Windows 10をアップデートしたらドライブが増えた場合の対処方法

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Windows 10をアップデートした後、ドライブが増える場合があります。

これは特殊パーティションにドライブ文字が割り当てられるために起こる問題です。

通常の対処法では再起動すると再発するため、根本原因を断つ方法について説明します。

Windows 10でのドライブの増加

Windows 10の新しいバージョンへのアップデートが問題無く終わって、おかしなところが無いか調べていました。

すると、エクスプローラーに今まで見たことのないドライブが表示されています。

このパソコンはCドライブだけの1ドライブで使っていたのでEドライブなど無いはずなのです。

Windows10-Drive-Increase-Problem-01

これは以前に経験したZドライブが追加される問題と酷似していたので、調べてみると同じ状況でした。

どうやらこの現象は、回復パーティションの増殖が発生したパソコンをアップデートした場合に、使われなくなった回復パーティションを、インストーラーが通常のデータパーティションと誤認することで起こる問題のようです。

 

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修正手順

以下、増えたドライブを表示させないための手順を説明しますが、再発を防ぐためにはレジストリーを操作する必要があります。

問題の発生状況がパソコンによって異なるため決め打ちのスクリプトを作ることができないため、手動で作業する必要があります。

間違えないように注意して進めてください。

 

1.問題となるドライブの確認

画面左下の「Windowsアイコン」を右クリックするか、[Windows]+[X]キーを押すと表示されるメニューから「ディスクの管理」をクリックします。

この例では、先頭の「OEMパーティション」に「E:」とドライブ文字が割り当てられています。

パソコンの状態によっては隣の「EFIシステムパーティション」に割り当てられる場合もあります。

ここでは「割り当てられているドライブ文字」と「パーティションのおおよそのサイズ」を覚えておいてください。

この例では、

  • 割り当てられているドライブ文字:E
  • パーティションのおおよそのサイズ:500MB

となります。

この時、先頭から何番目と順番で覚えないようにしてください。「予約」という「ディスクの管理」には表示されないパーティションがあるため、実際の順番とずれるためです。

Windows10-Drive-Increase-Problem-02

 

2.ドライブ文字の割り当てを解除

画面左下の「Windowsアイコン」を右クリックするか、[Windows]+[X]キーを押すと表示されるメニューから「コマンドプロンプト(管理者)」をクリックします。

「Windows PowerShell(管理者)」が表示される場合は、「スタートメニュー」の「Windowsシステムツール」>「コマンドプロンプト」を右クリックして表示されたメニューから「その他」>「管理者として実行」をクリックします。

「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」をクリックして続行します。

以下のコマンドを順に実行します。ただし、パソコンの環境によりディスク番号やパーティション番号は異なる場合がありますのです、適宜読み替えてください。

コマンドは大文字でも小文字でも混在でも構いません。また、コマンドの最後には必ず[Enter]を押してください。

Windows10-Drive-Increase-Problem-03

  • diskpart

で「DISKPART」コマンドを起動します。

  • list disk

で接続されているディスクを確認します。通常は接続されているドライブは1台なので

  • select disk 0

で「ディスク 0」を選択します。

  • list partition

でパーティション構成を確認します。先ほど確認した「パーティションのおおよそのサイズ」に近いパーティションを探します。ここでは「Partition 1」となります。

Windows10-Drive-Increase-Problem-04

  • select partition 1

で、対象のパーティションを選択します。

  • detail partition

で、パーティションの詳細情報を確認すると「Ltr」(Drive letterの略)の部分に「E」とあります。「E」は先ほど確認した「割り当てられているドライブ文字」と一致します。

  • remove letter=e

で、ドライブ文字の割り当てを削除します。最後の「e」は「割り当てられているドライブ文字」に読み替えてください。

  • detail partition

で、再度パーティションの詳細情報を確認すると「Ltr」の部分に文字が表示されていないことからドライブ文字がの割り当てが削除されたことが分かります。

  • exit

で、「DISKPART」コマンドを終了して、「コマンドプロンプト」を閉じます。

 

3.レジストリーの削除(1)

「DISKPART」コマンドでドライブ文字の割り当てを削除しても、再度表示される場合があります。原因はドライブ文字を割り当てたという履歴にあります。

履歴はレジストリーに書き込まれていますが2か所あるので、一つずつ削除していきます。

 

[Windows]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「名前」に

  • regedit

と入力して「OK」をクリックして「レジストリーエディター」を起動します。「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」をクリックして続行します。

エクスプローラーと同じように左側でツリーを下りて行き、この「キー」が左側にあるかを確認します。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Search
    \VolumeInfoCache\E:

「E:」という部分は先ほど調べた「割り当てられているドライブ文字」に置き換えてください。

「E:」という「キー」がある場合は「E:」を右クリックして表示されたメニューから「削除」をクリックします。

Windows10-Drive-Increase-Problem-05

削除の確認が表示されますので「はい」をクリックして削除します。

Windows10-Drive-Increase-Problem-06

 

4.レジストリーの削除(2)

同様にツリーを下りて行き、左側で、この「キー」

  • \HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\MountedDevices

を選択して右側に

  • \DosDevices\E:

