中古パソコンを買えば安く高性能なパソコンを入手することができます。
しかし、その値付けに注意しないと新品より高くつく場合があります。
中古パソコンの状態
メーカー製パソコンは一般的に、購入時の状態に戻せるようにリストア媒体が添付されていたり、回復パーティションに出荷イメージが保存されていることで工場出荷状態に戻せるようになっています。
この仕組みはメーカーごとにまちまちで機種によっても違います。
中古パソコンを見ると「リストア媒体添付」とか「工場出荷状態に初期化済み」とか書いてあると、問題無く使えそうに思えます。
添付ソフトに注意
ここで注意すべき点があります。
添付ソフトです。
どんなソフトが添付されているかは、型番からメーカーサイトや価格コムなどで調べることができます。
一般的にメーカーが添付するソフトはパソコン本体にライセンスが付いていますので、中古パソコンにも付いてきます。
しかし、一部のサブスクリプションタイプのソフトは人に紐付きます。
例えば、Microsoft Office Home and Business Premiumはパソコン本体に付いてくるのですがライセンスは最初にアクティベーションしたMicrosoftアカウントに紐づきます。
中古パソコンを買ってMicrosoft Office Home and Business Premiumを使おうとしても、元の所有者のMicrosoftアカウントに紐づいていますのでアクティベーションできません。
Microsoft Office Home and Business Premiumは添付されたパソコンに使用許諾されていますので、手放した時点で元の所有者も使用権を失います。
したがって、Microsoft Office Home and Business Premiumはパソコンを処分した時点でライセンスが失効することになります。
中古価格の妥当性
Microsoft Officeに関して、Office Premium、Office Mobile、Office 364サービスはMicrosoftアカウントに紐づきますので、これらが添付されている中古パソコンはOfficeは付いていないと考える必要があります。
一方、Office 2013、Office 2016のようにバージョンが記されたものはパソコン本体で認証して人には紐づきませんので、中古パソコンでも使えます。
ところが、大手中古パソコンショップはOfficeが使えるかどうかを価格に反映していません。
そしてそのことを説明に明記していない場合もあります。その部分は購入者が承知の上で購入するものとしているからです。
したがって、使えないOfficeが添付された中古パソコンを購入する場合、比較する価格は新品価格ではなく、新品価格からOfficeの価格を引いた価格となります。
AmazonなどでSurface Pro 3/4などの中古価格を見ていると、Officeの価格やキャッシュバックを計算すると新品の方が安い場合があります。
まとめ
商売の基本は如何に購入者を騙すかにあります。
一般的に考えるとおかしいのですがマーケティングの本を読んでいると、そう思える部分が非常に多いのです。
気付いてから返品、返金を要求してもよいのですが、騙される前に価格の妥当性を見極めるようにしてください。
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