ソフトバンクに続いて発表された3年目以降解約金不要の新しい2年縛りのプランは、何か変なプランだなと思っていましたが、engadgetに問題点が記載されました。
engadgetの記事
engadgetでの記事はこちらになります。
各社の契約についての記事はこちらになります。
- 3年目から解除料ナシ、ソフトバンクが新しい料金プランを6月から提供(ケータイWatch)
- au、3年目から解除料ナシの「新2年契約」月額プラス300円で6月開始(ケータイWatch)
割安なのか
以下税抜き金額です。
ソフトバンク、au共に従来の2年縛りプランに「プラス300円」で、3年目以降は解約金無しで解約できるというものです。
効力が発生するのは3年目、すなわち25ヶ月目以降となります。2年縛りである事実は変わりません。
実際に計算して、割増料金の累計と現行2年縛りでの解約金を比較すると以下のようになります。
- 25ヶ月目:300×25=7,500 > 0
- 26ヶ月目:300×26=7,800 > 0
- 27ヶ月目:300×27=8,100 < 9,500 差額:1,400
- 28ヶ月目:300×28=8,400 < 9,500 差額:1,100
- 29ヶ月目:300×29=8,700 < 9,500 差額:800
- 30ヶ月目:300×30=9,000 < 9,500 差額:500
- 31ヶ月目:300×31=9,300 < 9,500 差額:200
- 32ヶ月目:300×32=9,600 > 9,500
- 33ヶ月目:300×33=9,900 > 9,500
- 34ヶ月目:300×34=10,200 > 9,500
大手キャリア3社は契約更新の2ヶ月を解約金不要としますので、実際に得となるのは27ヶ月目から31ヶ月目だけとなります。
逆に26ヶ月目など7,800円も損をすることになります。
2年以内に解約すれば9,500円の解約金は取られますので、毎月の300円は払い損となります。
25ヶ月目に都合よく解約できるわけではないという声を受けて無料解約期間を2ヶ月にしたのですから、27ヶ月目に都合よく解約できるわけがありません。
解約が遅れれば遅れるほど割安となる金額が減っていきます。そして32ヶ月目以降では損金が増えて行き、何のために契約したのか分からなくなります。
結局このプランは、3年目に解約することが分かっているなら前もって解約金を徴収しておこうというものです。割り増しの300円は解約金を分割払いしているのと同じです。
docomoは現状は2年縛り無しの1500円割り増し
docomoは以前から定期契約無しのプランを提供しており、定期契約ありに対して1,500円高く設定しています。
- 基本プラン(docomo)
このプランは最初の2年縛りもありませんから、近日中に2年縛りありで3年目から解約金無しの300円割り増しプランを発表するでしょう。カルテルですから。
まとめ
どうも、大手キャリアの契約は決して自社の損にはならず、利用者に誤認させるものが多いのでニュースに騙されないように注意が必要です。
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