今年はSurfaceシリーズも4機種になり買い替えの選択肢が増えました。
買い換えにあたって古いSurfaceを処分する方法について説明します。
パソコンを処分する際に最も重要なこと
Surfaceシリーズに限らずパソコンを処分する場合に最も重要なことはストレージに保存された情報(個人情報も含む)を読み出せなくすることです。
一般的には工場出荷状態に初期化する段階でストレージの完全消去を選択すれば通常の方法では読み出せなくなります。
ただし、HDDなど機械部品の故障では初期化もできなくなります。その場合はHDDだけ取り出して破砕サービスを利用するとよいでしょう。
秋葉原になりますが持ち込んで破砕したHDDの処分を店に任せるなら無料で破砕が行えます。
このように4か所に穴を空けて物理的にHDDを読めなくします。
SurfaceシリーズはSSDのため通常使用では壊れませんので消去すれば問題ありません。
工場出荷状態に復元する意味
パソコンを処分する場合、データを消せば捨てるだけなのですが、まだ十分使える場合は売却する手もあります。
売却する場合は、できるだけ買った時の状態に近付ければ価値は上がります。
これはフリーマーケットやオークションで自分で処分する場合の話で、買い替えの下取りや買い取りに出す場合は戻さなくてよい場合が多いです。
下取りや買い取りを行っているショップでは自社の基準でパソコンのテストと初期化を行うため必要な付属品が揃っていればよいのです。
ここでは、自分でフリーマーケットやオークションで処分する場合の手順を説明します。
Surfaceシリーズの初期化
SurfaceシリーズはMicrosoftのサイトから、工場出荷状態の回復イメージをダウンロードできます。
ただし、イメージは逐次更新されるため古い回復イメージを保存していない場合は、厳密には購入時の状態に戻せません。
例えば、Surface Pro 4は発売直後は初期のWindows 10でしたが、今登録されているイメージはWindows 10 Anniversary Updateとなっています。
以下、順に説明しますが、Surfaceの画面イメージをキャプチャできないため文章での説明となってしまいます。
準備
Surfaceの初期化には8GB以上のUSBメモリーが必要です。
USBメモリーでなくとも100円ショップで買ったmicroSDアダプターにmicroSDを挿して使っても構いません。
USBメモリーと認識される8GB以上のストレージが必要です。
回復イメージのダウンロード
まず、こちらのページを開きます。
- Surface の回復イメージをダウンロードする(Microsoft)
「サインイン」をクリックしてMicrosoftアカウントでサインインします。
既にサインインしている場合は次に進みます。
既にSurfaceをMicrosoftアカウントに登録済みの場合は登録した製品を選択します。
まだ登録していない場合は「製品」を選択します。
「製品」は既に発売されているSurfaceシリーズすべてが選択できます。
そして「シリアル番号」を入力します。
「シリアル番号」はSurface Proシリーズの場合はキックスタンドを開いた本体裏面に記されています。
これでMicrosoftアカウントにSurfaceが紐付けられます。
この紐付けは最後に登録したMicrosoftアカウントに紐付くため、売却した相手が登録すれば自分のMicrosoftアカウントとの紐付けは切れます。
手順2で「回復イメージ」をダウンロードします。
「回復イメージ」は単一のZIPファイルでSurface Pro 4用は7GB程度あります。
USB回復ドライブの作成
「手順3:回復ドライブを作成する」に従って「回復ドライブ」を作成します。
具体的にはUSBメモリーをFAT32でフォーマットします。
設定はこちらのようにします。
そしてダウンロードしたファイルを右クリックして「すべて展開」をクリックします。
展開するフォルダーはUSBメモリーの直下を指定します。
例えばUSBメモリーがEドライブの場合は「E:\」を指定します。
「展開」をクリックして展開します。
展開するとUSBメモリー直下はこのような構成となります。
回復イメージによってはファイル名などが多少変わる可能性があります。
USB回復ドライブでの初期化
USB回復ドライブを使っての初期化方法はこちらのページに記されています。
- USB 回復ドライブの作成と使用(Microsoft)
ページの最初に「オペレーティングシステム」を選択する部分がありますので、ダウンロードした回復イメージのオペレーティングシステムに合わせて選択します。
ここでは「Windows 10」として説明します。
ページをスクロールさせると「USB回復ドライブを使用してSurfaceをリセットする方法」という部分がありますので、ここに記載された指示に従ってSurfaceの初期化を行います。
大まかには以下の手順となります。
- Surfaceの電源をオフにしてUSB回復メモリーを接続
- 「音量」ボタンの「-」を押したまま「電源」ボタンを押して離す
- Surfaceロゴが表示されたら「-」を離す
- 「言語」と「キーボードレイアウト」を選択
- 「トラブルシューティング」の「ドライブから回復する」をタッチし、「回復キー」が要求されたら「このドライブをスキップする」を選択
- リセットするオペレーティングシステムを選択
- 「ドライブを完全にクリーンアップする」を選択
- 「回復」を選択
作業の途中でTPMについての警告が表示された場合は「OK」を選択して進めます。
工場出荷状態で電源を切る
USB回復ドライブでの初期化は、SSDを消去し、工場出荷イメージをSSDに書き込んだ後、再起動して、そのまま初期設定が開始されてしまいます。
そのため、再起動してSurfaceロゴが表示された時点で「電源」ボタンを長押しして電源を切ってしまうのがよいのですが、最初の「言語」や「キーボード」の画面まで進んでしまった場合は、そこで「電源」ボタンを長押しして電源を切ってください。
クリーニングして梱包
あとは、本体の汚れを取り、付属品と一緒に箱に詰めれば終わりです。
液晶保護シートは大手中古ショップでは剥がして売っています。これはキズを確認するためです。
しかし、自分で使っていた場合はキズがついているかどうかは分かっています。
自分で売る場合は、その状態を明記すれば剥がす必要はありません。
まとめ
工場出荷イメージの入手方法や、初期状態に戻す方法がメーカーによって違いはありますが、Windows 10ではOSに初期状態に戻す機能が付いたため、ほぼ同じ手順となります。
できるだけ良い状態で出品すれば値付けを高くできますので、買い換えるパソコンの資金になるでしょう。
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