Windows 10 バージョン2004となるBuild 19041の少し古いビルドのISOファイルが配信されています。
Windwos 10 Insider Preview Build 19041
2019年12月10日にWindows 10 Insider Preview Build 19041がFast ringに配信されました。
ところが、次に12月16日に配信されたのはBuild 19536であり、ビルド番号が大きく飛んでいました。
これは従来のSkip AheadとFast ringを統合したためとのことです。今後Fast ringでは特定のバージョン向けのビルドではなく、将来搭載される可能性のある機能がテストされるものになるとのことです。
このことから分かる通り、Build 19041は20H1、すなわちWindows 10 バージョン2004の候補となりました。
その後Build 19041はSlow ringにも配信されて、現在は最終のバグ潰しをしている状態です。最新のビルドは、2020年3月13日に配信されたBuild 19041.153です。
2004というバージョン番号の理由
これまでWindows 10のバージョン番号は、Release Previewの目標とする年の下2桁と月を合わせていました。例えば現行バージョンの1909は2019年9月に完成したバージョンです。
その前例から言えば次期バージョンは2003となるはずですが、2003を冠した製品が既にあるため2004としたとのことです。
こちらの記事にはこうあります。
Eagle-eyed Windows Insiders will notice that that as of this build, 20H1 officially shows it is version 2004. We have chosen to use 2004 as the version to eliminate confusion with any past product names (such as Windows Server 2003).
秋のリリースは2009となりますが、この番号は問題ないので2010とはならないでしょう。
Build 19041のISOファイル
これまで、最終リリースが近づくとISOファイルは配信されなかったのですが、今回はビルドの完成からリリースまでの時間があるためか、ISOファイルが配信されました。
ISOファイルはこちらからダウンロードできます。
- Windows Insider Preview Downloads(Microsoft)
Select editionではいろいろな種類がありますが「Windows 10 Insider Preview (SLOW) - Build 19041」を選択してください。
詳細なビルド番号がありませんが、Flight Hubを見るとBuild 19041.84であることが分かります。
あくまでInsider Previewですので正式版とは異なります。できるだけ正式版に近づけるためには、Windows Updateで更新プログラムを適用してビルドを上げてください。Windows Insider Programに参加しなくても更新は可能です。
May 2020 Update ?
いつ正式バージョンが配信されるかですが、こちらの記事によると最近はスロースタートなので5月ではないかとのことです。そうなると「May 2020 Update」が名前になるのかもしれません。
とは言え、昨年と状況は異なり12月にはBuild 19041が完成していますので、そろそろバグ潰しに区切りをつけるかもしれません。
今年は確定申告の期限も4月16日まで延長されたことにより、新しいEdgeの配信は4月17日以降になりました。しかしWindows 10 バージョン2004には新しいEdgeは含まれていないので、のんびり構えていると配信が始まってしまう可能性があります。その時は35日間の延期機能などを使って乗り切ってください。
まとめ
次期バージョンはInsider PreviewですがISOファイルが配信されましたので、手軽にテストが行えます。
見た目の大きな変更はありませんが、長らく待たされたWSL2も使えます。時間があればテストしてみるのも良いでしょう。
コメント