DMR-XW120-Kが買ってから2年少しでDVDドライブが壊れ、修理に出している間に録画できないと困るため急遽BDレコーダーを購入しました。
選定基準は2番組同時録画が出来てHDD容量の少ない安価なものとしていました。ネットで事前に調べた価格と店頭価格が大きく違ったことと、RD-S601で細かな設定が出来たことから、RD-BZ700を購入しました。この価格から決めたのが大きな失敗でした。
メニュー構成や録画時の制限などはRD-S601から変わっておらず、RDシリーズに慣れていれば使いやすいでしょう。単にDVDドライブをBDドライブに載せ換えたようなものです。
今まで、基本的にはバックアップに使っていたため、問題には気付きませんでしたが、年末になり特別番組などで長時間番組が放映され、AVCRECで記録できる容量がDVD容量(最大47分)を超えるため、BDに記録するためRD-BZ700を使うようになり、いくつかの根本的な問題が見えてきました。
- ブルーレイソフトの再生で、つっかえつっかえで再生(修正済み)
市販ブルーレイソフトを再生する時に、ファームバージョン11ではビットレート40Mbpsを超えるシーンでつっかえつっかえで再生するようでした。Angel Beats!のエンディングを見ていて気づきました。PS3では問題ありません。これはファームバージョン12では修正されていました。 - VR記録で音声ヘッダを壊す
ある番組でVR記録したディスクが、あるソフトでは音声が再生出来ませんでした。PowerDVDでは再生出来ますし、記録したVRディスクをRD-BZ700で再生する分には問題ありません。 - AVC記録で番組切り替え部分を含むとビデオヘッダを壊す
ある番組をAVC記録でBDにダビングし、あるソフトで再生すると、番組の切り替え部分で再生出来なくなります。PowerDVDでは再生出来ますし、記録したBDディスクをRD-BZ700で再生する分には問題ありません。
2.の問題は直接VRで記録していたため復旧できず、RD-S601で記録したTSからVRで焼き直して問題は回避で出来たのですが、3.については長時間番組のためRD-S601では対処できずRD-BZ700でいろいろ試したところ原因がわかりました。
番組の切り替え時は、音声チャネルの変更、SD-HDの変更、コピー制御の変更などでTSデコーダーが乱れます。番組切り替え部分をチャプター編集画面で確認したところ、RD-BZ700では3フレーム欠落しますが、RD-S601では欠落しても1フレームしか欠落しないことがわかりました。これはTSデコーダーの性能の違いですが、ファームで改善する可能性は低いと考えます。
この3フレーム欠落がある番組をRD-BZ700でAVC記録すると、3.の症状となり、VR記録すると2.の症状となることもわかりました。また、同じ番組で1フレーム欠落があるものをRD-S601でVR記録しても2.の症状にはならないことも確認出来ました。
対策としては、欠落部分をチャプター分割で除外し、本編のみを記録すれば問題は発生しないことの確認は取れました。しかし、フレーム欠落の可能性を見抜き、チャプター編集しなければならず、忙しい身には少々荷が重いです。
2.、3.は、PCで再生する場合の問題ですが、今後買い替えなどで他社製のBDレコーダーなどにした場合、再生出来なくなる危険性はあります。
RD-BZ700は既に半額以下になりお手頃価格で購入出来ますが、ネット上での酷評と、上記のように、退化とも取れる仕様から、BDやDVDへの記録はせずHDDレコーダーとしてだけ使用する場合を除いて、現状のRDシリーズは買わない方が無難と考えます。
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