問題の多いAndroid TVですが、搭載されたBRAVIAを実際に購入してのレビューが掲載されました。
何度かのアップデートでそこそこ使えるようにはなったようです。
BRAVIA KJ-43X8500C
レビューはAV Watchに掲載されています。
購入目的は4KスマートTVとのことです。
X8500Cには4Kチューナーが内蔵されている点を重視し、何より「何らかのアプリを追加できるスマートテレビが欲しい」という裏テーマもあったので、43J20Xは見送った。
最近の大型TVは地震対策もあって重心が低くなっています。そのため画面下の隙間が以前より狭くなっており古いサラウンドシステムなどは置けなくなります。
この影響をもろに受けたのがセンタースピーカーである。私室に据え付けてあるオーディオ環境用のセンタースピーカー(高さ約9cm)が液晶下部の表示域をわずかだが遮ってしまうのだ! テレビ付属スタンドの形状のせいで、多少位置をずらす必要はあると想像していたのだが、高さに起因するとどうしようもない。
スマートTVが目的だったとのことですので、Android TVは便利なようです。
まず何と言っても便利なのが、Android向けオンラインコンテンツストア「Google Play」との連携の良さである。例えば、Google Playでレンタルしたり購入した映画は、X8500Cでも当然見られる。
本体側のネットワーク設定を済ませてGoogleアカウントにログインすれば、基本的にそれだけで動画視聴の準備が完了する。閲覧したいコンテンツをスマートフォン上で一度表示して「キャスト」するという手順もなく、トリックプレイの安定性は言わずもがな。通常のメニュー操作とほぼ同じ感覚で動画を楽しめることの快適さは、購入前からそれなりに想定したとはいえ、改めて実感できた。
タッチパッドリモコンを使った音声入力はかなり実用的だが、Google PlayやYouTubeに登録されているコンテンツの検索に特化していて、すべての文字入力時に有効な訳ではない。
この他にも
音楽配信サービスの「Google Play Music」加入者にとっても、Android TVはかなり使い出がある。好みの音楽をスマートフォンないしPCで聴取するのが最もポピュラーなGoogle Play Musicの利用法かと思うが、この対応機器の1つにAndroid TVが加わる格好だ。
X8500Cを買って最も嬉しかった機能が「消画」である。放送・動画・音楽の再生を継続させながら、画面だけをブラックアウトさせ、音声再生のみを継続させるという機能だ。
不満点も多少あるようです。
Google Play関連で解せないのが、マルチユーザーの概念が事実上ないこと。筆者個人のGoogleアカウントで一度ログインすると、YouTubeやGoogle Play Musicの再生履歴はリモコン操作で簡単に見られてしまう。
今のところ、Android TV用にアカウントを新規で作り、家族で共有するのが現実解とも思うが、ただ、それでは別アカウントですでに購入した動画や音楽を使い回せない。
これと同時に「2画面表示」ができるようになったことも、筆者にとっては朗報だった。21時になってニュースを見たいけど、試合終了間際のプロ野球中継も一応チェックしたい…という場合に重宝していた。
ただ、X8500Cの2画面表示はこれとは微妙に異なり「放送中の番組+外部入力」の組み合わせに限られる。別売りの録画機やゲームの映像を見ながら、X8500Cのテレビを見ることはできる。期待しがちだが「YouTube+放送」も無理。
Android TVの問題点
やはり、Android TV自体が発展途上のため、アップデートを重ねることでやっと実用レベルに達したようです。
X8500Cはソニーの日本市場向けAndroid TVとしては事実上の初代モデルであり、基本的な動作速度も心配な部分だった。ただ、数度のアップデートを経たからか、少なくとも「普通に使える」レベルには達していると思う。
結局パソコンOSなので起動には時間がかかります。Android TVでないBRAVIAでもすべてのメニューが表示されるまで1分ほどかかりますが、Android TVはそれ以上かかるようです。
購入後初めての電源投入だけは話が別。正確にカウントはしなかったが、恐らく3分以上は待機時間がある。この際、Androidスマートフォン電源投入時のような表示がなされる
セットアップを完了させた後にコンセントを抜き挿ししても、電源投入に30秒~1分程度はかかる。ただし、コンセント挿しっぱなし状態での電源オン/オフは数秒レベルなので日常的な使用は問題ない。
まとめ
動作速度に関しても店頭で私が感じたことに似ている気がするので、店頭でじっくり試してみればだいだいの問題点は見つけられそうです。
スマートTVが目的とのことですので、Android TVは使い勝手がよいようですが、私のようにタイムシフト録画番組の視聴にしか使わないのであれば、不満点の方が目立って使い難く感じます。
開発をやめると発表されたFirefox OSを採用してしまったPanasonicのVIERAのような運命を辿らないことを祈るだけです。
コメント