以前から疑問に思っていましたが、シニア向け携帯電話は本当にシニアに喜ばれているのかと。
今回のMMD研究所が発表した調査結果からシニアの本音がうかがい知れます。
MMD研究所の調査結果
ニュースサイトの記事はシニアのスマホ所有率、MVNOの利用率に着目しています。ここでのシニアとは60歳以上の方です。
- シニアの38.5%がスマホ所有、7%が格安SIMを利用~MMD研究所のネット調査(ケータイWatch)
- シニア層の格安SIMユーザーは7.2%――MMDの調査(ITmedia)
シニアの情報源はテレビですから宣伝経費を増やせない格安SIMは頻繁にTV CMなど流せませんので普及は難しいのかもしれません。
元のレポートはこちらになります。
注目すべきは所有機種の割合
昨年に比べてスマートフォンの割合が増えていますが、ここで注目すべきは機種です。
スマートフォン、フィーチャーフォンという区別ではなく、シニア向けか一般向けかという点です。
シニア向けは、2015年の6.9%から7.3%に増えているように見えますが、携帯電話の所有率が増えていますので、所有者内での比率では、7.5%から7.8%と0.3%の伸びに留まっています。
らくらくホンは喜ばれているのか
子供や孫から見れば、操作は簡単で教える必要は無いし、緊急時に周りの人に知らせるブザーや、ブザー連動の自動メール発信機能など、見守りの機能が便利に思えます。
しかし、使う方としてはどうでしょうか。見ただけでそれと分かるようなデザインや画面など、シニアは若者よりプライドが高いですから使い勝手より人目を気にします。
先の7.3%という数字には貰い物も含まれているはずです。孫からのプレゼントを使わないわけにはいきませんので、本当に望んで使っている人は5%にも満たないのかもしれません。
まとめ
らくらくホンやらくらくスマートフォンは、シニアはハイテク機器は使えないという偏見からキャリアがシニア市場開拓のために企画した商品です。
それに乗せられて、そんなものをプレゼントされても貰った方は困るだけです。
キャリアの宣伝に踊らされず、プレゼントするなら、まず要望を聞いてから買った方が良いでしょう。
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