Microsoft広報では、Windows UpdateでWindows 10にアップグレードされるオプションが「一部の環境」でオンになっていたのを修正したとのことです。
修正したのはオプションがオンになっていたことではなく、Windows 10にアップグレードできなかったことの方のような気がします。
今回の騒動
こちらのニュースでは、
Windows Updateプログラム内の「Windows 10にアップグレード」という項目がデフォルトでオンになっていたこと。こちらは、Windows 7/8/8.1の一部ユーザーに発生していた現象で、各自がオプションからチェックを外せば大丈夫ですが、そのままにしていると自動で更新ファイル(約2GB)がダウンロード。
実際にインストールするにはライセンス条項に同意する必要があるものの、操作によってはうっかりアップグレードしてしまうケースもあったようです。
とあるのですが、ライセンス条項の確認はWindows 8.1のみでWindows 7では確認も無しにアップグレードが始まってしまいます。
また、
マイクロソフト広報に確認したところ、「要件を満たした一部ユーザーがそうした状態にあったのは事実」「現在は改修している」とのこと。
とあるのですが、私の使っているWindows 7、Windows 8.1のPC、仮想PC、親のところのPC、すべてが8月のはじめには、この状態になっていました。
2015年8月
そのため、こちらの記事を書きました。これが2015年8月5日です。
そして、こちらの記事に頂いたコメントの状態を確認するためにWindows 7を新規インストールして環境を構築した仮想PCでも同じようになりました。
ここでわかったことは、Windows 8.1ではライセンス条項の確認が表示されるのですが、Windows 7ではいきなりアップグレードをはじめてしまうということです。その詳細は、こちらの記事に書きました。
このままだと、8月の定期アップデートでWindows 10にアップグレードされてしまう人が出そうなので、こちらの記事を書きました。これが2015年8月10日です。
そして8月の定期アップデートの日である2015年8月12日(水)になりましたが騒ぎにはなりませんでした。
Windows UpdateでのWindows 10への更新は、それまでの累積更新回数が多いと失敗することがわかっていました。Windows 7 SP1を新規インストールして8月までのパッチを当てた場合300件近くのパッチがあり、そのファイルがWindowsフォルダーの深いところに残っています。この大量のパッチの残骸がWindows 10へのアップグレードを邪魔するのです。ネットではその残骸を削除することでWindows 10へのアップグレードを成功させることができると伝えられていました。
これが、騒ぎにならなかった理由だと思っていました。
2015年9月
そして9月、再度警告の意味でこちらの記事を書きました。これが2015年9月9日(水)の早朝です。
9月も騒ぎにはなりませんでした。
2015年10月
なので、もう、問題は無いだろうと思っていたところ今回の騒ぎです。定期アップデートの日にアクセスが増えたので、とうとう問題が起きたと思いました。
いろいろな記事を見ているとMicrosoftはWindows Updateの残骸でWindows 10へのアップグレードが失敗していることを認識しており、何とかアップグレードさせられないか試みていたようです。おそらく今回は、その対策が成功して「うっかりアップグレード」に成功したのでしょう。
まとめ
10月の定期アップデートでは、再起動後に強制的に「Windows 10へのアップグレード」のウィンドウを表示させて、「うっかり予約」させようと試みています。オプションについても修正したとうそぶいていますが、また、いつ仕掛けてくるかわかりません。
今後もWindows Updateや「Windows 10を入手する」アイコンには気を付けましょう。
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