b-mobile SIM(イオン専用)を使い始めて半年経ちました。
私の場合、特定の場所でしか高速通信が出来ないWiMAXでは使い物になりませんでした。ならば、何処でも使えるが遅い3Gデータプランならば、どうなのかとのことでb-mobile SIM(イオン専用)にしました。
使用感
やはり、メールやtwitterなら問題ありませんが、Webの閲覧には少し忍耐が必要です。
しかし、使い方を工夫すれば問題は回避できるものもあります。
Web
先日、ヨドバシAKIBAで、店頭にある1つの商品がヨドバシドットコムでの値段はいくらかiPod touchで調べたところ、5分以上かかりました。
ヨドバシドットコムではiPod touchはスマートホンと認識されるため、スマートホンビューになるのでPCよりは情報量が少ないとは言え、検索結果に画像も表示されますが、それ以外に、関連製品、お勧め製品なども表示されるため、目的の情報の数十倍のデータを受信しなければなりません。
そのため、b-mobile側で圧縮をかけているとは言え、画像の多いサイトは低速データ通信プランには不向きです。
逐次更新アプリ
KADOKAWAの電子書籍アプリBOOK☆WALKERは、表紙の画像サムネイルや、書籍データの更新を、逐次、サーバーに問い合わせています。また、更新があった書籍データはダウンロードして更新するまで読むことが出来なくなります。
広告付きアプリ
アプリにもよりますが、悪いものは、広告を表示するまで、本来の画面を表示しません。広告は画像ですので、Webと同様、読み込みに時間がかかるので、アプリの本来の機能が使えるようになるまでの時間が長くかかります。
対策
Webは仕方ありませんが、BOOK☆WALKERなどオフラインでも使えるものは、WiFiをOFFにしてモバイルルーターとの通信を遮断することで、これらの問題は無くなります。
類似プラン
私が契約した当初は、100Kbpsなどという低速データ通信の需要が無かったのか、b-mobile SIM(イオン専用)以外は、ドコモのPSVITA用のデータ通信プランぐらいしかありませんでした。しかし、この半年で幾つかの競合するプランが出てきました。それに対抗してb-mobile SIM(イオン専用)もグレードアップされました。
名称 | b-mobile SIM イオン専用 |
IIJmio ウェルカムパック forイオン |
ServersMan SIM 3G 100 |
定額 データプラン |
会社名 | 日本通信 | IIJ | DTI | ドコモ |
プラン名 | プランA、XA | ミニマムスタート 128プラン |
ServersMan SIM 3G 100 |
128Kバリュー |
回線 | 3G(プランA) 3G/LTE(プランXA) |
3G/LTE | 3G | 3G |
通信速度 下り |
150Kbps (10/1から) |
128Kbps | 100Kbps | 128Kbps |
通信速度 上り |
不明 | 不明 | 不明 | 64Kbps |
月額料金 | 980円 | 945円 | 490円 | 1580円 (定額128K割) |
事務手数料 | 3150円 | 3150円 | 3150円 | 3150円 |
増速対応 | TurboCharge 100MB/525円 |
クーポン購入 100MB/525円 |
ServerMan SIM 3G Unlimited 100MB/263円 |
無し |
拘束期間 | 1ヶ月 | 1ヶ月 | 1ヶ月 | 2年 |
違約金 | 無し | 無し | 無し | 9975円 |
その他 | イオン専売 | イオン専売 | ServersMan @Disk 1GB |
PSVITAとの 組み合わせ特典 |
半年の間にこれだけの契約が出てきました。他にもあるかもしれませんが、私が確認しているのは、この程度です。詳細な仕様や金額については、各サービスのサイトで確認して下さい。これだけ出てくると、やはり2年拘束というのは損な気がします。
安いからといって乗り換えると、元々、通信料が安いので事務手数料を回収するのに時間がかかることになります。
ドコモ
ドコモのプランは論外です。他のサービスと比較してメリットはPSVITAと組み合わせた場合の損害保険ぐらいです。
IIJmio
IIJの増速は、クーポンを購入した時点で増速され、クーポンが切れると128Kに戻ります。必要な時だけ増速することは出来ません。
b-mobile SIMとServersMan SIMは必要な時だけ増速できます。
b-mobile SIM(イオン専用)
b-mobile SIMの場合はAndroid用にTurboChargeというアプリがありますが、機器に対象となるSIMが実装されていないと実行できません。
モバイルルーターを使っている場合は、My b-mobileにログインしてサイトからTurboChargeをONにします。
平日の昼間、ヨドバシカメラでの速度です。増速する前の速度はこの程度です。
TurboChargeをONにすると、この程度になりました。
そしてTurboChargeをOFFにすると、ちゃんと元の速度に戻ります。
b-mobile SIM(イオン専用)はServersMan SIMに比べて高いのですが、10/1から通常の速度が150Kbpsになるので、そのメリットの方が大きいと思います。
ServersMan SIM
こちらは、後から出てきただけあって、価格面でも、使い勝手でもよいものになっています。
増速用のアプリ3G Unlimitedについても、Android版だけでなく、今後iOSにも対応するようです。ただし現状では、iOS版はリリースされていないため、iPod touchなどを使っている場合は、増速する手段がありません。
また、暗黙的な速度制限のベストエフォートと違い、明示的な速度制限で、使いたいときに増速できない場合もあるようなので、安いからと飛びつくと、自分の使い方にマッチしない可能性もあります。
そもそも論
本来、モバイルルーターを使うのは、通信すべき端末を複数持っており、それぞれ契約すると高くつくため、モバイルルーターで共用しようという考えです。
以前は、携帯電話でテザリングが出来なかったり、テザリングが出来ても法外な料金だったりで使えませんでした。テザリングを使うより、別途モバイルルーターを契約した方が安く上がることが多かったのです。
しかし、データ通信がモバイルルーター(特にEMOBILEのPocket WiFi)に奪われることを黙って見てられなくなったのか、3Gでのテザリングの料金が下がりました。LTE(Xi)ではテザリングは無料になりました。
今まで国内ではテザリングが使えなかったiPhoneもiPhone5の発売に合わせて、テザリングが可能となりました。
- auのiPhone 5、テザリング対応で“実質価格”は0円~(ケータイWatch)
- ソフトバンク、iPhone 5でテザリング提供へ(ケータイWatch)
iPod touchの新機種も1世代前のiPhone4S以下の性能しかありませんので、これまで、iPod touch + モバイルルーターを使ってこられた方も、iPhone5を検討した方が良いかもしれません。
追記
ヨドバシカメラ専売の「スマートSIM 980 Turbo」が発売されます。これは、b-mobile SIMイオン専用のプランXAと仕様及び料金が同じものとなります。ヨドバシドットコムでも購入できるので、イオンSIMのように店に行って買う必要はありません。
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