Sony Tablet S

モバイル機器
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Sony Tablet Sを購入したので簡単にレビューを掲載します。

概要

今更ながら、Sony Tablet Sです。

既にほとんどの店で販売が終了しており、次期製品の発表も無いので、撤退ではないかと思われます。最近のソニーに見られる、「とりあえず、市場があるなら製品を投入して様子をみる」という製品の1つのようです。あのパイオニア精神はどこに行ったのか、嘆かわしいことです。

先頃、NTT-X Storeなど幾つかの通販ショップに流れたものを購入しました。特典の革ケースも純正品であり、3G/WiFiタイプ(SGPT113JP/S)であったことから、どこかの企業がまとめて購入したものを使わずに処分したようです。

 

Android端末の使用感

Androidは店頭で少し触れたぐらいで、iOSマシンを使っているとAndroidは遅いなという印象しかありませんでした。実際、しばらく使ってみて分かったことは遅いのではなく、反応が遅れることが遅いと感じさせる原因でした。

ブラウザを使っているとよく分かるのですが、リンクをタッチしても読み込みを始めるのがワンテンポ遅れるのです。

そのような見方で携帯ショップでいろいろスマートホンを触ってみると、ハイパワーなCPUを使っているものは、iOSマシンと同様な感覚で使えるのですが、ひ弱なCPUしか積んでいないマシンは反応の遅れが明確に分かります。

 

Android 4.0

Sony TabletはAndroid 4.0にアップデート出来ると、こちらに記載されています。しかし、Android 4.0.3 Release1aが出たことにより、3Gタイプは検証が終わっていないため、アップデートを中止しているとのことです。

最初、指示どおりにやってもアップデート出来ないため壊れているのかとも思いました。ソニーに問い合わせたところ上記の理由とのことでしたが、何故、告示しないのかと尋ねても明確な返答はされませんでした。出来るようになれば通知が表示されるので、それまで待つようにとのことでした。

 

ソニー製品ならではのサービス

AndroidタブレットはREGZAタブレットが売れているようですが、Sony Tabletにしたのは、ソニー製品ならではのサービスを期待した点があります。

 

電子書籍

最近は出来る限り電子書籍に切り替えています。BOOK☆WALKERで買うことが多いのですが、角川などはどの電子書籍ストアでも販売しているため、キャンペーンなどでストアによって大きく値段が違うことがあります。そのため、ソニーのReader Storeも使えるようにしたかったという理由があります。Reader Storeを使うには、現状ではソニー製品しかサポートしていないように記されています。

 

楽曲

こちらは期待外れでした。iTunes StoreでLantisなどの楽曲は購入出来るのですが、Sony Musicなどソニーグループのものは購入出来ません。(例えば、crossing fieldなど)

ならばSony製品ならと思いました。しかし、Sony TabletはPCとの同期がMedia Goでした。moraを使うにはx-アプリが必要のようで、Walkmanは対応しています。同じソニー製品なら統一してもらいたいところです。

Music Unlimitedは使えますが、定額制は結局高くつきます。

 

ビデオ

こちらは、nasneの発売と、Android 4.0へのアップデート後になります。

 

構造上の疑問

WiFi、Bluetooth、GPSの各機能が搭載されているためアンテナが内蔵されています。これらのアンテナに対し、人体は遮蔽物となるのでアンテナ部分は覆わない(持たない)ように指示されています。しかし、図のように、1の部分にWiFiとBluetoothのアンテナが、2の部分にGPSのアンテナが内蔵されています。

横に使う場合は図の向きで、縦に使う場合は2のある部分を左にして使うように指示されています。

普通、利き手の逆の手(右利きの場合は左手)で持って操作するので、どう見ても左利きの人のための製品としか思えない構造です。

Sony-Tablet-S-01

 

Android

一時期話題になったGoogleによるスパイ行為ですが、現状は許可を得てから情報を収集するというように変更したようです。しかし、Sony Tabletを使っていると、何か機能を有効にしようとすると、Googleが情報収集することに許可を求める画面が表示され、許可しなければ機能を使うことが出来ません。GPSをONにしようとしたところ、そのように表示された時には閉口しました。GPSはGoogleのサービスではないのに、何故Googleにデータを提供しなければONに出来ない仕様なのか非常に腹立たしいです。

こう見ると、

Android = Linux + Spyware + カモフラージュのためのUI

に思えてしまいます。Googleが勝手に情報収集していたことも、問題となるまで大手携帯キャリアは知らなかったという呆れる話もあるますが、「タダより高いものは無い」という言葉をよく理解すべきです。

これまで多くのセキュリティ関連団体などが調べて、MS製品やApple製品によるスパイ行為は、問題になるものは解決されていると考えられます。安心を買うということで、もうすぐ発売される、Windows Phone 8、Windows RTやiOSに、Androidが淘汰されることを切に望みます。

 

アップデート

Sonyからメールが来て、アップデート可能になったとのことで、さっそく4.0.3 Release1aにアップデートしました。nasne対応で、今月中にはリリースすべく急いでいたのでしょう。

相変わらず、動作がワンテンポ遅れるので、これはAndroidの仕様だと諦めるしかないようです。いくつかのアプリは更新が必要だったり、再認証が必要だったりしましたが、殆ど動作しています。

1週間ほど使った印象では、バッテリーの消耗が激しいようで、スリープ状態でも1日で起動できないほど消耗してしまいました。クレドールを探しましたが、何処も販売終了で、売っているところは便乗値上げで高くつきそうです。

1つ便利になったのは、「電源スイッチ」+「音量[-]」の長押しで、画面キャプチャーが出来る点です。開発環境にUSB接続しないとダメな機器もあるようなので、これは便利です。

開発者向けの雑誌を見ていたら、Android 4.0までは画面描画の更新タイミングをソフトウェアで行っていたとのことです。強力なCPUを積んだAndroidマシンのレスポンスがよいのは当然です。Android 4.1からはハードでタイミングを取るようになるので、iOSのようなヌルヌル感が再現できるようです。iOSスマートホンからAndroidへ移行するなら、Android 4.1が搭載されるまで待った方がよさそうです。

では、Sony TabletにAndroid 4.1が搭載されるかというと現時点では見込み薄です。

ソニーはどこでもメディアを楽しめるということで、Walkmanや、PSVITA+torneなど出していますが、以前はLocation Freeという製品も出していました。独自の仕組みで何処でも映像を見られる、映像サーバーと端末の組み合わせですが、販売を終了しました。DLNAやRECOPLAで同様のことが出来るようになったためと思われます。

今回nasneをサーバーとした場合、手頃な液晶端末はSony Tabletしか無かったので、その関係でAndroid 4.0へのアップデートも行われたと考えられます。

しかし、ソニーとしては、長年VAIOというWindows製品を作っているので、WindowsにおけるノウハウはAndroidの比ではないでしょう。タブレット端末という単体製品ではなく、AV機器全体での販売を考えるなら、ノウハウの少ないAndroid上で製品展開するより、Windows 8やWindows RTで、タブレット端末を作れるなら、そちらで製品を作ると思われます。2012/10/26まで、Android 4.0.3のSony Tabletでつないで、本命はWindows 8またはWindows RTのVAIO Tabletになると思われます。

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