レンタルサーバー会社やプランによって試用できる期間や課金されるまでの期間に違いがあります。WordPress初心者が本やWeb上の記事を参考に勉強するにしても、本業もありますからあまり時間が取れず試用期間が終了してしまうことにもなりかねません。
WordPress.comを使うという手もありますが、自分のパソコン上で実行する方が安心して勉強できるでしょう。
Windows環境にWordPressをインストールする場合、XAMPPなどを使うのが正統なのでしょうが、Microsoftのツールを使う方が簡単です。
インストールするパソコン
一般的なソフトと同様に実行したときだけCPUを食いますのでメインマシンでもよいでしょう。プラグインなどの利用数にもよるとは思いますが、メモリーは4GB以上はあった方が良いでしょう。
用意するソフト
下記のサイトにアクセスし、Microsoft Web Platform Installer 5.0をダウンロードします。
このソフトでWordPressを指定すると、実行に必要なWebサーバー、データベース、PHP実行環境なども自動でインストールされます。このソフトはWordPressに限らず、開発環境などのインストールにも使えます。
インストール手順
ダウンロードした「wpilauncher.exe」を実行します。
「アプリケーション」タブを選択し、「WordPress日本語パッケージ」の行の「追加」をクリックして、「インストール」をクリックします。
MySQLの「パスワード」を入力し、「続行」をクリックします。
前提条件に同意する場合は「同意する」をクリックします。
必要なプログラムのダウンロードとインストールが始まります。ダウンロード中もダウンロードが完了したものからインストールされます。
一通りのインストールが終わると、この画面になります。
WordPress用の認証キーを入力するのですが、まず、下記サイト(オンラインジェネレーター)にアクセスし、認証キーを生成します。再読み込みすることで毎回異なる認証キーが生成されます。
生成された文字列を全てメモ帳などにコピーアンドペーストします。
define('AUTH_KEY', '********************');
define('SECURE_AUTH_KEY', '********************');
define('LOGGED_IN_KEY', '********************');
define('NONCE_KEY', '********************');
define('AUTH_SALT', '********************');
define('SECURE_AUTH_SALT', '********************');
define('LOGGED_IN_SALT', '********************');
define('NONCE_SALT', '********************');
生成されたキーは、このままでは使えません。先の画面での説明には、こうあります。
It should not contain single quotes, backslashes and dollar character.
すなわち、「'」、「\」、「$」は含んではいけないのですが、オンラインジェネレーターでは「$」が含まれてしまいます。ですので、「$」を探して別の文字に置き換えます。
キーとして使うのはdefine('AAA', 'BBB');とあるBBBのシングルクォーテーションに挟まれた部分です。
キーの対応はどうでもよいのですが、下記の対応となります。
- Authentication Key : AUTH_KEY
- Secure Authentication Key : SECURE_AUTH_KEY
- Logged In Key : LOGGED_IN_KEY
- Nonce Key : NONCE_KEY
- Authentication Salt : AUTH_SALT
- Secure Authentication Salt : SECURE_AUTH_SALT
- Logged In Salt : LOGGED_IN_SALT
- Nonce Salt : NONCE_SALT
修正した認証キーをメモ帳などからコピーアンドペーストしたら「続行」をクリックします。
この画面では何も変更せず「続行」をクリックします。
WordPressのインストールが始まります。
この画面になったら、「お待ちください。終了する前に、このリンクをクリックしてパスワードをコピーしてください。」という部分をクリックします。「データベースパスワード」などがクリップボードにコピーされるので、メモ帳などに貼り付けてファイルに保存しておきます。
データベースパスワードを保存したら「完了」をクリックします。
Microsoft WebMatrix 3(Webサーバー)が起動し、
ブラウザーが起動します。これ以降はWordPressの操作なので一般的な書籍などを見てもらった方がよいかもしれません。
「サイト名」、「ユーザー名」、「パスワード」を2回、「メールアドレス」を入力したら「WordPressをインストール」をクリックします。
「ユーザー名」と「パスワード」を入力して「ログイン」をクリックします。
WordPressの管理画面になりますので「お気に入り」に登録しておきます。
次回以降の起動方法
Microsoft WebMatrixがインストールされていますので、まず起動します。
「個人用サイト」をクリックし「wordpress」をクリックします。
この画面になったら、ブラウザーのお気に入りから「WordPressの管理画面」にログインします。
注意点
Microsoft WebMatrixはクライアント専用のWebサーバーのため自動では起動しませんし、インストールしたPC以外からはアクセスも出来ません。変更することもできますが詳細については、下記の記事を参照願います。
- WebMatrix (IIS Express)で公開サーバー(awoni.net)
また、最初にも書きましたがWindowsマシンのメモリーですが、4GBはあった方がよいでしょう。
NUC DN2820FYKHにHyper-V Server 2012 R2をインストールして、その上でWindows 7 Professional(x64)の仮想マシンを立ち上げて、WordPressをインストールしました。
最初はメモリーを2GBとしていたのですが、So-netブログのMT形式のファイルをインポートしたところPHPのプログラム自体が正常に終了しませんでした。MT形式のファイルのサイズは1.7MB程度でした。そこでメモリーを4GBに増やして再度インポートしたところ正常に終了しました。
まとめ
「できる WordPress」を見ながら、プラグインをインストールしたり記事を投稿してみたりしていますが、書籍と同じように実行できています。
So-netブログのMT形式のファイルは、221記事中196記事しか読み込まれないのですが、これはレンタルサーバー上のWordPressでも同様でした。そのため「Movable Type and TypePad Importer」プラグインの問題のようです。
実際に本を見ながらWindows環境のWordPress使ってみましたが、2日ほどで操作を覚えるより実際に設定することが多いことがわかり、すぐにレンタルサーバーでのWordPressの操作に移りました。
それでも、旧サイトの記事のインポートなどは正常に読み込めるかの確認があるので、Windows環境のWordPressはテストサーバーとして今も使っています。
なお、この記事がSo-netブログでは運営により削除された記事です。
コメント