WiMAXと光ポータブル

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使えないWiMAXを解約し、光ポータブルとイオン専用SIMで、遅いけど月額1300円程度の安いモバイルデータ通信環境に移行した経緯について説明します。

WiMAX

約1年ほどWiMAXを使ってきましたが、電波が届かず使えない場所は相変わらず使えずで、改善する気がないとしか思えませんでした。一方で地下鉄への対応などエリアの拡大と速度の向上は行っているようです。

このような状況で2012年1月30日にUQが発表したのは、Wi-Fi WALKER DATA08Wでした。WiMAXが使えないエリアは放置して、どこでも使いたければauと契約しろと。年間パスポートなどで使っている既存のWiMAXユーザーを見捨てたのです。

Wi-Fi WALKER DATA08Wは何ら新しいわけではなく、auはWiMAX内蔵端末を発売していたわけですから、逆もあり得たわけです。

私はPocket WiFiが出てすぐに契約したため、端末代金も払い、更に月額5000円の利用料が掛かりました。WiMAXはSo-netのキャンペーンで端末代金も無料で、月額も3500円程度と安く、Pocket WiFiより速いのが魅力でしたが、あまりにも使えませんでした。

やはり、モバイル通信には3Gは必須ということがわかりました。UQに見捨てられたユーザーとしてはWiMAXに見切りをつけ、他を探すことにしました。

 

Xi(LTE)

私としては、最終的にはXiにして通信契約は1つに集約することを考えています。iPhoneが現状では日本でテザリングを使えなくしているため、iPod touch、iPad、PSVITAなど複数の通信機器を使うためにはテザリングが出来る携帯を契約するか、携帯の他にモバイルルーターを契約することになります。

Xiは通信速度も速く、なによりテザリングを使っても、パケット定額の上限が変わらないのが魅力です。

ただし、現時点では電気を食いすぎるようで、常に予備のバッテリーを持ち歩かなければならないので、モバイルルーターとの2つ持ちと、変わらなくなってしまいます。まだ、Xiに変える時期ではないと思います。

 

光ポータブル

Xiが使い物になるまでのつなぎとして、モバイルルーターを探しました。Pocket WiFiが2年拘束なのに2年経つ前に壊れてしまったことを踏まえ、2年拘束の無い物を探しました。

当然なのですが、メーカー保証が最長でも1年の機器を2年使わせること自体に無理があります。過剰スペックの国内製品と違い、スペックぎりぎりの海外製品の寿命が短いのは当然ですが、国内製品を使ってきた感覚で同じように2年ぐらいもつという思い込みがありました。

今回は自宅の回線がBフレッツなので、NTTからレンタル出来る光ポータブルを使うことにしました。

東京近辺なら、どの通信事業者でも問題なく通信できると思いますが、無難なところでDoCoMoの回線を使うことを考えていました。DoCoMoのモバイルルーターは通信契約と込みでなければ入手出来ず、通信契約もどこよりも高いので、b-mobile WiFiルータも検討しましたが、1年ぐらいで考えるとレンタルした方がよいとの結論となりました。

光ポータブルは、現状、第2世代の11n対応版となります。Xi対応のモバイルルーターも発表になったので、第3世代として出てくるかもしれません。

光ポータブルはなかなか優れもので、WAN側はWiFi/3G/有線LAN、LAN側はWiFi/有線LANから選択して使えます。WAN側のWiFiと3Gは自動切り替えにも出来るので、公衆無線LANと3Gを自動で切り替えられます。iPod touchやiPad側で公衆無線LANとモバイルルーターを切り替える必要はありません。

本体には専用のクレドールが付属しています。これは有線LANとの接続と充電に使用します。

ここの写真ではWiFiクレドールに乗っていますが、WiFiクレドール自体WiFiの親機ですので、光ポータブルを持ち出したら家でWiFiを使う人はいない、または、既に無線LAN環境を設置しているならば、WiFiクレドールは不要ですので、レンタル料は月額315円となります。

 

PSVITA 3G/WiFiモデル

モバイルルーターは決めましたが、光ポータブルで3Gを使うためにはSIMを入手しなければなりません。

PSVITAは面白そうなゲームが出てから買おうと思っていたのですが、3G/WiFiモデル初回限定版には100時間のプリペイド契約が付いてくると知り、このSIMを利用できないかと考えました。

PSVITAに付いているSIMはプリペイド契約でPSVITAでしか使えませんが、定額契約に移行することができ、そのSIMは通常のデータ通信契約なので、PSVITA以外でも使えます。

