当初、Windows 10の最低要件として搭載RAM容量は32ビット版で1GB以上でしたが、最新の要件では2GBに変更されています。
こうなると、安価な8インチタブレットにはインストール不可ということになります。
最小ハードウェア要件
2016年5月27日時点のMicrosoftの最小ハードウェア要件の日本語ページを見ると、
- 最小ハードウェア要件(Microsoft)
「表 3: 最小ハードウェア要件の概要」という部分には、
- Windows 10 デスクトップ エディション : RAM 32 ビット OS の場合は 1 GB 64 ビット OS の場合は 2 GB
とあります。しかし、英語のページを見ると、
- Minimum hardware requirements(Microsoft)
「Table 3: Minimum hardware requirements summary」という部分には、
- Windows 10 for desktop editions : RAM 2GB
とあり、32ビット、64ビットを区別していません。
安価な8インチタブレットにWindows 10はインストール不可
8インチの小型Windowsタブレットが販売され始めた当初は、RAM 2GBを搭載したWindows 8.1(x86)のタブレットでした。
その後、Windowsタブレットを普及させるためにMicrosoftはWindows 8.1 with Bingを実質無料で供給するようになり、安価な低スペックAtomを搭載したWindowsタブレットが発売されました。これらはほとんどがRAMを1GBしか搭載していない製品です。
Windows Insider Previewで分かっていたことですが、実際にWindows 10へのアップグレードが始まると、アップグレードに失敗する事例が多発しました。
それでもクリーンインストールは可能でした。インストーラーのチェックには通るためです。
ところが、今回の最小ハードウェア要件の変更がインストーラーのチェックに組み込まれると、Windows 10のインストールで跳ねられる可能性があります。
現在配布されているWindows 10バージョン1511は、クリーンインストールならRAM 1GBでもインストールできるのですが、夏に提供されるWindows 10 Anniversary Updateでは実装される可能性があります。
まとめ
既に8インチWindowsタブレットの需要は低下していますが、Windows 10がインストールできないとなると更に価値が下がることになります。
Atomも終了し、先の見えなくなった8インチWindowsタブレットですがソフト面でも制約が出てきました。
安価なRAM 1GBのWindows 8.1 with BingまたはWindows 10タブレットを持っているなら早めにRAM 2GB以上のWindows 10タブレットに乗り換えた方がよいでしょう。
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