October 2020 Update

Solomonレビュー[redémarrage]

Windows 10 バージョン20H2リリース、少し困った問題も

 

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Windows 10 バージョン20H2が正式に一般リリースされました。

October 2020 Updateと呼ばれる2020年後半のアップデートですので、大きな変更はありません。ただしセキュリティ強化のために、元の設定へ戻すのに面倒な場合もあります。

Windows 10 バージョン20H2

2020年10月20日にWindows 10 バージョン20H2が一般リリースされました。

Windows10-v20H2-release-01

そろそろ多くの環境のWindows Updateには、このように表示されているでしょう。

Windows10-v20H2-release-06

Windows 10 バージョン20H2はOctober 2020 Updateと呼ばれるもので、9月18日には完成しており、10月中にはリリースされると予想されていました。

Windows 10の大型アップデートは、だいたい火曜日にリリースされますが10月13日はiPhone 12の発表があったため1週間遅れの10月20日にしたのでしょう。また、今年はコロナ感染の拡大により、テレワークに適したSurface Laptop Goが発売されて主力機種であるSurface Proの発売が無かったため、無理に発表に合わせるようなことはしなかったようです。

今回からバージョン番号が「西暦の下2桁+月2桁」ではなく、「西暦の下2桁+H(Halfの頭文字)+数字(1:前半、2:後半)」というコードネームがそのまま使われることになりました。したがって、October 2020 Updateは2020年の後半のため「20H2」がバージョン表記になります。

こちらでは以下の様に説明されています。

With this release, we will also simplify our approach to numerical versions for Windows and move to a format that represents the half of the calendar year in which the release becomes available in retail and commercial channels. Windows 10, version 20H2 is, therefore, “20H2” because it will be released in the second half of the 2020 calendar year. This is a familiar approach for our Windows Insiders and is designed to provide consistency in our version names across releases for our commercial customers and partners. (Note: We will continue to use a friendly name, such as the May 2020 Update, in consumer communications.)

 

Windows 10 バージョン20H2の変更点

大きな変更点は、Microsoft Edgeが従来のMicrosoft独自エンジンを使ったものから、Chroniumエンジンを使ったChronium版Edgeに変更になったことです。

Chronium版EdgeはGoogle Chromeと互換性があり、拡張機能がそのまま使えます。また、従来はできなかったURLショートカットのウインドウへのドロップが可能となっています。

ただし、この変更はプリインストール版やクリーンインストールする場合のMicrosoft Edgeの話であり、既にChronium版EdgeはWindows Updateで配信されていますので、変更が完了している環境がほとんどでしょう。

その他には、[ALT]+[TAB]で表示されるタスクスイッチ画面にMicrosoft Edgeのタブが独立表示されるようになったこと、Xbox Game Pass for PCに対応したことなどです。

YouTubeで簡単に説明されています。(音が出ます。)

 

ペイントなどのプリインストールアプリについては、設定が初期化されるものが少なくなりました。

これはプリインストールアプリをアンインストールできるようにしてMicrosoft Storeから必要に応じて再インストールできるように変更したことで、アプリの設定がWindows 10ではなく個々のアプリで管理されるようになったためと思われます。

Windows 10 Proには機能更新プログラムの適用時期を遅らせる機能がありましたが、Windows 10 Proバージョン2004で削除されて以降、このバージョンでも削除されたままです。

 

Windows 10バージョン20H2へのアップデート

Windows 10 バージョン20H2はWindows 10 バージョン2004からの細かな調整と多少の機能追加ですので、急いでアップデートする必要は無いでしょう。

しかし、Windows Updateに表示されない場合は、こちらのページの「今すぐアップデート」から直接アップデートを行うか、USBメディアかISOファイルを作成してアップデートすることができます。

現時点で作成されるメディアはBuild 19042.572です。メディアのBuildは不定期で更新されます。Build番号はメディア作成過程でダウンロードされて展開される「products.xml」に記述されています。

今回のアップデートでは容量が増加しており、64ビット版と32ビット版の両方を1つのUSBメディアに作成した場合は、8GBでは作成に失敗します。16GB以上のUSBメディアを用意するか、64ビット版または32ビット版のどちらかだけで作成するようにしてください。