切り替えに関しては事務手数料3150円が新たに発生しますが、PSVITAに合わせて安価な定額のプランが発表されました。

2年拘束でキャンペーンを利用すると、下り128Kbpsと低速ながらプロバイダー料金も含めて、通常月額1580円のところ13ヶ月は月額1380円というプランです。更にPSVITA用の損害保険が無償で付いてきます。

128Kbpsなどと遅い速度で使えるのかと思い、PSVITAのブラウザで速度を測ってみました。PSVITAはゲーム機なのでメモリーが少ないためブラウザを落とすとキャッシュが消えてしまいます。なので、起動直後と、キャッシュが効いている状況でリロードした場合を測りました。測定はある日の朝日新聞DIGITALのトップページをブックマークで選択してから読み込みが修了するまでの時間をストップウォッチ計測しました。秒単位の計測ですのであくまで参考程度に考えて下さい。

回線 ブラウザ起動直後 リロード
WiMAX 23秒 9秒
DoCoMoプリペイド(128Kbps) 98秒 21秒
DoCoMoプリペイド(14Mbps) 35秒 13秒

 

PSVITAの接続テストで見ると速度では、プリペイドデータプランの上限(下り128Kbps、上り64Kbps)程度は出ています。

WiMAX-and-HIKARI-Portable-01

WiMAXやFOMAハイスピード(14Mbps)に比べると遅いですが、耐えられない程ではないと私は感じました。

 

b-mobileSIM(イオン専用)

探してみると、DoCoMoの定額プランより安いものがありました。b-mobileなのですが、イオンでしか売っていません。b-mobileSIM(イオン専用)のPlan Aは月額980円+ユニバーサル料なのですが、上り下りともに100KbpsとDoCoMoのプランより遅くなります。ただし、購入時に事務手数料3150円がかかります。

 

b-mobileFMC for フレッツ光

b-mobileFMC for フレッツ光というものもあります。光回線の契約とセットの可能性があります。イオン専用と同様に100Kbpsですが、月額1575円と高い代わりにキャンペーンで事務手数料が無料となります。ここまで安いと事務手数料は結構効いてきます。

 

光ポータブル+イオン専用SIM

128Kbpsも100Kbpsも大して違わないだろうと、b-mobileSIM(イオン専用)Plan Aを買ってきました。

光ポータブルでのb-mobileSIMは動作確認されていますので安心して使えます。設定は特に難しいことなく、キャリア選択をDoCoMoに、プロバイダをその他で設定します。

iPod touchから光ポータブルで3Gに接続して速度テストを行った結果が下の画面となります。上り下りともに100Kbpsですが半分程度の速度です。(アプリの測定方法に問題があるため差し替えました)

WiMAX-and-HIKARI-Portable-02

 

PSVITA+イオン専用SIM

PSVITAはDoCoMoのSIMロックが掛かっていますが、制限はそれだけなので、DoCoMoのMVNOであるb-mobileはPSVITAでも使えます。

PSVITAでも通信速度はそれなりに出ています。ただし、NATタイプが3ですので、オンラインゲームなどでは支障が出るかもしれません。これはSIMを光ポータブルに入れて、光ポータブル経由で接続しても同様です。

100Kbpsのプランは速度が遅いため、b-mobile側で画像の圧縮などを行っているとのことです。また、プロキシー経由とのことです。

WiMAX-and-HIKARI-Portable-03

 

まとめ

私のモバイル端末の利用は、買い物をするときに、価格の相場を調べたり、同じ量販店でも店頭とネットで価格差があるので、その確認をするなどが主です。したがって、地下や高層階、ビルの中などWiMAXが苦手とするところが多いのです。

電波が入る場所が限られているけれど速いものと、どこでも使えるけれど遅いものと、どちらが使えるかということで、光ポータブル+イオン専用SIMの組み合わせでしばらく使うことにしました。

高い料金を払えばどこでも使え、速いものはありますが、どれも拘束期間があります。

イオンSIMは拘束が無いため、速度に耐えられなければ、b-mobileのより高速な契約にいつでも変更することが出来ます。

利用場所、利用目的、耐えられる速度は人それぞれですから、あくまでも参考程度に見て下さい。

また、PSVITAを買う予定があるなら、3Gを使うつもりが無くとも、自分の使う環境で128Kbpsという速度を体験できるので、初回限定版が売っているうちに買っておくのもよいと思います。蛇足ですがPSVITAは「位置」が重要な要素となっていますのでGPSは必須と言ってよいでしょう。GPSは3Gと同じサブ基板に載っているためWiFiタイプでは実装されません。

(不要となったAterm WM3500Rの売却価格ですが、ソフマップは1500円、じゃんぱらは2000円でした。クレドールは100円です)

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