ICH7R, ICH9R(1)

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それまでTV番組のライブラリーはベータとVHSで録っていましたが、画質を追及してDVに移行しました。DVフォーマットの中身はMotionJPEGですから、IEEE1394でPCに転送すれば自由に扱えたのですが、データの大きさからDVでの保管となりました。

これがNECのPK-AX10を購入してから一変しました。当時としては高画質の録画データがWindowsのファイルコピーでHDDに保存できるのですから。HDDに録り貯めていったところやはりHDDの容量の問題にぶつかりました。HDDは壊れる物ですので、何かしらの対策が必要ですが、チップセットでRAID5をサポートしたICH7Rが出て飛びつきました。

ここからがICH7R,ICH9RのRAIDで経験した教訓です。

まず、冗長容量をケチるため250GBを4台でRAID5を構成しました。マザーから直接HDDにSATAケーブルで接続している時は良かったのですが、HDDのメンテナンスがし難いことから、エンクロージャーケース(5インチベイ3段に4台や5台のHDDを前面から交換できるユニット)にしてから問題が発生しました。

比較的低速で、コンスタントに大容量のファイルを書き込み続けていると1台のHDDのアクセスランプが点灯したままでPCから認識されなくなります。これはMSのサブスクライバーダウンロードというMS製品すべてがISOイメージで置かれているサイトから何十GBというデータをダウンロードしている時におきました。

RAID5ですので、HDDを交換すればデータの消失はありませんが、調べてみるとHDDは壊れておらず、電源を切り、再起動すると認識され、RAIDの再構築を始めます。これが月に1度程度の割合で発生しました。

RAID5の怖いところは、再構築中はデータが保護されていないことです。企業のサーバーではよくあるとのことですが、多重障害、RAIDの再構築中に別のHDDが壊れデータが消失することがあるそうです。

私もICH7RでのRAID5構成で一度経験しました。750GBのデータなどバックアップしていませんので、真っ青になっていろいろやってどうにか復旧させることが出来ました。

この月に一度のRAID障害は安いエンクロージャーのためではないかと、少々値の張るSuperMicroの物に交換しました。確かに安定はしたのですが、二月に一度と頻度が下がっただけでした。

何故かとエンクロージャーをよく見るとコネクタ付近に埃が付着しています。掃除機で吸ったり、ハケで払ったりしても効果はありません。アルコールで拭き取ると少しの間は安定しました。どうも、エンクロージャーというのは、背面に付いたファンで前面から強力に吸い込むため埃を吸いこんでいるようでした。更に、HDDどうしの間隔が狭いため、風が加速されるようで、単純にファンで吸い込むより遥かに強力に吸い込んでいるようです。実際、7200rpmのHDDを数時間稼働させても、HDDは触ると冷たい状態です。

以上から、私は「SATAのコネクタは埃に弱い」と推測しました。ATAのコネクタのように挟み込む構造ではなく、片側から押し当てる構造ですので、弱いのではないでしょうか。また、エンクロージャーのようにHDDのコネクタをそのまま用いてバックパネルのコネクタと接続する構造は、歪みなどで、端子にかかる圧力が均等とはならず接触不良を起こすのではないかと考えました。

また、チップセットのRAIDであるため、OSが立ち上がらないと修復が行えないので、保存データをチップセットのRAIDに保存することは諦め、BUFFALOのHD-QS2.0TSU2/R5を購入しました。1.5Gbpsで遅いですが、やはり外付けですので安定しています。

なお、ICH7RでRAID5として構成していたHDDですが、マザーをP5Eに変えたことからICH9Rに変わったのですが、そのまま接続したところ、問題なくRAID5ボリュームとして使えました。中のデータもそのままです。

この記事を書いた人
Solomon

会社での経験と趣味のモバイルガジェットの利用経験から、製品のレビューや問題の解決方法を模索しています。

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