最新CPUを搭載したSurface Proが6月15日に発売、ただしオプションの発売日に注意

Surface Pro
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CPUが刷新されたSurface Proが6月15日に世界同時発売となります。日本でも6月15日から販売されます。

ただし、使い方によってはオプションの発売時期に注意する必要があります。

Surface Pro(番号無し)発売

New-Surface-Pro-01

2017年6月23日に上海で発表になったSurface Pro 4のマイナーバージョンアップ製品であるSurface Pro(番号無し)が2017年6月15日(木)に発売となります。

番号が無くなった理由は、こちらの記事によると、

オストラム氏に質問したところ、「Surfaceでは製品とカテゴリーの革新を常に続けており、バッテリー、デザイン、ペンの利用体験の改善を進める中で、製品の刷新を行う意味で原点回帰した」と述べた。

同様の質問をパナイ氏にもしたところ、その回答は「別にナンバリングを廃止したわけではなく、第4世代に続く製品として、全てが新しいベストな製品として“The Surface Pro”とさせてもらった」とのことだった。

 

とのことです。

Surface Pro 4から800以上の変更とのことですが、逆に言えば今できることはそのような細かな改良しか、やりようが無いためとも言えます。その状況をうまく説明するために後付けの理由で番号無しにしたようにも思えます。

購入する立場としては紛らわしいので番号は付けてもらいたいです。

現状、市場には新品でも初代Surface Proが出回っており、Amazonで検索すると初代と新しいものが同時に表示されます。購入時は注意してください。

 

目玉となる変更点

外観も性能もSurface Pro 4から殆ど変わらないのですが、いくつかの改善点があります。

  • Core i5モデルもファンレスに
  • Core m3/i5モデルはファンのあった部分にバッテリーを搭載し、駆動時間は1.5倍に
  • キックスタンドを最大165度まで開けるように
  • キックスタンドの最小角度も無くなった
  • 新しいSurface Penを使うと、筆圧4096段階と傾き検出が可能に
  • 4G内蔵モデルも秋に発売予定
  • Surface Penは全モデルで別売り

これらのメリットは使う人によって感じ方も違うと思われますのでこちらの記事が参考になるでしょう。

私はSurface Pro 2とSurface Pro 4を使っていましたが、実際のところキックスタンドがいくら開こうと恩恵は感じられませんでした。

最大に開いてペンタブとして使っても、集中してくると結構体重をかけて描いており、ふと、こんなに体重をかけて壊れないのかと考えると描くことに集中できなくなります。結局、キックスタンドを畳んで本などで傾きを調節して使っていました。

やるなら「キックスタンドの耐荷重 XX Kg」と明記して欲しいです。

 

変更の無い点

基本的には外観はSurface Pro 4から大きな変更はありません。

パっと見で違いは分かりませんので、他人に見せびらかして自慢することはできません。

外部端子の種類、個数、仕様の変更もありません。

そのため、従来のSurface Pro 3以降に発売されたオプションはすべて使えます。これは結構重要なことで理由は後で説明します。

 

CPUの比較

CPUを比較するとこのようになります。

仕様上はクロック周波数以外の大きな違いはありません。

新型Surface Pro Surface Pro 4 増加
CPU Core i7-7660U 2.5GHz Core i7-6650U 2.2GHz 比較
ベース
周波数
2.5GHz 2.2GHz +13%
バースト
周波数
4.0GHz 3.4GHz +17%
CPU Core i5-7300U 2.6GHz Core i5-6300U 2.4GHz 比較
ベース
周波数
2.6GHz 2.4GHz +8%
バースト
周波数
3.5GHz 3.0GHz +16%
CPU Core m3-7Y30 1.0GHz Core m3-6Y30 900MHz 比較
ベース
周波数
1.0GHz 0.9GHz +11%
バースト
周波数
2.6GHz 2.2GHz +18%

&nbsp
CPUコアはKaby LakeとSkylakeとで全く同じなため、パフォーマンスの違いはクロック周波数の違いがそのまま表れます。

したがって、新しいSurface ProはSurface Pro 4に比較して8~18%の性能アップということになります。

また、グラフィックコアも世代が変わっており、概ね20~30%の性能アップとのことです。

違いは体感できないと思われます。

 

Surface Pro(番号無し)とSurface Pro 4の仕様比較

新しいSurface Proの詳細なスペックはこちらのPDFに記されています。

Surface Pro Fact Sheet(Microsoft、PDF)