という「値」があるかを確認します。最後の「E:」という部分は先ほど調べた「割り当てられているドライブ文字」に置き換えてください。

「\DosDevices\E:」という「値」がある場合は、「\DosDevices\E:」を右クリックして表示されたメニューから「削除」をクリックします。

Windows10-Drive-Increase-Problem-07

削除の確認が表示されますので「はい」をクリックして削除します。

Windows10-Drive-Increase-Problem-08

 

5.再表示されないことの確認

再起動して、エクスプローラーに増えたドライブが表示されていないことを確認します。

 

まとめ

滅多に起きない問題ですが、起きてしまうと「ディスクの管理」では対処できない厄介な問題です。

一度、きちんと修正すれば再発しませんので、問題が発生した場合は実施してみてください。

コメント

  1. より:

    中古パソコンを購入した後表示されて非常に困っておりました。
    手順通り従えば素人でもできました。本当にありがとうございました。

    • Solomon Solomon より:

      コメントを頂きありがとうございます。

      お役に立ったようでよかったです。

      昔から起きている問題なのだそうですが、未だに修正されません。

  2. 774 より:

    ずっと気になってたパンパン空ドライブがすっきりしました
    ありがとうございました。

    パソコンを修理に出すときに記憶機器を外し、戻ってきて付け直したら当異変になってたのですが
    手が付けられず放置していたのですがやはり気になるんですよねw

    • Solomon Solomon より:

      コメントを頂きありがとうございます。

      お役に立ったようでよかったです。

      パソコンを修理したときに使用したストレージの情報がNVRAMに残っていて影響が出てしまったのかもしれません。

      ストレージを付けたまま修理に出せば、先方で異常に気付いて対処してくれるでしょうが、情報漏洩の危険性があるので難しいですね。

  3. kitafox より:

    同じ症状で困っていたところ、こちらのサイトにたどり着きました。紹介されている、手順通り操作し謎のドライブEは表示されなくなったのですが、ここで問題が一つ。ドライブEが表示されない状態で、外付けのハードディスクにシステムイメージの作成をしようとすると、STATUS_WAIT_2(0x80070002)と表示され作成できなくなります。まだレジストリの削除はしていなかったので、再起動するとドライブEが再び表示され今度は普通にシステムイメージが作成できました。ドライブEが表示されているのは気になるのですが、システムイメージを作成できないのも困るため、このままレジストリで削除したものかどうか悩んでいます。

    • Solomon Solomon より:

      コメントを頂きありがとうございます。

      教えて頂いた「STATUS_WAIT_2(0x80070002)」を検索してみると、クラウドドライブに関係するバックアップエラーのようです。

      【0x80070002】バックアップ作成時のエラー
      https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/windows_10-update/0x80070002%e3%83%90%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%a2/d66e541e-747c-4026-9b2d-d0c672d1711b

      考えられるのは、Eドライブが存在する状態をクラウド側が覚えており、パソコン側で削除することで不整合が発生してバックアップに失敗していると思われます。

      上記URLでの回答はクラウド側にパソコン側を合わせるというものですが、Eドライブを削除したいなら、クラウド側を削除して、Eドライブをなくした状態からクラウドを再設定すればバックアップは取れると思われます。

  4. E_D より:

    こちらの記事のお陰で何時頃からか発生しだした「Eドライブ(回復)が勝手に増える」現象を解決することができました。
    誠にありがとう御座いました。

    ただ問題点が一つ御座いまして、WindowsUpdateを適用する度にこの問題が必ず再発し、
    アップデートの度にこちらのページの手順を踏まないといけなくなっております。
    恐らく私個人の環境が原因だとは思うのですが…。

    OSはWindows10Proで、ゲームを遊ぶときのみ外付けHDD(Eを割り当て)を繋ぐ…という形で運用しております。ただWUを行うと突如現れた回復パーティーションにEを取られてしまうというものです。
    普段からEドライブを使用しているのが問題なのでしょうか。

    • Solomon Solomon より:

      コメントを頂きありがとうございます。

      外付けドライブを一度接続すると接続履歴としてドライブ文字が記録されます。

      そのドライブを接続していない状態で、別のドライブを認識すると記録されたドライブ文字を割り当ててしまいます。

      これはUSBメモリーを接続した場合でも同じなので、外付けドライブを接続したり外したりしていることが原因とも言えないと思います。

      問題は回復パーティションが通常のドライブのように、ドライブ文字を割り当てる対象と認識されることでしょう。

      私の経験から考えられるのは、何かしらのツールを使用したことで回復パーティションの「種類」か「属性」が変わってしまい、通常ドライブとして認識されている可能性があります。

      回復パーティションとしての機能はUEFIにパーティションの順番で指定されているので「属性」などが変わってもWindows 10の動作上は問題が無いように見えます。

      こちらの記事に「種類」と「属性」についでの説明があるので参考にしてみて下さい。

      Windows 10での回復パーティションサイズの変更方法、回復ドライブと回復パーティションサイズの関係
      https://solomon-review.net/windows10-recovery-partition-size/

  5. のの より:

    勝手に増えたドライブにイライラしています
    難しい操作は恐ろしくてできません。
    素人はこのまま使うしかないようです。
    マイクロソフトくそくらえ。

    • Solomon Solomon より:

      コメントを頂きありがとうございます。

      やはりレジストリーの操作は難しいですよね。

      もう少し簡単に解消できる方法は無いか検討してみます。

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