Windows 10 バージョン1903が完成、一般配信開始(5/22更新)

バージョン1903
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Windows 10 バージョン1903が完成したとのことです。

予告も無く、いきなり配信が始まりました。

配信開始(5/22追記)

2019年5月21日(日本時間では5月22日)にWindows 10 バージョン1903の配信が始まりました。

既にこちらからメディア作成ツールもダウンローでできます。

今回、Windows 10 バージョン1809のメディア作成ツール「MediaCreationTool1809.exe」も使用できますが、作成されるのはWindows 10 バージョン1903のメディアです。

Windows以外でアクセスすれば過去のバージョンのISOファイルをダウンロードできますが、現状はバージョン1809とバージョン1903だけとなり、バージョン1803はダウンロードできなくなりました。

メディア作成ツールでインストールされた直後のWindows 10のBuildは18362.30となります。

実際にアップデートして最新の更新プログラムを適用したところ、Windows 10 Proの機能更新の延期設定が表示されなくなりました。2台アップデートして2台とも同じ症状ですが、クリーンインストールした場合は表示されているので不具合の可能性があります。

 

十分にテストされているはずですが、正確な配信日の予告も無しというパターンはWindows 10 バージョン1809と同じため、嫌な予感しかしません。

少なくとも1週間程度はアップデートを待った方がよいでしょう。

現状は「更新プログラムのチェック」をクリックしなければバージョン1903にアップデートされません。暫くは「更新プログラムのチェック」はクリックしないようにしてください。クリックしなくてもセキュリティ更新は自動で適用されます。

間違ってクリックしてアップデートが始まってしまった場合は、こちらの方法で止めることはできますがクリックしないように注意してください。

 

Windows 10 バージョン1903が完成

Windows 10 Insider Preview Build 18362.1は2019年3月20日にFast ringに向けて配信されました。

その後、3月22日にSlow ringに向けても配信されたのですが問題が発覚し、4月4日に修正版であるBuild 18362.30がFast ring、Slow ringに向けて配信されました。

Windows10-v1903-build-is-completed-01

そして4月8日に同じBuild 18362.30はRelease Preview ringに向けて配信されました。

Release Preview ringに向けて配信されたということは、Microsoftとしては完成したと思っていることになります。

現在、4月の累積更新を適用後、Build 18362.53となっています。5月の累積更新もありますが、パソコンメーカーに提供するメディアの作成もありますので、インストール直後はBuild 18362.53になりそうです。

今すぐモルモットになりたいという方は、上記の記事に方法が書かれています。

ただ、ISOはBuild 18343までしか配布されていませんので、クリーンインストール時の問題を確認できません。

こちらを見ると、どのBuildが、いつ、どのringに配信されたかが分かります。

 

一般配信は5月下旬

今まで通りだと、ここから3週間程度で一般配信となりますが、Windows 10 バージョン1903は「May 2019 Update」という名称から分かるように5月の一般配信となります。

「April 2018 Update」のように名称どおりに4月に間に合わすために4月30日に一般配信したり、「October 2018 Update」のようにSurfaceの発表に合わせるためにRelease Preview ringへの配信を飛ばしたりは、今回はしないようです。

こちらの記事によると、

一般配信は5月下旬となるようです。

Windows Insider Program にご参加の皆様は、来週より Release Preview リングで Windows 10 May 2019 Update を入手していただけます。5 月下旬には提供範囲を拡大し、法人のお客様、[更新プログラムのチェック] をクリックして Windows 10 PC に新しい May 2019 Update をインストールすることを選択したユーザー、特定のリリースに対するデバイスのサポート終了が迫っているユーザーにも提供を開始します。

 

理由はWindows 10 バージョン1809で発生させてしまった重大なバグに対する反省とのことです。

ただし、今回も名称に「May」と付けていますので5月中に修正できないような大きなバグが見つかった場合、6月までずらすかどうかは分かりません。

 

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「セキュリティ更新」と「機能更新」を分離

Windows 10 バージョン1903の一般配信以降、Windows Updateの表示が変わります。

[今すぐダウンロードしてインストール] オプション: この独立したコントロールにより、対象のデバイスに互換性に関する既知の主要な阻害要因がないことが確認された場合に、機能更新プログラムのインストールを開始できます。月例の品質およびセキュリティ更新プログラムは、今後も [更新プログラムのチェック] をクリックして入手できます。ご利用の Windows 10 のバージョンのサポート終了が迫っている場合は、新しい機能更新プログラムのインストールが自動的に開始されます。機能更新プログラムの提供が開始され、マシンにインストールする準備が整っている場合には、通知が表示されます。サポートされているバージョンの Windows 10 を搭載したすべてのデバイスは、月例更新プログラムを自動的に受信し続けます。5 月下旬には、最も広く使用されている Windows 10 のバージョン 1803 および 1809 でもこの新しい [Download and install now] オプションを利用できるようになります

