ベアボーンPC SZ68R5、SZ77R5

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ShuttleのSZ68R5を購入したので簡単にレビューを掲載します。

概要

メインマシンとは別に、環境評価、特にWindows ServerのHyper-Vの評価用に部品一式を買っておいたのですが、作る時間が取れず、そうこうするうちにCPUも世代交代してしまいました。

そんなとき、今回もずいぶんと遅れてZ68チップセットを使ったベアボーンPC SZ68R5がShuttleから発売されたため、古い部品を処分して、SZ68R5を購入しました。

これも1ヶ月ほど置いておいたのですが、つい最近、販売価格を見たところ極端に下がっていました。そして、Z77マザー、Ivy Bridgeが各社から販売開始されましたが、今回は異様に早く、ベアボーンPC SZ77R5がShuttleから発売されました。どうも、SZ77R5の発売を販売店は知っていたようです。

 

SZ68R5

既に、Shuttle日本のページでは、販売終了扱いになっており、市場在庫だけのようです。

SH67H3に比べて、ケースと電源が変わった程度で大きな違いは無いようです。UEFI対応BIOSであるのでGPTディスクでの起動も可能です。BIOS画面も変わりはありません。SATAケーブルはSH67H3のように最初から配線されてはおらず、ケーブルが2本添付されています。しかし、何処にもSATA3.0(6Gbps)対応とは書かれていません。

Barebone-PC-SZ68R5-SZ77R5-01

SATA3.0(6Gbps)のソケットはSH67H3と同じ位置にあります。

Barebone-PC-SZ68R5-SZ77R5-02

その他の変更点は、前面にeSATAのソケットが無くなったことと、リセットボタンが無くなったことぐらいです。

試しに、Windows 7(x64)をGPTディスクにインストールしてみましたが、SH67H3と同じ手順でインストール出来ます。詳細は、下記の記事を参照願います。

私のメインマシンはASUS P8Z68なので、Virtuが使えます。Virtuはグラフィックカードを実装していても、CPU内蔵グラフィックを使える技術で、こちらに詳しく説明されています。Z68ならばどのマザーボードでも使えると思っていたのですが、マザーボード側の対応が必要なようで、SZ68R5は対応していません。添付のドライバーCDにもVirtuのドライバーはありませんでした。

 

Z77チップセット

Z77チップセットが出たことで、Z68チップセット製品の市場価格は大きく下がりました。ただ、私としては、Z77チップセットに、あまり魅力は感じません。

Z77チップセットの売りである、PCI Express 3.0を生かせるのはグラフィックボードぐらいでしょう。それも、大量のデータをグラフィックカードとCPUやメモリー、HDDとの間で転送する必要がある場合に限られます。現在はグラフィックカードは1GB以上のメモリーを積んでいますので、テクスチャーの転送はあまり無いでしょうから、GPUをエンコーダーとして使う場合など用途が限られます。

CPU内蔵グラフィックでの3画面表示もSZ77R5ではDVI-I、HDMIが各1ポートなので不可能です。

唯一、USB3.0がチップセットに内蔵されたことで、USBの相性問題は減る可能性はあります。

しかし、Ivy Bridge CPU対応というだけなら、既にSH67H3もSZ68R5も、最新のBIOSにアップデートすることでIvy Bridgeは使用可能です。(SH67H3は、マザーボードのバージョンがV2.0であること、DOSからしかBIOSアップデートが行えないことなど注意書きが加えられました。)

 

仕様と価格

ShuttleのWebのデータから表にまとめた各ベアボーンPCの仕様は以下のようになります。また、ソフマップなどの参考価格も記しておきます。

製品名 SH67H3 SZ68R5 SZ77R5
CPU Core i3/i5/i7 Sandy Bridge,Ivy Bridge
ソケット LGA1155
チップセット Intel H67 Intel Z68 Intel Z77
メモリー(DDR3) 1333/1066 1333 1333/1600
メモリーソケット 4
サウンド Realtek ALC888 Realtek ALC888S
スロット PCI-Express x16 x1
PCI-Express x1 x1
Mini PCI Express x1
PCI-Express x16 x1
PCI-Express x4 x1
Mini PCI Express x1
mSATA x1
ドライブベイ 5インチ x1
3.5インチ x2
前面USB2.0 1(eSATAと兼用) 2
前面USB3.0 2
前面eSATA 1(USB2.0と兼用) - -
前面マイク 1
前面イヤホン 1
背面USB2.0 4
背面USB3.0 2
背面マイク 1
背面ライン 1組
S/P DIF 1
LAN 1
背面eSATA 1
HDMI 1
DVI-I 1
内部SATA3.0 2
内部SATA2.0 2
サイズ 208 x 323 x 190 332 x 216 x 198
電源 300W(80PLUS) 500W(80PLUS)
価格 22,980円 25,960円 32,800円

 

まとめ

同じSandy Bridgeまたは、Ivy BridgeのCPUを使用した場合、この3機種では性能に殆ど差が無いと考えられます。そのため、高価なSZ77R5より価格の下がったSZ68R5の方がお得だと思われます。通販サイトにはあまり無いようですが、店頭在庫は結構、見ます。

1点だけ注意が必要なのは、市場に出ているSZ68R5はIvy Bridge未対応のBIOSですので、Ivy Bridgeを組み合わせて使う場合は、Ivy BridgeでBIOSをアップデート出来るかどうかを購入前に確認する必要があります。

 

注意

SZ77R5のBIOSに不具合があったようです。現時点では、回収されたのか売っているところは殆どありませんが、BIOSが修正されないと自分では対応できなくなりますので注意が必要です。

  • SZ77R5で新CPUが動作しない件について(既にページは削除されました)
この記事を書いた人
Solomon

会社での経験と趣味のモバイルガジェットの利用経験から、製品のレビューや問題の解決方法を模索しています。

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