iOS、Android、Windows Phoneと3つのモバイルプラットフォームがメジャーな状況が、少し変わって行きそうです。(RIMなどもありますが、消えそうですので割愛します)
第4、第5の勢力
- KDDI、Firefox OS搭載端末を日本発売へ Mozillaと協力(ITmedia)
- Mozilla、「Firefox OS」のパートナーを拡大 LG電子とHuaweiも端末製造(ITmedia)
Firefox OSとFirefox Marketplaceの構想が発表された当時はApple App StoreやGoogle Playの真似でしかなく失敗するだろうと思っていました。しかし、端末の発表とKDDIの参入は驚きでした。KDDIはiPhoneの販売を決めた時点で、Androidに対する投資を半分以下にせざるを得なかったわけですから、更に減らしてFirefox OSに投資するのは納得できます。
- ソニーモバイルも「Firefox OS」に参入 2014年に端末発売へ(ITmedia)
しかし、Androidにどっぷり浸かったソニーモバイルも参入するということは、メディアでは伝えられないAndroidやGoogleに対する不満が爆発したとも考えられます。
では、ドコモはどうするのか、iPhoneを発売すればソフトバンクに負けを認めることになりますし、iPhoneモドキを買わされた利用者を裏切ることになります。
ドコモはTizenを採用するとのことです。あれだけAndroidだけに投資していたドコモも他のプラットフォームを採用すると、それも秋に端末を発売するということですから、iPhoneの影響もありますが、Androidの問題を暗に認めたことになります。
ただ、キャリアが何を選択しようとも、今の時代はキャリア主導の時代ではなく端末メーカー主導の時代ですから、現状ではSamsungがどう動くかにかかっているでしょう。
SIMフリー端末
プラットフォームが増えることで、投資が分散し、端末メーカーに対するキャリアの圧力も弱まることが期待されます。
マザーボードでは有名なASUSですが、一般にはあまり知られていませんでした。そのASUSはEeePCの販売から徐々に名が知れ、Nexus 7でモバイル市場でも勢力を伸ばしています。
そのASUSは、PadFone2というタブレットとスマートホンが合体する製品を発売しました。そして、この端末はSIMフリーです。
世界では多くの端末が売られ、日本で使える仕様でありながら、キャリアが販売を阻止するという悪い構造が蔓延しており、最たるものがWindows Phone 8です。
b-mobileや楽天ブロードバンドなどMVNOによる安価なSIMが提供されるようになり、SIMフリー端末も売られ、自由に端末を選べるようになるのはよいことです。
MVNOが更に一般的になり、2年縛りなどという悪習慣に囚われない契約をする人が増えて、端末メーカーがSIMフリー端末を、キャリアの顔色を伺うことなく売れるようになることを期待します。
残る問題は、「技適マーク」ですが、国内で端末メーカーが直接売るようになれば、その問題も解消されるでしょう。