら大型アップデートが自動適用される心配はありませんので余裕をもって回復ディスクを作成するスケジュールを立てることができます。

Surface Pro、Surface Bookの場合

Surfaceシリーズの場合は回復ディスクを作成しなくても回復イメージをMicrosoftのサイトからダウンロードできます

ただし、大型アップデートがリリースされて暫く経つと回復イメージも大型アップデートが適用されたものに変更されます

変更される前にダウンロードしておけばよいのですが、ダウンロードするにはSurfaceシリーズのシリアル番号と、シリアル番号を登録したMicrosoftアカウントが必要になります。

現時点の回復イメージを入手するにはなるべく早くSurfaceシリーズを入手する必要があります。

まとめ

Windows 10 Creators Updateがリリースされる直前の今現在、市場に出ているパソコンが最も安定したWindows 10パソコンです。

型落ちで在庫処分されるのを待っても良いですが、機種によっては今入手しておかないと回復イメージが入手できなくなるものもあります。

一般リリースされたWindows 10 Creators Updateの評判が悪ければ型落ち品は一気に市場から消えます。

安定性を最優先に考えるなら今がちょうど買い時なのです。

なお、次の買い時は9月の大型アップデート前ですので半年先となります。

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