自分でイラストなどを描いて年賀状を作成する場合、カラー印刷で必要な最低解像度は簡単に計算できます。
年賀状の印刷
この季節、年賀状で使える画像素材はいろいろなサイトで無料配布されますし、DVD付きの書籍も販売されます。
ただ、出来合いのものを使うと味気ないのでオリジナリティを出そうとすると問題が発生することがあります。
画面ではきれいに表示されているのに印刷すると何だかボケているように感じる場合は、画像の解像度が不足している可能性があります。
印刷に必要な解像度
では、どのくらいの解像度が必要かというと、カラー印刷の場合は300dpiと言われています。
dpiとはドット・パー・インチの略で、300dpiとは1インチあたり300ドットということです。
年賀状などのハガキサイズは長辺 148mm、短辺 100mmで、1インチは25.4mmですので、これらから必要解像度を計算すると、
- 長辺:148mm ÷ 25.4mm × 300dpi = 1748.03 ≒ 1748 ドット
- 短辺:100mm ÷ 25.4mm × 300dpi = 1181.10 ≒ 1181 ドット
となります。
したがって、「1748 × 1181」が、フチ無しカラー印刷に必要な最低解像度となります。
実例
本当に正しいのかですが、例えば
こちらの年賀状素材に収録されている「CP001.JPG」という完成ハガキの
プロパティを見てみると、計算結果と一致しています。
どうしても解像度が不足する場合
画像素材によっては、どうしても高解像度の画像が入手できない場合があります。
その場合は画像編集ソフトなどで拡大するのですが、どうしてもボケたりノイズが増えたりします。
その場合はPhotoZoomという拡大専用ソフトを使うと改善できる場合があります。
- PhotoZoom Pro 7(Jungle)
- BenVista(開発元)
旧バージョンを持っている場合は開発元ならアップグレード版を購入できます。
左がPhotoshopで拡大した場合、右がPhotoZoomで拡大した場合です。
高価な製品ですので後々も使う可能性がある場合は検討してみてください。
まとめ
自分でオリジナルの年賀状を印刷してボケが気になる場合は、1748 × 1181 ドット以上の解像度で作成してください。
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