Apple Pencilのレビューに記したようにAdobeアプリやAutodeskアプリは、ペン先を画面に付けても何もせず、次のアクションを起こさなければ描画を始めません。このアプリの仕様に問題を感じたのは私だけではないようです。
書き出しの問題
詳しくは、Apple Pencilのレビューのビデオを見て頂きたいのですが、Apple Pencilに対応した描画アプリの多くが、
- Apple Pencilで画面にタッチしても画面には何も表示されない
- Apple Pencilを動かすと描画を始める
- Apple Pencilを画面から離すと点を描画する
このような動作をします。
更に筆や鉛筆などを再現するための処理が間に合わないため、普通の描画アプリのように画面にタッチしてすぐに描き始めると、描き始めがずれるのと、手を動かすのが早すぎると描画点が追従できなくなり、思ったような線が描けません。
Autodesk SketchBook
このアプリは2015/11/13リリースの3.5.0でApple Pencilの筆圧と傾きに対応したとのことです。しかし、AppStoreのレビューを見ると星1が多数で、この問題を指摘しています。
作っている会社はプロ向けの製品を作っているのに、何故、絵描きの気持ちが分からないのか不思議でなりません。
プロは気にしない
以前、ソフマップ主催のコミックセミナーで「ヤマノススメ」のしろ氏が実際にマンガを描くのを見たことがあります。
右手でペンタブ上に描き、左手でコマンドを操作するのですが、気にいった線が描けるまで何度もUNDOすなわち取り消しを実行して描くとのことでした。
プロにとっては着地点が分からないことなど関係なく、失敗なら描き直せばよいということのようです。
まとめ
Apple Pencilというハードはとても優秀です。しかし、アプリが問題です。
所詮、素人の考えということでプロには問題にならないとしても、AutodeskにしてもAdobeにしても早急に改善してくれることを期待します。
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