QuickTime for Windowsはアンインストールすべきか(追記)

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セキュリティリスクがあるのにAppleは今後サポートを続けるつもりはないとのことで、QuickTime for Windowsをアンインストールするように勧めるサイトが多いのですが言われるままアンインストールすべきでしょうか。

QuickTime for Windowsは単なるソフトではなく、他のソフトから使われることが多く、安易にアンインストールすると問題が発生する場合があります。

QuickTime for Windowsに関するメディアの報道

ニュースサイトはこのように報じています。

QuickTime for Windowsには2つの脆弱性があるとのことです。

Trend MicroがUS-CERTを使ってAppleに圧力をかけているわけですが、セキュリティに関して権威のあるUS-CERTの言うことですから無視はできません。

そもそもの問題

今回の件でおかしいのは、Appleはサポートを終了したとも何とも言っていません。

それなのにTrend Microが一方的に「サポート終了とみなし削除しろ」と言っているわけです。

そしてニュースサイトは一般ユーザーへの影響も確認せず、そのまま報じているのです。

こんな記事もあります。

これもAppleはWall Street Journalの問い合わせにパッチをリリースする予定は無いと言ったという伝聞です。そして現時点ではAppleは正式にはサポート終了を宣言していません。

そして未だに配布を続けています。

このページを掲載したことがサポートを終了したことの証だとしているのですが、アンインストール方法などどのソフトでも掲載するのは当たり前です。

(2016/4/28 追記)

2016年4月22日付で下記のページに追加情報としてサポート終了を明言しました。

とは言え、QuickTimeを利用しているソフトの対応が終わっていませんので状況は変わりありません。

言われるままアンインストールすると

「危ないのだからアンインストールすればよいのではないか」と思われるでしょうがQuickTime for Windowsは単なるソフトではなく、いろいろなソフトから呼ばれるソフトでもあるのです。

言われるままアンインストールすると動作しなくなるソフトが出てくる可能性があります。

ここにあるようにQuickTimeは幾つかのモジュールで構成されており、一部が他社製メディア・アプリケーションから使えるようになっています。特に動画編集ソフトは使っている可能性が高いのです。

QuickTime-10

早速、Adobeのソフトに影響が出ました。

完全に依存関係を解消するには時間がかかるようです。他にも沢山あると思われますが、どのソフトが使っているかを確認するのは難しいでしょう。

安全性を確保し他社製アプリケーションを使うために

問題となっているのは悪意のあるサイトにアクセスした場合ですので、「QuickTimeのオプション機能」を削除すれば問題は回避できる可能性があります。この機能はサポート対象外となっているのでインストールされていない場合もあります。

「コントロールパネル」の「プログラム」の「プログラムのアンインストール」で「QuickTime 7」を探します。

あれば選択してから「変更」をクリックします。

QuickTime-01

「変更」の左のアイコンをクリックします。

QuickTime-02

「QuickTimeのオプション機能」の左のアイコンが「X」でない場合はアイコンをクリックします。

「X」なら以下の操作は不要なので「キャンセル」で終了します。

QuickTime-11

「X 機能全体が利用できなくなります」をクリックします。

QuickTime-12

「QuickTimeのオプション機能」の左のアイコンが「X」に、ツリーを開いている場合は下位のモジュールも「X」になっていることを確認して「変更」をクリックします。

QuickTime-13

変更が反映されるのを待ちます。

QuickTime-06

終わったら、「完了」をクリックします。

QuickTime-07

なお、バージョンによっては画面が違う場合もありますので、その場合は次のように設定します。

QuickTime-05

まとめ

Trend Microのやり方はおかしいです。US-CERTに告げ口する前にAppleにサポート終了を宣言させるべきです。

危険なことは確かなので、動画編集ソフトなどを使っていなければQuickTime for Windowsはアンインストールすべきでしょう。

もし、言われるままアンインストールしてアプリケーションが動作しなくなった場合は、AppleからQuickTime for Windowsを再度ダウンロードしてインストールし、上記のように「QuickTimeのオプション機能」だけ削除してみてください。

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