iPhone 7/7 Plusが発表されました。
イベントを見ていても、驚きとか感動などが感じられなくなった最近のApple製品ですが、今回の防水対応は評価できます。
iPhone 7/7 Plus発表
今回のイベントでハードの新製品はApple Watchの新型とiPhone 7/7 Plus、AirPodsが発表されました。
iPadやiPod、Macについては何も発表されず、One More Thingもありませんでした。
iPhone 7/7 Plusは噂通りで、ピアノのような光沢仕上げのジェットブラックが追加され、iPhone 7 Plusは接写と望遠のデュアルカメラとなることも事前予想通りです。
バリエーションは16GBと64GBが無くなり32/128/256GBとなりました。
CPUのパフォーマンスは初代iPhoneの120倍、
iPhone 6/6 plusに対して2倍、iPhone6s/6s Plusに対して1.4倍、
グラフィック性能は初代iPhoneの240倍、
iPhone 6/6 Plusに対して3倍、iPhone 6s/6s Plusに対して1.5倍とのことです。
グラフでは急激に性能が向上しているように感じますが、以前は1年で2倍以上性能が向上していましたので実は鈍化してきています。
いろいろ機能は追加され、性能も上がっているのですが、”感動”がありません。
バッテリーが持つようになったことはよいでしょう。
祝、防水対応
iPhone 6s/6s Plusの段階で実験的に防水機能を搭載していましたが、iPhone 7/7 Plusで正式に対応しました。
今となっては防水は当たり前の機能で、iPhoneだけが遅れていて、やっと追いついたというところです。
それでも防水機能は日常生活では非常にありがたい機能であることは確かです。
トイレでの水没だけでなく、風呂場での利用や雨天での操作、水仕事中の着信など、今まで不自由に感じていたことが改善されます。洗う方法は制限がありますが、それでも雑菌だらけのiPhoneを少しは綺麗に保つことができます。
やっと、ガラパゴス対応
スマートフォンが普及し始めた時に問題となったのが、震災時の情報収集で役に立ったワンセグにiPhoneが対応しなかったことです。
グローバル機であるiPhoneが対応しないのは当然なのですが、日本はアナログハイビジョンやiモードなど世界に先駆けて最先端技術を普及させるのはよいのですが海外では受け入れられず、結局ガラパゴス状態になってしまいます。
電子マネーも同様でソニーのFeliCa技術を採用したEdyやSuica、PASMOなどは海外では普及せずiPhoneに内蔵されたNFCでは使えませんでした。
そして今回、iPhone 7/7 PlusでFeliCaに対応します。このスライドが示す通り日本のためだけの機能です。
FeliCaに対応した機能ならフィーチャーフォン時代のように使えるようになるでしょう。
ただし、収益に繋がるものしか対応しないようで三井住友VISAカードなどクレジットカード会社は続々対応を表明していますが、ヨドバシGOLD POINTカードなど店舗カードの対応は無理かもしれません。
また、今後ともモバイルPASMOは出ませんのでPASMOとしては使えません。提携するクレジットカードとしての決済機能は使えるでしょう。
なお、このFeliCa対応は日本で販売しているiPhone 7/7 Plusのみの機能とのことで海外で買ったiPhoneでは使えないそうです。
Apple Watch Series 2もFeliCaに対応しているそうで、Apple Watch Series 2を使えばiPhone 5以降でもモバイルSuicaなどが使えるそうです。
まとめ
外観はほとんど変わらず、性能向上は当たり前となった状況で”感動”が無くなったiPhone 7/7 Plusですが、防水対応とFeliCa対応は評価できるでしょう。
いよいよ売れなくなったiPhoneにおいて相変わらず売れ続けている日本市場に生き残りをかけた戦略とも取れますが、利用者にとってメリットであることは確かです。
iPhone 7/7 Plusは期待できず、来年のAnniversaryモデル待ちと考えていた方も検討してみてはどうでしょうか。
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