アップデート前がWindows 10 バージョン2004 Build 19041.572の場合でも、アップデートに際してBuild 19042.572との差分が更新プログラムとして必要となります。これはアップデート前に適用されますが、オフラインでアップデートした場合でもオンラインになった時に自動で適用されます。

 

既知の問題点

Windows 10 バージョン2004で実装された新しいMicrosoft IMEの問題は、Windows 10 バージョン20H2でも修正されていません。

 

困った問題

ひとつ私の使い方の関係で困った問題がありました。

Windows 10で利用できるサインインのオプションには以下の6種類があり、「設定」アプリの「アカウント」「サインインオプション」から設定できます。

  • Windows Hello 顔認証
  • Windows Hello 指紋認証
  • Windows Hello 暗証番号(PIN)
  • セキュリティ キー
  • パスワード
  • ピクチャ パスワード

Microsoftが推奨するのは「Windows Hello 暗証番号(PIN)」で、これが一番速くて安全なサインイン方法だということです。

しかし、複数のPINを覚えることは難しく、結局使いまわしになり、一番守らなければならないキャッシュカードやクレジットカードのPINと同じにせざるを得なくなる可能性があります。

そのため私はPINをWindows 10には設定していません。代わりにピクチャパスワードを使っています。これはマウスだけでログインできて、他者には推測が不可能なためです。

これまでの大型アップデートではサインインオプションは影響を受けなかったのですが、Windows 10 バージョン20H2では「MicrosoftアカウントにWindows Helloサインインを要求する」が強制的に「オン」に変更されます

Windows10-v20H2-release-02

SurfaceシリーズなどWindows Hello顔認証やWindows Hello指紋認証が使える場合や、Microsoftの推奨通りWindows Hello暗証番号(PIN)を使っている場合は問題ありません。しかし、パスワードかピクチャパスワードを使用している場合は、どれかのWindows Helloを設定しないと「MicrosoftアカウントにWindows Helloサインインを要求する」を「オフ」に変更することはできません。

すなわちパスワードやピクチャパスワードが使えなくなります。

正確にはパスワードでサインインしたあと、Windows Helloを設定するまで毎回Windows Helloの設定ダイアログが表示されるようになります。

 

パスワードまたはピクチャパスワードを使えるようにするには

パスワードまたはピクチャパスワードを使えるようにするには、まず、「MicrosoftアカウントにWindows Helloサインインを要求する」を「オフ」に変更する必要があります。

そのためには、例えばWindows Hello暗証番号(PIN)を設定して、Windowsメニューからサインアウトするか再起動して、再度サインインします。

すると「MicrosoftアカウントにWindows Helloサインインを要求する」を変更できるようになりますので、

Windows10-v20H2-release-03

「オフ」に変更します。

Windows10-v20H2-release-04

変更しただけでは、まだパスワードとピクチャパスワードは使用できず、再度、Windowsメニューからサインアウトするか再起動して、再度サインインします。

するとパスワードとピクチャパスワードが表示されて使えるようになります。

Windows10-v20H2-release-05

パスワードとピクチャパスワードは変更されていませんが、既定にするためには操作が必要です。

Windowsメニューからサインアウトするか再起動して再度サインインするときに、「サインインオプション」をクリックして希望するサインイン方法を選択してサインインします。

何回か繰り返していると既定のサインイン方法として最初に表示されるようになります。

 

今後の大型アップデート

最近のWindows 10の大型アップデートは、春に大きな機能追加を行い、秋にその修正と小さな機能追加というサイクルを繰り返してきました。

しかし、こちらの記事によると次のWindows 10 バージョン21H1では大きな機能追加は行われないようです。

来年以降、大きな機能追加は春ではなく秋に行われるとのことです。

年度と言うサイクルで回っている日本にとっては、年度初めやゴールデンウイークにアップデートされるよりは、その方がよいかもしれません。

 

まとめ

今回の大型アップデートは、バグ修正と一般にはあまり影響の無い機能追加です。

特に急いでアップデートする必要もありませんし、Windows Updateで降ってきても拒む必要もないでしょう。

拒む場合でもWindows 10 Proでも365日の延期はできませんので、35日の延期設定をうまく利用してください。


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