NTT東日本の提供するクラウドストレージサービスのFLET'Sあずけ~るがOffice Onlineに対応しました。
しかし、メールなどで「最新バージョンが利用可能」とか「Office 2016対応」とかいう文言が目につきますが、勘違いされそうな言い回しです。
Microsoft Officeは3種類
Microsoft Officeには、
- Windowsパソコン、Macで利用できるデスクトップ版Microsoft Office(最新バージョンはMicrosoft Office 2016)
- Windows 10用ユニバーサルWindowsアプリ、iOSアプリ、Androidアプリとして提供されるMicrosoft Office Mobile
- OneDriveなどクラウド側に実装されブラウザーで実行可能なMicrosoft Office Online
の3種類があります。
一般にMicrosoft Officeとして知られるものは端末側で実行可能なものでデスクトップ版Microsoft OfficeとMicrosoft Office Mobileの2種類です。端末側で実行できるのでオフラインでも使えます。
一方、Microsoft Office Onlineはクラウドで実行され、その結果がブラウザーに表示されているだけですので、オフラインでは実行できませんし、実行中に回線が切れれば編集内容は消えてしまいます。
OneDrive上のMicrosoft Office Onlineはこちらから利用できます。
- 新しいOffice(Microsoft)
FLET'Sあずけ~るのMicorosoft OfficeはOnline版のみ
NTT東日本の提供する「Office Online on あずけ~る」の説明はこちらとなります。
- Office Online on あずけ~る(NTT東日本)
どうもMicrosoftはOneDriveに実装しているMicrosoft Office Onlineを他のクラウド向けに外販を始めたようです。
それを導入したのが「Office Online on あずけ~る」ということになります。
月額350円で最新版のMicrosoft Officeが使えることを売りとしていますが、3種類のMicrosoft Officeの違いを理解していれば、その表現は正しくないことに気付きます。
第一にオフラインでは利用できません。
第二にMicrosoft Office 2016で導入された新しい機能はOneDriveとの連携機能で、「Office Online on あずけ~る」からは利用できないためMicrosoft Office 2016ではないのです。
まとめ
わざと混同させるための表現ではないのでしょう。Microsoft Office自体が利用形態で種類が増えたことによりサービス内容の見分けがつき難くなってしまったことが原因です。
「Office Online on あずけ~る」を契約する場合は、「できること」と「できないことを」をよく理解してから契約するようにしてください。
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