 

「セキュリティ更新」は従来通り自動で適用されますが、「機能更新」に関しては更新名と説明が表示され、「ダウンロードとインストール」というリンクをクリックしないとインストールされません。

ここでいう「機能更新」とは大型アップデートのことです。

ただし、この機能が使えるのはWindows 10 バージョン1803以降です。バージョン1803以降でも、一般ユーザーにおけるサポート期限の18か月に近づくと従来通り自動でインストールされるそうです。

「ダウンロードとインストール」をクリックしなければインストールされないなら無視し続ければよいように思えるのですが、いつ勝手にインストールを始めるのかハッキリしません。これは35日の延期とは別だからです。

 

「35日延期」の幻想

Windows 10 バージョン1903からはWindows 10 Homeでも大型アップデートを含むすべての更新プログラムの適用を最大35日延期できるようになります。

これは多くのニュースサイトで噂されていたことですが、重要なのはWindows 10 バージョン1903「から」であって、Windows 10 バージョン1903「に対して」ではないことです。

Microsoftの記事にはこうあります。

May 2019 Update では他にも、ユーザーが更新のタイミングを細かく制御できるように以下のような機能強化が導入されます。

 

ここに書かれた機能強化はMay 2019 Updateに含まれているとのことです。この項目の中に35日(1回につき7日、最大5回)の延期があります。

更新を保留する期間の延長: 機能更新プログラムと月例更新プログラムの両方に適用できます。この期間延長の機能は、Home エディションを含む Windows 10 のすべてのエディションに対応しています。ユーザーからのフィードバックによると、重要なプレゼンテーションのために PC が必要なときなど、不都合なタイミングで更新が開始されてしまう場合があります。そこで、すべてのユーザーが機能更新プログラムと月例更新プログラムの両方を最大 35 日間 (1 回に 7 日間、最大 5 回) 保留できるようにしました。35 日間の保留期間を迎えると、再び保留する前にデバイスを更新する必要があります。

 

結局、Windows 10 Homeはバージョン1903まで上げないと、人柱からは解放されないことになります。

サイトのアクセス状況を見ていると、最近になってWindows 10 バージョン1803に上げている人が多いようです。35日延期の恩恵を受ける人が増えるのは1年後になるかもしれません。

 

結局変わらない品質の重点

ブログの記事にはこうあります。

品質向上への取り組みの拡大

マイクロソフトは品質を非常に重視しており、常に品質向上に向けたアプローチに取り組んでいます。ここでは May 2019 Update の具体的な機能強化をいくつかご紹介します。

 

単一バージョンの品質を高めるのは良いことです。ただし、古いバージョンは品質が低いという考えは変わっていません。

35日更新を延期するとアップデートしない限り、以後、延期できなくなります。(Windows 10 Homeの場合)

すなわち、更新の配信後35日以上経過したバージョンは品質が低いと判断されアップデート対象とされることに変わりはありません。

こちらの記事では大型アップデートが適用されないことは「ゼロデイ対策が後手に回る可能性が高まる」とあります。

しかし、機能更新と品質更新は別の問題です。サポート期間内なら機能更新は行わなくとも品質更新は行われます。「ゼロデイ対策が後手に回る可能性が高まる」ことなど無いのです。

 

Windows 10 バージョン1903以上にアップデートすれば、バージョン1909以降で起きる配信直後のバグに巻き込まれることは少なくなるでしょう。

しかし、それも35日まで。以前のバージョンを使い続けることはサポート期限に関係なく認めないつもりのようです。

 

まとめ

5月連休にクリーンインストールや新しいPCの組み立てを計画していた人は予定が狂ってしまったでしょう。

10月配信予定のWindows 10 バージョン1909は機能追加は無く不具合修正版となりそうなので、それまで待った方がよいかもしれません。

まあ、連休明けから大型アップデートの対応で仕事にならないという事態は避けられるので、その点は助かるという人も居るかもしれません。

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