何度世代交代しても一向に性能が上がらず、いつも失望させられてきた”Intel Atomプロセッサー”ですが、ついに終了させるとのことです。
Intelの人員削減はモバイル事業で
IntelがPC事業の業績低迷で1万2千人の削減を発表しました。
- Intel、最大で1万2000人を解雇へ(EE Times Japan)
今回、どの部門が対象なのかが発表されました。
- Intel、モバイル向けSoC事業を廃止(EE Times Japan)
この記事の中で、
Intelは、2016年4月19日(米国時間)に発表した大規模な人員削減計画を進めていく中で、これまで苦戦が続いていた「Atom」シリーズを終了することにより、スマートフォン/タブレットなどモバイル機器向けのSoC市場から撤退していく考えであることを明らかにした。廃止予定のAtomチップとして、「SoFIA」「Broxton」「Cherry Trail」(いずれも開発コード名)などを挙げている。
とあり、Atomの終了が宣言されました。
- インテルAtomプロセッサー(Intel)
Cherry Trailと言えばSurface 3に搭載されているAtom x7-Z8700やDELLのVenue Proシリーズに搭載されているAtom x5-Z8500などがあります。
- Surface 3でAtom x7-Z8700の実力をチェック(PC Watch)
- デル、Atom x5搭載のWindowsタブレット「Venue Pro」(PC Watch)
「Atomが遅いというのは昔の話」などと、いろいろなニュースメディアが”売ろう売ろう”と盛り上げていましたが、当のIntelが性能不足(顧客を掴めない)を認めたことになります。
こんな記事があり、BroxtonとはAtom x5/x7のCherry Trail後継製品になるはずのものだったとのことです。
先が無い製品?希少価値?
こうなるとAtomを使っている製品を見る目が変わってきます。
10インチ程度のWindowsタブレットは業務用途でも需要があるので、Core mを搭載して生き残る可能性が高いです。
8インチWindowsタブレットを愛用している人は買い替えるにしても後継機種が出ない可能性もあります。
後継機種が出ないなら希少価値が上がりますので市場が騒がしくなるでしょう。転売屋が暗躍を始めます。
Atomが使えないとなると8インチWindowsタブレットに使えそうなのはARMだけですが、ARM版Windows 10はWindows 10 IoTだけですのでタブレット用として使えるのかどうか。
まとめ
Atomが無くなることは、いろいろと影響が大きいと思われます。
Atom搭載機が省電力であることは確かなので、本当に必要としているなら早めに動いた方がよいでしょう。
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