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ドコモのNexus 5XはMVNOでもテザリング可能

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今回、docomoから発売されるNexus 5XはテザリングのSPモードロックが施されていないそうです。

SIMロックを解除すれば、MVNOのSIMでもテザリングができます。

Nexus5X_01s

ドコモのAndroid端末の「テザリングのSPモードロック」

こちらの記事によるとドコモから発売されるNexus 5XはSIMロックが掛かっていること以外はSIMフリー版Nexus 5Xとの違いは無いそうです。

ドコモから発売されているAndroid端末はすべてと言ってよいほどドコモ向けの改造がされています。SIMロックがされている、ドコモのプリインストールアプリが削除できない、一部の設定が変更できないなどです。一番の問題はテザリングです。

テザリングをONにするとMVNOのAPNを設定していても強制的にSPモードのAPNに書き換えられてしまいます。テザリングをONにするとMVNOを契約している場合はSPモードを使えませんので、APNに接続できず「圏外」になってしまいます。これを回避するにはroot化と呼ばれる改造をする必要がありますが、いろいろ問題があり普通はやりません。

したがって一般にドコモのAndroid端末はSIMをロック解除してもテザリングは行えません。これが勝手に名前をつけてしまいましたが「テザリングのSPモードロック」ということです。

 

Nexus 5X投入の影響

標準Androidを改造することのドコモにとってのメリットは、たとえSIMロックを解除してSoftBankやMVNOに逃げられてもテザリングを制限することでユーザーに不利益を与え、ドコモを止めたことを後悔させられることです。

一方、デメリットとしては、Androidがバージョンアップを行うごとにドコモ向けの改造工数が発生します。売ってしまったものにいつまでも工数をかけられるはずもなく、多くのメーカーは見切りをつけてしまいます。その結果、2年縛りが残っているのにAndroidがバージョンアップされずサポート終了ということになります。

iPhoneは古い機種でもアップグレードが可能なため、サポートに不安を感じるユーザーはAndroidを選ばなくなります。

Nexus 5XはAndroidに改造を加えていないため、Googleが新しいAndroidをリリースすればそのままアップグレード可能となりますので、iPhoneへ流れるのを阻止することができます。

Nexus 5Xの投入はドコモにとってはメリットがありますが、他のAndroid端末メーカーはどうでしょう。

Android端末メーカーは好きでドコモ向けの改造をしているわけではありません。命令され改造を施したことにより新しいAndroidが出るたびに改造工数をかけなければなりません。途中で見限れば、ユーザーのメーカーへの信頼は下がり、端末が売れなくなります。

それなのにドコモは、無改造のNexus 5Xを投入しました。ドコモに命令されるまま改造してきた端末メーカーはどう思うでしょう。これでNexus 5Xがものすごく売れて、他のAndroid端末メーカーの売り上げを食う結果となれば、馬鹿らしくてやってられないでしょう。

 

まとめ

ツートップで国内携帯メーカーを撤退に追い込んだドコモは、Nexus 5Xで更にとどめを刺すつもりなのでしょうか。

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