スペックで比較すると以下のようになります。

Surface Pro Surfce Pro 4
CPU Kaby Lake
Core m3/i5/i7
Skylake
Core m3/i5/i7
GPU Intel HD 615/620
Intel Iris Plus 640
Intel HD 515/520
Intel Iris 540
メモリー 4/8/16GB 4/8/16GB
SSD 128/256/512GB/1TB 128/256/512GB/1TB
ディスプレイ 12.3インチ
2736 x 1824
(267PPI)
10点マルチタッチ
12.3インチ
2736 x 1824
(267PPI)
10点マルチタッチ
Surface Pen対応 筆圧4096段階
傾き
筆圧1024段階
ソフトウェア Windows 10 Pro
(x64)
Windows 10 Pro
(x64)
Office Office Premium
Home & Business
Office Premium
Home & Business
無線機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.0 LE
IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.0 LE
セキュリティ TPM
Windows Hello顔認証
TPM
Windows Hello顔認証
カメラ 顔認証カメラ
フロント 5.0MP
リア 8.0MP
顔認証カメラ
フロント 5.0MP
リア 8.0MP
センサー 環境光センサー
加速度計
ジャイロスコープ
光センサー
加速度計
ジャイロスコープ
外部端子 USB 3.0
microSD
Mini DisplayPort
ヘッドホンジャック
Surface Connect
USB 3.0
microSD
Mini DisplayPort
ヘッドホンジャック
Surface Connect
バッテリー
駆動時間
14.5時間 9時間
本体色 Platinum Platinum
寸法 292x201
x8.5mm
292.1x201.4
x8.4mm
重量 768/770/782g 766/786/786g
同梱物 本体
電源アダプター
説明書
本体
Surfaceペン
電源アダプター
説明書
オプション Surface Pen
Surface Dial
Type Cover
Surface Dial
タイプカバー
参考価格 136,944円(税込)
Core i5
128GB SSD
4GB RAM
120,744円(税込)
Core i5
128GB SSD
4GB RAM

&nbsp
こうして見るとCPUとバッテリー駆動時間以外は殆ど変わっていないことが分かります。

今回発売されたSurface DialはSurface Pro 4、Surface Bookを含めて最近のSurfaceシリーズすべてで画面上に載せて使えるとのことです。

ひとつだけ重要な点としてSurface Penの4096段階の筆圧と傾きに対応しているのは現状、新しいSurface Proだけです

新しいSurface Penは従来の機種やSurface Laptop、Surface Studioでも使えますが、その場合でも従来のSurface Penと同様に筆圧は1024段階で傾き検出もできません。

今後、ファームウェアの更新で対応するかもしれないとMicrosoftの説明員は言っていましたが公式アナウンスはありません。

 

Core i5モデルの注意点

新しいSurface Proでは一番売れ筋のCore i5モデルもファンレスとなっています。

ファンが無いということで静かで使い易いと思うかもしれませんが、弊害としてパフォーマンスにリミットがかかる場合があります。

理由はCPUが一定以上に加熱すると冷めるまでクロック周波数を落とすようにCPUが設計されているためです。

この温度上昇によるパフォーマンス低下をサーマルスロットリングと言います。

実際にこの現象が起きるかどうかは周囲温度や実行しているプログラムによります。

ニュースサイトのレビュー記事などで問題無いとしている記事が多いですが、レビューを行っている人が主にどのように使っているか、周囲温度や本体温度について具体的な数値を明記しているかを確認してください。

記事によっては主観的な思い込みであったりして、自分の使い方とはマッチしない場合もあり、鵜呑みにするのは危険です。

GPU内蔵のCPUを搭載したパソコンの消費電力を見ていたところ、CPUに負荷をかけた時よりGPUに負荷をかけた時の方が消費電力が大きくなることが分かりました。

そのため、ゲームやビデオ編集、多くのレイヤーを使っての描画などグラフィック系に負担がかかる作業を主に行う場合は、冷却台などで冷やす必要がでてくるかもしれません。

 

問題は発売時期

タブレットとしての使用が多く、出先で使うことが多いビジネス用途なら、文句無く、新しいSurface Proを買うべきです

スペックは殆ど変わらないとしても、バッテリー駆動時間が長くなったことは大きな魅力です

 

一方、筆圧4096段階の新しいSurface PenとSruface Dialに惹かれてペンタブとして考えているなら、ちょっと待ってください。

新しいSurface ProとSurface Dialの発売は6月15日ですが、肌触りの良いAlcantara製の新しい3色のType Coverは7月7日、そして新しいSurface Penは8月未定です

Surface Dialに対応したCLIP STUDIOと組み合わせて使おうと考えても夏コミには間に合いません。

新しいSurface ProにはSurface Penは付属しませんので、それまでは従来のSurface Penを購入して筆圧1024段階で使うしかありません。そして新しいSurface Penが発売されれば不要になります。

最近は筆圧4096段階に対応するのが流行りですので新しいSurface Penが発売される頃には他社から更に魅力的な製品が発売される可能性もあります。

ただし、Surface Proを買うと決めたのなら新しいSurface Penの予約には注意してください。

今回全機種で別売りですので、Apple Pencilの時のように争奪戦になる可能性があります。

 

ヨドバシの買い替えキャンペーン

新しいSurfaceシリーズ発売に合わせてヨドバシでは買い替えキャンペーンをやっています。

下取り価格を増額してもらえるそうです。

不要なパソコンやMacやiPadがあればこの機会に処分してしまうのもよいでしょう。

New-Surface-Pro-02

まとめ

今、Surface Pro 4を使っているなら買い換えるメリットはあまりないでしょう。

これから購入する場合は、タブレットとしての使用が多い場合に限り新しいSurface Proを買った方がよいでしょう。

キーボードを使うことが多いなら、もう少し待ってSurface Laptopを買った方がよいと思われます。

新しいSurface Penは争奪戦になる可能性があるので予約開始には注意してください。

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