Windows 10でBluetoothマウスやキーボードが突然使えなくなる場合があります。
電池切れでない場合は、パソコンのBluetoothの設定に問題があるかもしれません。
Bluetoothマウスやキーボードが突然使えなくなる
最近のパソコンはデスクトップタイプでもBluetoothを内蔵しているタイプが多くなりました。無線マウスや無線キーボードは邪魔なケーブルが無く使いやすいのですが2.4GHzタイプは専用の受信機でUSBポートが1個つぶれるのでBluetoothタイプにすればにUSBを使わずに済みます。
しかし、パソコンをNUC5PPYHに変更した後、Bluetoothマウスが突然使えなくなる現象が多発しました。
対策は分かり対処したのですが再発するので不思議でした。
その後、Windows 10ではドライバーが勝手に更新されることも分かり、原因と対策がまとまりました。
ここでは自分のパソコンが対策が必要なものかどうかの判定方法と対策について説明します。
原因
Bluetoothデバイスに接続される周辺機器にはスピーカーやヘッドセットのようにパソコンから信号を送るものと、マウスやキーボードのように周辺機器からの信号を受け取るものがあります。
周辺機器からの信号を受ける場合、Bluetoothデバイスの電源が切られてしまうと周辺機器からBluetoothデバイスを復帰させる信号を受けることができず、パソコン側でBluetoothデバイスの電源をオンにするまで周辺機器は使えなくなります。
マウスやキーボードが使えなくなる原因はWindows 10がBluetoothデバイスの電源をオフにしてしまうためです。
本来はマウスやキーボードと通信していることをWindows 10に定期的に知らせる必要があるのにBluetoothデバイスがそれを行っていないため、Windows 10はBluetoothデバイスは使用されていないと判断して電源をオフにするようです。
IntelのBluetoothデバイスではデフォルトでこの省電力機能が有効となっていることからIntelがWindows 10の省電力機能の仕様を理解していない可能性があります。
パソコンのBluetoothデバイスのチェックと対策
まず、自分のパソコンのBluetoothデバイスを確認します。
「デバイスマネージャー」を起動して「Bluetooth」を展開します。
これはIntel NUCに内蔵された「Intel Dual Band Wireless AC-3168」の場合ですが「インテル(R) ワイヤレス Bluetooth(R)」がBluetoothデバイスです。
ダブルクリックしてプロパティを開きます。
「電源の管理」または「Power…」などのタブがあるかを確認します。
無い場合は省電力対応できないBluetoothデバイスなのでここで説明することは起こりません。
ある場合は「電源の管理」または「Power…」などのタブに切り替えます。
「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」という項目にチェックが入っている場合は外します。
「OK」をクリックして閉じます。
継続的な対応が必要
対策はこれで終わりではありません。
Windows 10は従来のWindowsと異なります。設定はあっても実際の動作では無視される項目が非常に多くなっています。そのため従来のテクニックがことごとく使えなくなっています。
例えば、デバイスドライバーの更新は「システムのプロパティ」の「デバイスのインストール設定」から
「いいえ (デバイスが適切に機能しない可能性があります)」に設定しておけばデバイスドライバーの自動更新はされないとされてきましたが、Windows 10では無視されて、Windows Update経由で自動更新されます。
そのため、Bluetoothデバイスの新しいデバイスドライバーがリリースされると自動で更新され、「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」という項目はチェックが入った状態に戻されてしまうのです。
したがって、
- 自分のパソコンは省電力対応のBluetoothデバイスを搭載しているのかを知ること
- 搭載していてBluetoothデバイスが動作しなくなった場合は再起動して速やかに「電力の節約の…」のチェックを外す
これを行うことが必要です。
マウスが使えなくなった場合、多くの操作はカーソルキー、TABキー、ALTキーなどを組み合わせることで行えますが、万が一のため有線マウスや2.4GHz無線マウスを用意しておいた方がよいでしょう。
まとめ
Bluetooth接続のマウスやキーボードを使う場合はBluetoothデバイスの省電力設定の有無をまず確認してください。
省電力設定がある場合は、省電力機能を無効にして継続的な対策が必要です。
これが面倒な場合は、Bluetooth接続ではない無線マウスや無線キーボードを使った方がよいかもしれません。
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